教員名 : 樺島 稔
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授業科目名
看護方法論B
学年
2年
単位数
1.00単位
実務経験の有無
〇(実務経験有)
開講クォーター
セメスタ指定なし
担当教員
北田 素子、星野 聡子、舘野 和子、笹川 仁美、二宮 彩子、看護学部教員、樺島 稔
授業形態
授業で主に使用する言語
日本語
授業方法区分
開講キャンパス
東金キャンパス
授業の到達目標及びテーマ
1. 看護過程の基盤となる考え方(クリティカルシンキングなど)が理解できる。
2. 情報収集の方法およびアセスメントの重要性について理解し、実践できる。 3. アセスメントから関連図を描き、看護問題を抽出できる。 4. 複数の看護問題について優先度の必要性が理解できる。 5. 適切な目標の書き方および看護計画立案の方法が理解できる。 6. 患者の個別性に配慮した看護計画立案の必要性が理解できる。 7. 実施する上での注意点、評価を行う意義・評価の方法について理解できる。 8. 診療情報としての看護記録の意義、看護記録の構成要素と記録様式について理解できる。 授業の概要
科目名:看護方法論B(Critical Thinking/ Nursing Process)
授業形態:対面・講義 授業内容: 看護過程の各構成要素(情報収集とアセスメント・看護診断・計画立案・実施・評価)の解説とともに、各要素を理解するためにどのような能力が必要であるか、ペーパーペイシェントを用いた演習を通して説明する。また、本講義においては、これまでの既習事項を統合する力が重要となる。その力を養うため、講義のみではなく、個人ワークおよびグループワークを適宜繰り返しながら学習をすすめていく。理解度の確認のため、毎回課題を提示する。 授業計画
1回
第1回 看護過程とは / 看護過程の基盤となる考え方(講義)
到達目標:看護過程の目的・役割、および看護過程の基盤となる考え方(クリティカルシンキング等)について理解できる 看護過程が看護実践でどのような役割を果たしているのか、看護過程を用いることの利点について事例を通して学習する。 また、看護過程と問題解決過程を比較し、看護過程の5つのステップについて解説し、各構成要素を遂行させるために学生自身が身につけるべき能力について考える。 どのように情報を分析するのか、クリティカルシンキングを解説し、事例を通して学習する。 事前学習
教科書1)のp10-14を読み、クリティカルシンキングと問題解決過程の共通点と相違点について調べておくこと。
教科書1)のp15を読み、看護過程の目的について調べておくこと。(2時間) 事後学習
講義内容の振り返りと、教科書1)のp10-15を読み理解を深めておくこと。(2時間)
2回
第2回 看護過程の展開①「アセスメント(情報収集)」(講義)
到達目標:情報収集の対象・内容・方法について理解できる、A氏の情報を各枠組み毎に分類することができる 看護過程における第1段階である情報収集について学ぶ。 看護における情報(S情報とO情報)・ゴードンの機能的健康パターン(11のアセスメント枠組みと枠組みに含まれる内容)・情報収集の具体的な方法について、既習のコミュニケーション技術やヘルスアセスメントとも関連させながら学ぶ。 また、A氏の事例を用いて、情報収集の実際について学ぶ。 事前学習
教科書1)のp15-19を読み、情報収集の方法について調べておくこと。(2時間)
事後学習
講義内容の振り返りと、A氏の事例について得られた情報(S情報とO情報)を11の枠組みにそれぞれ分類しておくこと。(2時間)
3回
第3回 看護過程の展開①「アセスメント(情報の分析)」(講義)
到達目標:ゴードンの機能的健康パターン各11枠組みでアセスメントする内容が理解できる A氏の事例を用いて、ゴードンの機能的健康パターン各11の枠組みの中でどのような内容をアセスメントする必要があるのか説明する。 アセスメントに記載すべき内容(看護問題の候補と根拠、問題の原因、看護の方向性)について説明する。 事前学習
A氏の事例について得られた情報(S情報とO情報)を、11の枠組みにそれぞれ分類しておくこと。(2時間)
事後学習
A氏の事例について得られた情報(S情報とO情報)をもとに、各11の枠組みのアセスメントを完成させておくこと。(2時間)
4回
看護過程の展開②「看護診断(関連図の作成)」
