シラバス情報

授業科目名
分析科学B
学年
2年
単位数
2.00単位
実務経験の有無
開講クォーター
セメスタ指定なし
担当教員
新垣 知輝
授業形態
授業で主に使用する言語
日本語
授業方法区分
開講キャンパス
東金キャンパス
授業の到達目標及びテーマ
 医薬品を含む化学物質の科学計測(分析)方法を理解できるようになるために、物質の定性、定量などに必要な基礎的知識を習得する。分析科学Bでは、試料中に存在する物質の種類及び濃度を正確に知るために、代表的な医薬品や生体成分の定性・定量法を含む各種の分離分析法の基礎知識を習得する。また、臨床(医療)現場で用いられている分析の技術を適切に使用するための基礎的知識を習得する。
【関連するDP】1(PC2022-23)
【関連するSDGs】3, 4
授業の概要
【科目の概要】
①必修科目
②科目名(英語科目名):Analytical Sciences B
③コアカリキュラム C1(1)、C2(3)(4)(5)(6)、薬学準備教育ガイドライン(3)(4)
④授業形態:講義
⑤(授業の概要)試料中に存在する物質の種類及び濃度を正確に知るために、代表的な医薬品や生体成分の定性・定量法を含む各種の分離分析法の基礎知識を習得する。また、臨床(医療)現場で用いられている分析の技術を適切に使用するための基礎的知識を習得する。

授業計画
1回
第1回 金属元素の分析  − 原子吸光分析・発光分析 −
到達目標:原子スペクトルについて学び、それを利用した金属元素の分析法である原子吸光光度法や発光分析法について原理や操作法、及び応用例を説明できるようになる。
事前学習
[2 hr]『よくわかる薬品機器分析』の138−165頁を読み、理解を深める。
事後学習
[2 hr]事後テスト(課題)を行い、理解を深める。

2回
第2回 生体分子の解析法(1) − 紫外可視吸光光度測定法 −
到達目標:光を利用する分析法としての吸光光度法の基本概念である透過率、吸光度、ランバートベールの法則を学び、吸光光度法の原理について説明できるようになる。また、紫外可視吸光度測定に使用する吸光光度計の装置の仕組みと操作法について学び、それを用いた医薬品の定性・定量や生体分子の解析例への応用例について説明できるようになる。
事前学習
[2h] 『よくわかる薬品機器分析』の8−24頁を読み、理解を深める。
事後学習
[2 hr]事後テスト(課題)を行い、理解を深める。

3回
第3回 生体分子の解析法(2) − 蛍光光度法 −
到達目標:蛍光現象の原理、蛍光光度法の原理と操作法について学び、それを用いた医薬品の定性・定量や生体分子への解析の応用例について説明できるようになる。
事前学習
[2 hr]『よくわかる薬品機器分析』の25−40頁を読み、理解を深める。
事後学習
[2 hr]事後テスト(課題)を行い、理解を深める。

4回
第4回 生体分子の解析法(3) − 旋光度測定法(旋光分散)、円偏光二色性測定法 −
到達目標:旋光度測定法(旋光分散)及び円偏光二色性測定法について学び、その原理や操作法及びそれを用いた医薬品の定性・定量や生体分子への解析の応用例について説明できるようになる。
事前学習
[2 hr]『よくわかる薬品機器分析』の61−74頁を読み、理解を深める。
事後学習
[2 hr]事後テスト(課題)を行い、理解を深める。

5回
第5回 代表的な画像診断技術
到達目標:X線検査、CTスキャン、MRI、超音波、核医学検査などについて学び、それらの原理について概説できるようになる。
事前学習
[2 hr]『よくわかる薬品機器分析』の347−359頁を読み、理解を深める。
事後学習
[2 hr]事後テスト(課題)を行い、理解を深める。

6回
第6回 クロマトグラフィー(1) − 基本概念と分離様式 −
到達目標:クロマトグラフィーによる分離・精製の基本概念について学び、その主な分離の様式を列挙し、概説することができるようになる。
事前学習
[2h] 『よくわかる薬品機器分析』の229−231頁を読み、理解を深める。
事後学習
[2 hr]事後テスト(課題)を行い、理解を深める。

7回目
第7回 クロマトグラフィー(2) − 吸着・分配クロマトグラフィー −
到達目標:吸着・分配クロマトグラフィーによる物質の分離の仕組みを学び、その原理や特徴、応用例を説明できるようになる。
事前学習
[2 hr]『よくわかる薬品機器分析』の232−234, 267−272頁を読み、理解を深める。
事後学習
[2 hr]事後テスト(課題)を行い、理解を深める。

