シラバス情報

授業科目名
医療薬剤学D
学年
3年
単位数
2.00単位
実務経験の有無
〇(実務経験有)
開講クォーター
セメスタ指定なし
担当教員
佐々木 英久、武田 未佳
授業形態
授業で主に使用する言語
日本語
授業方法区分
開講キャンパス
東金キャンパス
授業の到達目標及びテーマ
【関連するDP】1(PC2022-2023)
【関連するSDGs】3
近年、社会経済の構造や医療制度が大きく変わるなか薬剤師が社会のニーズに応えるためには、単に“正確な調剤”を行うばかりでなく、日本の医療経済や政策、医療の財源、報酬、さらには病院や薬局の経営などにも目を向ける必要がある。この授業では、医療薬剤学Ⅲや医薬品情報学の知識をベースとしながら、医療費、保険制度、診療報酬などの視点から改めて調剤等に関する理解を深めることを目標とする。
授業の概要
① 選択科目
② 科目名(英語名):Clinical Pharmaceutics D
③ 授業形態:講義
④ コアカリキュラム F(1)(2)、薬学準備教育ガイドライン(3)
④ 講義
⑤ 授業の概要:処方せんから読み取れる情報に対する理解を深め、これを処方せんの点検に活かす方法を身に着ける。特に日本における保険制度の範囲で使用可能な薬物療法の限界を薬物療法ガイドラインのエビデンスを検証しながら理解し、適応外使用の現状と対応について学ぶ。

授業計画
1回
第1回 オリエンテーション、医薬品開発(1)
(F00101、F04300、F04400、F05500)
担当教員:佐々木英久
到達目標:
・医薬品開発について説明できる(非臨床試験、治験)。
[学習方法]科目概要説明(ガイダンス)、講義
事前学習
[事前学習:2h]事前に非臨床試験、治験ついて予習しておくことが望ましい。
事後学習
[事後学習:2h]事後に授業で渡された資料について再確認し、理解を深める。

2回
第2回 医薬品開発(2)
(F00101、F04300、F04400、F05500)
担当教員:佐々木英久
到達目標:
・医薬品開発について説明できる(市販後調査)。
[学習方法]講義
事前学習
[事前学習:2h]事前に市販後調査ついて予習しておくことが望ましい。
事後学習
[事後学習:2h]事後に授業で渡された資料について再確認し、理解を深める。

3回
第3回 処方せんから得られる情報(1)
(F03400、F04300、F04400、F05500)
担当教員:佐々木英久
到達目標:
・処方せんを監査し、不適切な処方せんについて、その理由が説明できる(外来)。
[学習方法]講義・演習
事前学習
[事前学習:2h]事前に処方箋の様式と必要記載事項、記載方法、処方せん監査の意義、その必要性と注意点について復習しておくことが望ましい(医療薬剤学Ⅲの範囲)。
事後学習
[事後学習:2h]事後に授業で渡された資料について再確認し、理解を深める。

4回
第4回 処方せんから得られる情報(2)
(F03400、F04300、F04400、F05500)
担当教員:佐々木英久
到達目標:
・処方せんを監査し、不適切な処方せんについて、その理由が説明できる(入院)。
[学習方法]講義・演習
事前学習
[事前学習:2h]事前に処方箋の様式と必要記載事項、記載方法、処方せん監査の意義、その必要性と注意点について復習しておくことが望ましい(医療薬剤学Ⅲの範囲)。
事後学習
[事後学習:2h]事後に授業で渡された資料について再確認し、理解を深める。

5回
第5回 医療費の基礎知識(1):国民の医療費の現状と医療保険の基本的な仕組みを理解する
(F01501、F01502)
担当教員:武田未佳
到達目標:
・国民医療費の内訳、医療保険制度の仕組み、医療保険の種類を説明できる。
・医療保険の給付や一部負担金について説明できる。
事前学習
[事前学習:2h]事前に医療保険制度について予習しておくこと。
事後学習
[事後学習:2h]事後に授業で渡された資料について再確認し、理解を深める。

6回
第6回 医療費の基礎知識(2):国民の医療費の現状と医療保険の基本的な仕組みを理解する
(F01501、F01502)
担当教員:武田未佳
到達目標:
・医療機関の種類と機能を説明できる。
・保険診療と自由診療の違いと利点、欠点について説明できる。
・保険外併用療養費制度について:「混合診療」と「選定療養」の違いを説明できる。
[学習方法]講義
事前学習
[事前学習:2h]事前に保険診療と自由診療について予習しておくこと。
事後学習
[事後学習:2h]事後に授業で渡された資料について再確認し、理解を深める。

7回目
第7回 医療費の基礎知識(3):国民の医療費の現状と医療保険の基本的な仕組みを理解する
(F01501、F01502)
担当教員:武田未佳
到達目標:
・「出来高払い方式」の利点・欠点について説明できる。
・包括払い(DPC)方式について、DPCとその算定方法、利点・欠点について説明できる。
・医療保険財政の現状と後期高齢者保健制度について説明できる。
・公費負担医療制度の構成について説明できる。
事前学習
[事前学習:2h]事前にDPC方式について予習しておくこと。
事後学習
[事後学習:2h]事後に授業で渡された資料について再確認し、理解を深める。

