シラバス情報

授業科目名
微生物学A
学年
2年
単位数
2.00単位
実務経験の有無
開講クォーター
セメスタ指定なし
担当教員
北村 昭夫、額賀 路嘉
授業形態
授業で主に使用する言語
【言語】日本語/Japanese
授業方法区分
開講キャンパス
東金キャンパス
授業の到達目標及びテーマ
微生物とは目に見えない生物の総称である。本講義では、細菌(バクテリア)、カビ、ウイルスから原虫、蠕(ぜん)虫、さらにはプリオンまでその種類、構造、性質、人類との関わりなどについて基本的な内容を理解することを主眼とする。F2期の微生物学 Bにおいて多くの感染症及びその治療薬(抗菌剤)について学習するが、その内容を理解できるための基礎知識を身につける。微生物の基本的性状を理解するために、微生物の分類、構造、生活史などに関する基本的知識を修得し、併せて代表的な微生物取扱いのための基本的技能と態度を身につける。内的、外的要因によって生体の恒常性が崩れた時に生体防御機構が破綻した場合の疾患としての感染症において、代表的な外的要因としての病原微生物に関する基本的知識を修得する。
【関連する DP】1 (PC2022-2023)、1 (PC2015-2021)
【関連する SDGs】 3
授業の概要
① 必修科目
② 科目名(英語名):Microbiology A
③ コアカリキュラム C5(2)、C8(3)(4)、薬学準備教育ガイドライン(3)
④ 授業形態:講義
⑤ 授業の概要:微生物とは目に見えない生物の総称である。本講義では、細菌(バクテリア)、カビ、ウイルスから原虫、蠕(ぜん)虫、さらにはプリオンまでその種類、構造、性質、人類との関わりなどについて基本的な内容を理解することを主眼とする。F2期の微生物学 Bにおいて多くの感染症及びその治療薬(抗菌剤)について学習するが、その内容を理解できるための基礎知識を身につける。微生物の基本的性状を理解するために、微生物の分類、構造、生活史などに関する基本的知識を修得し、併せて代表的な微生物取扱いのための基本的技能と態度を身につける。内的、外的要因によって生体の恒常性が崩れた時に生体防御機構が破綻した場合の疾患としての感染症において、代表的な外的要因としての病原微生物に関する基本的知識を修得する。

●必ず毎回授業に出席する。出来ない場合は申し出ること。毎回の課題を提出していることで、出席扱いとします。

本講義を通じて、以下の新しい薬学コアカリキュラムの目標に到達できることを目的とする。
C34500 原核生物、真核生物およびウイルスの特徴を説明できる。
C34600 細菌の分類や性質(系統学的分類、グラム陽性菌と陰性菌、好気性菌と嫌気性菌など)を説明できる。
C34700 細菌の構造と増殖機構について説明できる。
C34800 細菌の異化作用(呼吸と発酵)および同化作用について説明できる。
C34900 細菌の遺伝子伝達(接合、形質導入、形質転換)について説明できる。
C35100 代表的な細菌毒素について説明できる。
C36000 感染の成立(感染源、感染経路、侵入門戸など)と共生(腸内細菌など)について説明できる。
C36100 日和見感染と院内感染について説明できる。
C36400 グラム陽性球菌(ブドウ球菌、レンサ球菌など)およびグラム陽性桿菌(破傷風菌、ガス壊疽菌、ボツリヌス菌、ジフテリア菌、炭疽菌、セレウ ス菌、ディフィシル菌など)について概説できる。
C36500 グラム陰性球菌(淋菌、髄膜炎菌など)およびグラム陰性桿菌(大腸菌、赤痢菌、サルモネラ属菌、チフス菌、エルシニア属菌、クレブシラ 属菌、コレラ菌、百日咳菌、腸炎ビブリオ、緑膿菌、レジオネラ、インフ ルエンザ菌など)について概説できる。
C36600 グラム陰性らせん菌(ヘリコバクター・ピロリ、カンピロバクター・ジェジュニ/コリなど)およびスピロヘータについて概説できる。
C36700 抗酸菌(結核菌、らい菌など)について概説できる。
C36800 マイコプラズマ、リケッチア、クラミジアについて概説できる。
H03800 科学、医療に関連する英語の代表的な用語を列挙し、その内容を説明できる。
H04100 自然科学各分野における基本的単位、数値、現象の英語表現を列記できる。
H04200 科学、医療に関連する英語の代表的な用語、英語表現を列記できる。

