教員名 : 地野 充時
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授業科目名
漢方医学
学年
4年
単位数
2.00単位
実務経験の有無
〇(実務経験有)
開講クォーター
セメスタ指定なし
担当教員
大原 厚祐、吉久保 匡甫、地野 充時
授業形態
授業で主に使用する言語
日本語
授業方法区分
開講キャンパス
東金キャンパス
授業の到達目標及びテーマ
・臨床現場で使用される漢方薬について理解する。
・漢方医学の考え方を理解する。 ・臨床現場においてどのように漢方薬が選択されているのかを知る。 ・代表的な漢方薬の適応を理解する。 ・臨床現場で漢方薬を使用するにあたり、注意すべきことを知る。 ・漢方薬のエビデンスを知る。 【関連するDP】1(PC2015-2021) 【関連するSDGs】3 授業の概要
① 必修科目
② 科目名(英語名:Kampo Medicine) ③ 2015改定コアカリキュラム E2(10)、薬学アドバンスト教育ガイドライン(E2) ④ 授業形態:講義 ⑤ 授業の概要:そもそも東洋と西洋は、地理的、歴史的、文化的に大きな違いがある。従って、それぞれの地域で生まれ発展した東洋医学と西洋医学はそのパラダイムが根本的に異なっている。今までの薬学部教育では、西洋医学中心の教育であったと思われるが、漢方医学を理解するためには、東洋で醸成された思想について、虚心坦懐に知るという態度が重要である。まさしく「郷に入れば郷に従え」である。漢方医学には様々な独特な概念があり、まずはそれらを理解し習得する必要がある。これにより、臨床現場でどのように漢方薬が運用されているのかを理解することが容易になる。また、臨床医が何に注意して漢方薬を使用しているのかについても知っておく必要がある。さらに、近年は、漢方薬の作用機序を解明するための臨床的・基礎的研究も盛んに行われ、そのエビデンスも蓄積されつつあるため、漢方医学の科学的側面も知っておくべきであろう。この講義では、将来薬剤師として医療現場で漢方薬に関わる業務を行うにあたり、身につけておくべき漢方医学の概要を習得することを目的とする。 授業計画
1回
<総論>
【到達目標】西洋と東洋の違い(思考、薬、心身のとらえ方等)、現代医療における漢方診療(和漢診療とは?)、漢方の歴史について学び、概略を説明できる。 【JIUコアカリ番号】E18100、E18101、E18700 【担当教員】 地野 【学習方法】 講義 事前学習
教科書p.12-31および配布プリントを読み、漢方医学という学問に触れる準備をする(120分)。
事後学習
教科書や配布プリントで対応するところを復習する(120分)。
2回
<漢方薬とは? 証について>
【到達目標】漢方薬の成り立ち(生薬の薬味・薬性)、エキス剤と煎じ薬の違い、証と病名(異病同治、同病異治)ついて学び、概略を説明できる。 【JIUコアカリ番号】E18100、E18101、E18600 【担当教員】 地野 【学習方法】 講義 事前学習
教科書p.28-30、p.76-79および配布プリントを読み、準備をする(120分)。
事後学習
教科書や配布プリントで対応するところを復習する(120分)。
3回
<漢方医学の基礎概念>
【到達目標】漢方医学の基礎概念である陰陽虚実・表裏・寒熱、気血水について学び、概略を説明できる。 【JIUコアカリ番号】E18200 【担当教員】 地野 【学習方法】 講義 事前学習
教科書p.34-49および配布プリントを読み、準備をする(120分)。
事後学習
教科書や配布プリントで対応するところを復習する(120分)。
4回
<漢方医学の基礎概念および診察法>
【到達目標】漢方医学の基礎概念である五臓および診察法(四診(望聞問切))について学び、概略を説明できる。 【JIUコアカリ番号】E18200、E18500 【担当教員】 地野 【学習方法】 講義 事前学習
教科書p.50-74および配布プリントを読み、準備をする(120分)。
事後学習
教科書や配布プリントで対応するところを復習する(120分)。
5回
<代表的な生薬・漢方薬の作用について①>
【到達目標】代表的な生薬の作用について西洋薬や民間薬、サプリメント、保健機能食品などと比較しながら理解する。 【JIUコアカリ番号】E18100、E18400、E18700 【担当教員】 大原 【学習方法】 講義 事前学習
教科書p.92、93、98-102、108-111、118、124および配布プリントを読み、準備をする(120分)。
事後学習
教科書や配布プリントで対応するところを復習する(120分)。
6回
<代表的な生薬・漢方薬の作用について②>
【到達目標】代表的な漢方薬の作用について西洋薬や民間薬、サプリメント、保健機能食品などと比較しながら理解する。 【JIUコアカリ番号】E18100、E18400、E18700 【担当教員】 大原 【学習方法】 講義 事前学習
教科書p.92、93、98-102、108-111、118、124および配布プリントを読み、準備をする(120分)。
事後学習
教科書や配布プリントで対応するところを復習する(120分)。
7回目
<漢方薬の服薬指導①>
【到達目標】漢方薬の調剤について理解を深める。 【JIUコアカリ番号】E18600、E18700、E18800 【担当教員】 吉久保 【学習方法】 講義 事前学習
配布プリントを読み、準備をする(120分)。
事後学習
教科書や配布プリントで対応するところを復習する(120分)。
8回
<漢方薬の服薬指導②>
【到達目標】漢方薬の服薬指導について理解を深める。 【JIUコアカリ番号】E18600、E18700、E18800 【担当教員】 吉久保 【学習方法】 講義 事前学習