到達目標:アセスメントを基に関連図を作成することができる 看護過程における看護診断について学ぶ。アセスメントの結果、どのようにして対象者の看護問題が抽出されるのか、関連図の描き方を中心に説明しながら考え方を学ぶ。 また、看護問題の種類(実在型・リスク型・ウェルネス型)についても説明する。 事前学習
A氏の事例について得られた情報(S情報とO情報)をもとに、各11の枠組みのアセスメントを完成させておくこと。(2時間)
事後学習
A氏の事例について、アセスメントを基に関連図を作成しておくこと。(2時間)
5回
第5回 看護過程の展開②「看護診断」
到達目標:看護問題の優先順位および表現方法について理解できる 作成した関連図を基に、看護問題の優先順位を考える際の視点と看護問題の表記方法(PES様式)について説明する。 また、誤った看護問題の記載方法について具体例を用いながら説明する。 事前学習
A氏の事例について、アセスメントを基に関連図を作成しておくこと。
教科書1)のp19-22を読み、看護診断について理解しておくこと。(2時間) 事後学習
A氏の事例について、関連図を基に優先順位第3位までPES様式を用いて明確にしておくこと。
教科書1)のp19-22を読み、看護診断について理解を深めておくこと。(2時間) 6回
看護過程の展開③「看護計画の立案」
到達目標:期待される成果および期日の設定、計画の記載方法を理解することができる 看護計画の立案に含まれる期待される成果(目標)の考え方と記載方法、期日の考え方について解説する。 また、看護計画の内容(OP:観察計画、TP:ケア計画、EP:教育計画)について解説する。 事前学習
A氏の事例について、関連図を基に優先順位第3位までPES様式を用いて明確にしておくこと。
教科書1)のp22-24を読み、看護計画について理解しておくこと。(2時間) 事後学習
A氏の事例で、優先順位第1位の看護問題について看護計画を立案しておくこと。
教科書1)のp22-24を読み、看護計画について理解を深めておくこと。(2時間) 7回目
看護過程の展開④「実施・評価」
到達目標:実施および評価について理解できる。 A氏の事例を用いて、立案した看護計画の実施・評価方法について理解する。 評価とは何か、評価を行う意義について学習する。また、経過記録におけるSOAPの記載方法について解説する。 診療情報としての看護記録の意義、看護記録の構成要素と記録様式について説明する。 事前学習
A氏の事例で、優先順位第1位の看護問題について看護計画を立案しておくこと。
教科書1)のp24-25を読み、実施・評価について理解しておくこと。(2時間) 事後学習
教科書1)のp24-25を読み、実施・評価について理解を深めておくこと。(2時間)
8回
事前学習
事後学習
9回
事前学習
事後学習
10回
事前学習
事後学習
11回
事前学習
事後学習
12回
事前学習
事後学習
13回
事前学習
事後学習
14回
事前学習
事後学習
15回
事前学習
事後学習
16回
事前学習
事後学習
17回
事前学習
事後学習
18回
事前学習
事後学習
19回
事前学習
事後学習
20回
事前学習
事後学習
21回
事前学習
事後学習
22回
事前学習
事後学習
23回目
事前学習
事後学習
24回
事前学習
事後学習
25回
事前学習
事後学習
26回
事前学習
事後学習
試験及び成績評価
・成績評価は、①筆記試験に合格していること、②指定された課題(事後課題)が全て提出されていること、を前提とする。左記①および②が満たされない場合には不合格となる。
・成績は、F1学期末の筆記試験90%と事後課題10%の総合評価とする。 ・再試験は、筆記試験が60点未満の場合とする。 課題(試験やレポート等)に対するフィードバック
・課題(試験やレポート)等に対するフィードバックは、次回授業内で解説する。
講義で使用するテキスト(書名・著者・出版社・ISBN・備考)
1)基礎看護技術
編集:香春知永、齋藤やよい
南江堂
978-4-524-25608-2
テキスト
2)ゴードン博士の看護診断アセスメント指針
マジョリーゴードン
照林社
978-4-796-52124-6
テキスト
参考文献・推薦図書
ゴードンの機能的健康パターンに基づく看護過程と看護診断/江川隆子/ヌーヴェルヒロカワ
研究室
東金キャンパス・K棟・517研究室
オフィスアワー
月曜・金曜いずれも2限
科目ナンバリング
学位授与方針との関連
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