授業計画
1回
第1回 微生物学イントロダクション、微生物学の歴史(1)
 担当教員:額賀
本講義を通じて微生物を身近に感じるようになる。先人の研究についての知識を得る。
H03800 H04100 H04200
【学習方法】 講義
事前学習
事前に教科書の該当部分を通読しておく(2hr)
事後学習
教科書の該当範囲を再度通読する。講義時に提示された課題に取り組むとともに、ポータルに登録されているリンクから問題演習も実施する。(2 hr)

2回
第2回  微生物学の歴史(2)細菌の多様性、分類
 担当教員:額賀
細菌の大きさ、形、種類などの基礎的な知識を得ることができる。C34500
H03800 H04100 H04200
【学習方法】 講義

事前学習
事前に教科書の該当部分を通読しておく(2hr)
事後学習
教科書の該当範囲を再度通読する。講義時に提示された課題に取り組むとともに、ポータルに登録されているリンクから問題演習も実施する。(2 hr)

3回
第3回 細菌の構造と機能(1)細胞壁、グラム染色
 担当教員:額賀
細菌の細胞壁の基礎的な知識を得ることができる。細胞壁合成阻害薬に関する知識を得る。
細胞壁のないマイコプラズマなどに関しての知識も得る。C34600 C36800
H03800 H04100 H04200
【学習方法】 講義
事前学習
事前に教科書の該当部分を通読しておく(2hr)
事後学習
教科書の該当範囲を再度通読する。講義時に提示された課題に取り組むとともに、ポータルに登録されているリンクから問題演習も実施する。(2 hr)

4回
第4回 細菌の構造と機能(2)外膜構造、LPS、ポーリン
 担当教員:額賀
細菌の外膜構造、LPS、ポーリンの基礎的な知識を得ることができる。C34700 C35100 C36500
H03800 H04100 H04200
【学習方法】 講義
事前学習
事前に教科書の該当部分を通読しておく(2hr)
事後学習
教科書の該当範囲を再度通読する。講義時に提示された課題に取り組むとともに、ポータルに登録されているリンクから問題演習も実施する。(2 hr)

5回
第5回 細菌の構造と機能(3)べん毛、細菌の運動性、生体成分の合成装置
 担当教員:額賀
べん毛、細菌の運動性、生体成分の合成装置の基礎的な知識を得ることができる。C34700
H03800 H04100 H04200
【学習方法】 講義
事前学習
事前に教科書の該当部分を通読しておく(2hr)
事後学習
教科書の該当範囲を再度通読する。講義時に提示された課題に取り組むとともに、ポータルに登録されているリンクから問題演習も実施する。(2 hr)

6回
第6回 細菌の増殖、増殖曲線
 担当教員:額賀
細菌の増殖、培地、培養条件、増殖曲線の基礎的な知識を得ることができる。C34700
H03800 H04100 H04200
【学習方法】 講義
事前学習
事前に教科書の該当部分を通読しておく(2hr)
事後学習
教科書の該当範囲を再度通読する。講義時に提示された課題に取り組むとともに、ポータルに登録されているリンクから問題演習も実施する。(2 hr)

7回目
第7回 細菌の栄養、バイオフィルム、物質代謝
 担当教員:額賀
細菌の栄養、物質代謝の基礎的な知識を得ることができる。バイオフィルムに関しても知識を得る。C34800 C36600
H03800 H04100 H04200
【学習方法】 講義

事前学習
事前に教科書の該当部分を通読しておく(2hr)
事後学習
教科書の該当範囲を再度通読する。講義時に提示された課題に取り組むとともに、ポータルに登録されているリンクから問題演習も実施する。(2 hr)

8回
第8回  物質代謝の細菌の同定への利用、エネルギー産生(電子伝達系、H+ATPアーゼ)
 担当教員:額賀
細菌の同定、エネルギー産生(電子伝達系、H+ATPアーゼ)の基礎的な知識を得ることができる。C34800
H03800 H04100 H04200
【学習方法】 講義
事前学習
事前に教科書の該当部分を通読しておく(2hr)
事後学習
教科書の該当範囲を再度通読する。講義時に提示された課題に取り組むとともに、ポータルに登録されているリンクから問題演習も実施する。(2 hr)