配布プリントを読み、準備をする(120分)。
事後学習
教科書や配布プリントで対応するところを復習する(120分)。
9回
<漢方医学の診察法および中間試験による理解度の確認>
【到達目標】漢方医学の基礎概念である診察法(四診(望聞問切))について学び、概略を説明できる。 【JIUコアカリ番号】E18200、E18500 【担当教員】 地野、大原、吉久保 【学習方法】 講義、演習 【中間試験の実施】試験範囲:第1回目〜第8回目までの講義内容:理解度を確認し、できなかったところの知識を深める。 事前学習
教科書p.52-74および配布プリントを読み、準備をする(120分)。
事後学習
教科書や配布プリントで対応するところを復習する(120分)。
10回
<漢方薬の分類>
【到達目標】補剤と瀉剤、桂枝湯類、駆瘀血剤、柴胡剤など代表的な分類を学び、概略を説明できる。 【JIUコアカリ番号】E18300、E18600 【担当教員】 地野 【学習方法】 講義 事前学習
教科書p.81-83および配布プリントを読み、準備をする(120分)。
事後学習
教科書や配布プリントで対応するところを復習する(120分)。
11回
<知っておくべき漢方処方>
【到達目標】臨床現場で広く使用されている漢方薬(葛根湯、大建中湯、抑肝散、六君子湯、加味逍遙散、八味地黄丸など)について学び、概略を説明できる。 【JIUコアカリ番号】E18100、E18300、E18100、E18600、E18700 【担当教員】 地野 【学習方法】 講義 事前学習
教科書p.84-124および配布プリントを読み、準備をする(120分)。
事後学習
教科書や配布プリントで対応するところを復習する(120分)。
12回
<漢方薬の副作用>
【到達目標】生薬・漢方薬による代表的な副作用(間質性肺炎・肝機能障害・偽アルドステロン症・腸間膜静脈硬化症)について学び、概略を説明できる。また、漢方薬ポリファーマシーについて理解する。 【JIUコアカリ番号】E18800 【担当教員】 地野 【学習方法】 講義 事前学習
教科書p.125-138および配布プリントを読み、準備をする(120分)。
事後学習
教科書や配布プリントで対応するところを復習する(120分)。
13回
<第1−12回の学習内容の確認>
【到達目標】第1−12回までの学習内容を再確認する 【JIUコアカリ番号】E18100、E18101、E18200、E18300、E18400、E18500、E18600、E18700、E18800 【担当教員】 地野,大原、吉久保 【学習方法】 講義 事前学習
配布プリントを読み、準備をする(120分)。
事後学習
教科書や配布プリントで対応するところを復習する(120分)。
14回
<第1−13回の学習内容の確認>
【到達目標】第1−13回までの学習効果を試験により測定し、合格ライン(60%)以上の正答率を得ることができる。 【JIUコアカリ番号】E18100、E18101、E18200、E18300、E18400、E18500、E18600、E18700、E18800 【担当教員】 地野,大原、吉久保 【学習方法】 試験 事前学習
教科書、配布資料、ノート、演習問題等を用いて第1-13回までの学習内容を復習する(120分)。
事後学習
第1-13回の学習内容の理解度を振り返り、理解が不十分であったものについては、教科書、配布資料、ノート、演習問題等を用いて復習する(120分)。
15回
事前学習
事後学習
16回
事前学習
事後学習
17回
事前学習
事後学習
18回
事前学習
事後学習
19回
事前学習
事後学習
20回
事前学習
事後学習
21回
事前学習
事後学習
22回
事前学習
事後学習
23回目
事前学習
事後学習
24回
事前学習
事後学習
25回
事前学習
事後学習
26回
事前学習
事後学習
試験及び成績評価
期末試験を実施する。また、中間試験などにより理解度を確認する。
期末試験:80% 中間試験:20% 定期試験までの総合評価で合格基準を越えなかった学生には,追・再試験(筆記試験100%)を行う。 課題(試験やレポート等)に対するフィードバック
質問等があれば,教員のオフィスアワーを利用するか,メールアドレスでアポイントメントをとってください。
地野充時(chinoppi0323@jiu.ac.jp) 大原厚祐(ohara@jiu.ac.jp) 吉久保匡甫(myoshikubo@jiu.ac.jp) 講義で使用するテキスト(書名・著者・出版社・ISBN・備考)
基本がわかる漢方医学講義
日本漢方医学教育協議会
羊土社
9784758118750
参考文献・推薦図書
・和漢診療学 新しい漢方, 寺澤捷年著(岩波書店)
・症例から学ぶ和漢診療学 第3版, 寺澤捷年著(医学書院) ・パートナー生薬学 改訂第4版, 木内文之・小松かつ子・三巻祥浩 編集(南江堂) 研究室
地野充時 和漢医薬学研究室 東金キャンパスK棟5階 K504
大原厚祐 和漢医薬学研究室 東金キャンパスK棟5階 K504 吉久保匡甫 社会薬学研究室 東金キャンパスK棟2階 K208 オフィスアワー
地野充時 火曜日3・4時限(K棟5階K504)連絡先:chinoppi0323@jiu.ac.jp
大原厚祐 木曜日1・2時限(K棟5階K504)連絡先:ohara@jiu.ac.jp 吉久保匡甫 木曜日2・3時限(K棟2階K208)連絡先:myoshikubo@jiu.ac.jp 科目ナンバリング
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