8回
第8回 クロマトグラフィー(3) − イオン交換クロマトグラフィー −
到達目標:イオン交換による物質の分離の仕組みを学び、その原理や特徴、応用例を説明できるようになる。
事前学習
[2hr] 『よくわかる薬品機器分析』の234−235頁を読み、理解を深める。
事後学習
[2 hr]事後テスト(課題)を行い、理解を深める。

9回
第9回 クロマトグラフィー(4) − 分子ふるいクロマトグラフィー、アフィニティークロマトグラフィー −
到達目標:分子ふるい(サイズ排除)効果について学び、分子ふるい(サイズ排除)クロマトグラフィーの原理や特徴、応用例を説明できるようになる。生物学的親和性の原理を学び、アフィニティークロマトグラフィーの原理や特徴、応用例を説明できるようになる。
事前学習
[2 hr]『よくわかる薬品機器分析』の235−236頁を読み、理解を深める。
事後学習
[2 hr]事後テスト(課題)を行い、理解を深める。

10回
第10回 クロマトグラフィー(5) − 高速液体クロマトグラフィー及びガスクロマトグラフィー、前処理およびデータ処理 −
到達目標:高速液体クロマトグラフィー及びガスクロマトグラフィーの原理とその装置について学ぶ。またその応用例を学ぶことで、クロマトグラフィーで用いられる代表的な検出法を説明できるようになる。クロマトグラフィーの性能を最大限に発揮するために必要となる前処理の方法について学び説明できるようになる。また得られたクロマトグラムからどのようにして情報を引き出すのかを学ぶことで、クロマトグラフィーで用いられる代表的なデータ処理や定量法を説明できるようになる。
事前学習
[2hr] 『よくわかる薬品機器分析』の236−266頁を読み、理解を深める。
事後学習
[2hr] 事後テスト(課題)を行い、理解を深める。

11回
第11回 電気泳動法
到達目標:電気泳動法の原理と応用について学び、実施法および応用例を説明できるようになる。
事前学習
[2 hr]『よくわかる薬品機器分析』の273−285頁を読み、理解を深める。
事後学習
[2 hr]事後テスト(課題)を行い、理解を深める。

12回
第12回 イムノアッセイおよび酵素を用いる分析法
到達目標:酵素や免疫反応(抗原抗体反応)を用いた分析法の原理について学び、実施法及び応用例を説明できるようになる。
事前学習
[2hr] 『よくわかる薬品機器分析』の310−335頁を読み、理解を深める。
事後学習
[2 hr]事後テスト(課題)を行い、理解を深める。

13回
第13回 分析技術の臨床応用
到達目標:臨床(化学)分析(臨床検査)の分野で用いられる分析法について学び、代表的な分析法を列挙して説明できるようになる。臨床(化学)分析(臨床検査)における精度管理および標準物質について学び、その意義について説明できるようになる。また種々のセンサーについて学び、代表的なセンサーを列挙し、原理及び応用例を説明できるようになる。ドライケミストリーについて学び、代表的なドライケミストリーについて概説できるようになる。
事前学習
[2 hr]『よくわかる薬品機器分析』の336−346頁を読み、理解を深める。
事後学習
[2 hr]事後テスト(課題)を行い、理解を深める。

14回
事前学習
事後学習

15回
事前学習
事後学習

16回
事前学習
事後学習

17回
事前学習
事後学習

18回
事前学習
事後学習

19回
事前学習
事後学習

20回
事前学習
事後学習

21回
事前学習
事後学習

22回
事前学習
事後学習

23回目
事前学習
事後学習

24回
事前学習
事後学習

25回
事前学習
事後学習

26回
事前学習
事後学習

試験及び成績評価
期末試験:100%
定期末試験までの総合評価で合格基準を超えなかった学生には、追再試験を行う。追再試験は試験のみ(100%)で評価を行う。
課題(試験やレポート等)に対するフィードバック
試験のフィードバックは希望者に行う。希望する場合は新垣の居室まで。
講義で使用するテキスト(書名・著者・出版社・ISBN・備考)
よくわかる薬品機器分析 第3版
藤岡稔大、二村典行 他 編
廣川書店
978-4-567-25712-1
授業前の事前学習で使用します。『イメージから学ぶ分光分析法とクロマトグラフィー』 定金豊著 (京都廣川書店/平成21年/2,800+税) 『第十八改正日本薬局方解説書』 (廣川書店/令和3年/99,000+税)(薬剤師国家試験及び薬剤師業務にも役立つので購読を推奨)
参考文献・推薦図書
『イメージから学ぶ分光分析法とクロマトグラフィー』 定金豊著 (京都廣川書店/平成21年/2,800+税)
『第十八改正日本薬局方解説書』 (廣川書店/令和3年/99,000+税)(薬剤師国家試験及び薬剤師業務にも役立つので購読を推奨)
研究室
K棟5階 K505
オフィスアワー
月曜1限、火曜1限
科目ナンバリング
学位授与方針との関連
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