9回
第9回 細菌への遺伝子導入、バクテリオファージ
 担当教員:北村
遺伝子導入(接合伝達、形質転換、形質導入)、バクテリオファージの基礎的な知識を得ることができる。C34900
H03800 H04100 H04200
【学習方法】 講義
事前学習
事前に教科書の該当部分を通読しておく(2hr)
事後学習
教科書の該当範囲を再度通読する。講義時に提示された課題に取り組むとともに、ポータルに登録されているリンクから問題演習も実施する。(2 hr)

10回
第10回 疾患に関与する細菌
 担当教員:北村
人の疾患に関わる各種細菌について知る。
C36400 C36500 C36600 C36700
H03800 H04100 H04200
【学習方法】 講義
事前学習
事前に教科書の該当部分を通読しておく(2hr)
事後学習
教科書の該当範囲を再度通読する。講義時に提示された課題に取り組むとともに、ポータルに登録されているリンクから問題演習も実施する。(2 hr)

11回
第11回 ウイルスの分類と基本的性状、ウイルスの増殖
 担当教員:北村
ウイルスの分類と基本的性状の基礎的な知識を得ることができる。生物と非生物の違いについても考える。C36800
H03800 H04100 H04200
【学習方法】 講義
事前学習
事前に教科書の該当部分を通読しておく(2hr)
事後学習
教科書の該当範囲を再度通読する。講義時に提示された課題に取り組むとともに、ポータルに登録されているリンクから問題演習も実施する。(2 hr)

12回
第12回 ウイルス性疾患と治療、プリオン病
 担当教員:北村
ウイルスの増殖や疾患と治療に関して、またプリオン病についての基礎的な知識を得ることができる。代表的な抗ウイルス薬についての知識も得る。
H03800 H04100 H04200
【学習方法】 講義
事前学習
事前に教科書の該当部分を通読しておく(2hr)
事後学習
教科書の該当範囲を再度通読する。講義時に提示された課題に取り組むとともに、ポータルに登録されているリンクから問題演習も実施する。(2 hr)

13回
第13回 真菌と真菌症、蠕(ぜん)虫の種類、構造、疾患
 担当教員:北村
真菌とその病気についての基礎的な知識について学ぶ
原虫、蠕(ぜん)虫の基礎的な知識を得ることができる。
C21600 H03800 H04100 H04200
【学習方法】 講義
事前学習
事前に教科書の該当部分を通読しておく(2hr)
事後学習
教科書の該当範囲を再度通読する。講義時に提示された課題に取り組むとともに、ポータルに登録されているリンクから問題演習も実施する。(2 hr)

14回
事前学習
事後学習

15回
事前学習
事後学習

16回
事前学習
事後学習

17回
事前学習
事後学習

18回
事前学習
事後学習

19回
事前学習
事後学習

20回
事前学習
事後学習

21回
事前学習
事後学習

22回
事前学習
事後学習

23回目
事前学習
事後学習

24回
事前学習
事後学習

25回
事前学習
事後学習

26回
事前学習
事後学習

試験及び成績評価
・定期試験、課題への取り組みによって評価する。
 定期試験の成績(70%)、小テスト・課題の取り組み状況(30%)

・定期末試験までの総合評価で合格基準を超えなかった学生には、追・再試験を行う。(定期試験100%)
課題(試験やレポート等)に対するフィードバック
ポータルで提示されたリンク先の小テストにより、授業の理解度を確認する。点数が低い場合など問題がある場合は、 JIU メールで個別に連絡・指導する。状況によっては、再テストを実施する。
講義で使用するテキスト(書名・著者・出版社・ISBN・備考)
「薬学領域の病原微生物学・感染症学・化学療法学」第4版
増澤俊幸・河村好章
廣川書店
978-4-567-52133-8
参考文献・推薦図書
「微生物学 病原微生物と治療薬」 改訂第7版(南江堂)
「化学療法学 医療のあるべき姿を見据えて」(京都廣川書店)
「シンプル微生物学」 改訂第6版 (南江堂)
等、図書館の微生物学の教科書全般
研究室
・額賀路嘉 nukaga@jiu.ac.jp
 研究室:生体防御学研究室  K棟4階 K407
・北村昭夫 akio_n@jiu.ac.jp
 研究室:生体防御学研究室  K棟3階 K304
オフィスアワー
・額賀路嘉
 オフィスアワー:火 3限、4限
・北村昭夫
 オフィスアワー:木 3限、4限
科目ナンバリング
学位授与方針との関連
関連ページ
https://www.jiu.ac.jp/visitors/students/detail/id=1001