8回
第8回 診療報酬について
(F01501、F01502)
担当教員:武田未佳
到達目標:
・診療報酬とは何かを説明できる。
・診療報酬の改定が病院や薬局の経営方針に与える影響を説明できる。
・診療報酬の請求の仕組みを説明できる。
・レセプトを読むことができる。
・診療報酬の審査について説明できる
・診療明細書を読むことができる。
・「投薬」の診療報酬の算定方法について説明できる。
・「注射」の診療報酬の算定方法ついて説明できる。
[学習方法]講義・演習
事前学習
[事前学習:2h]事前に診療報酬について予習しておくこと。
事後学習
[事後学習:2h]事後に授業で渡された資料について再確認し、理解を深める。

9回
第9回 薬剤料の仕組み
(F01501、F01502、F04400、F05000)
担当教員:武田未佳
到達目標:
・薬価と薬価基準について説明できる。
・薬剤料の計算ができる。
・後発医薬品の普及に関わる背景と今後の方向性について理解を深める。
[学習方法] 講義・演習
事前学習
[事前学習:2h]事前に後発医薬品について復習しておくこと。
事後学習
[事後学習:2h]事後に授業で渡された資料について再確認し、理解を深める。

10回
第10回 医療用医薬品の添付文書の活用
(E20000、E20100、F01503、F01504、F03400)
担当教員:武田未佳
保険診療における医薬品の適応外使用を学ぶ事前学習として、医療用医薬品の添付文書の記載項目について復習し、実際の活用方法を学ぶ。
到達目標:
・医薬品添付文書(医療用)の記載項目を列挙し、それらの意味や記載すべき内容について説明できる。
[学習方法] 講義・演習
事前学習
[事前学習:2h]事前に添付文書の法的位置づけ、記載事項、その活用について過去の講義資料等で復習しておくこと。
事後学習
[事後学習:2h]事後に授業で渡された資料について再確認し、理解を深める。

11回
第11回 医薬品の適応外使用
(F01503、F01504、F03400)
担当教員:武田未佳
到達目標:
・保険診療における医薬品の適応症と適応外使用についてその例を挙げて、必要性、問題点について説明できる。
・医療上の必要性の高い未承認薬・適応外薬の保険適用に向けた国の動向を知る。
・公知申請と公知申請に係る事前評価が終了した適応外薬の保険適用について理解を深める。
[学習方法] 講義・演習
事前学習
[事前学習:2h]事前に適応外使用例について調べておくこと。
事後学習
[事後学習:2h]事後に授業で渡された資料について再確認し、理解を深める。

12回
第12回 後発医薬品の選択
(F04300、F04400、F05000)
担当教員:武田未佳
到達目標:
・後発医薬品選択の手順を説明できる。
・適切な手順で後発医薬品を選択できる。
[学習方法] 講義、演習
事前学習
[事前学習:2h]事前に後発医薬品の使用促進に関わる過去の講義資料を復習しておくこと。
事後学習
[事後学習:2h]事後に授業で渡された資料について再確認し、理解を深め、後発医薬品の選択ができるようにする。

13回
第13回 各種疾患の診断治療ガイドラインと患者指導
(F03400、F03401、H03800、H04100、H04200)
担当教員:佐々木英久
到達目標:
・各種疾患の診断治療ガイドラインの活用方法とガイドラインの限界を理解する。
・処方箋より得られた情報と治療ガイドラインを比較することができる。
・日本と他国の高血圧治療ガイドラインを比較することができる。
・高血圧患者の服薬指導や生活指導に有用な知識・技能を身につける。
[学習方法] 講義、演習
事前学習
[事前学習:2h]事前に日本の高血圧症のガイドラインについて調べておくこと。
事後学習
[事後学習:2h]事後に授業で渡された資料について再確認し、理解を深め、処方提案ができるようにする。

14回
事前学習
事後学習

15回
事前学習
事後学習

16回
事前学習
事後学習

17回
事前学習
事後学習

18回
事前学習
事後学習

19回
事前学習
事後学習

20回
事前学習
事後学習

21回
事前学習
事後学習

22回
事前学習
事後学習

23回目
事前学習
事後学習

24回
事前学習
事後学習

25回
事前学習
事後学習

26回
事前学習
事後学習

試験及び成績評価
定期試験:70%
課題レポート:30%
定期末試験までの総合評価で合格基準を超えなかった学生には、追・再試験としてレポート課題(100%)を課す。
課題(試験やレポート等)に対するフィードバック
講義中に解説する。
講義で使用するテキスト(書名・著者・出版社・ISBN・備考)
適宜プリントを配布する。
適宜プリントを配布する。
適宜プリントを配布する。
適宜プリントを配布。
適宜プリントを配布する。
参考文献・推薦図書
『治療薬マニュアル』(医学書院):新たに購入する必要はないが、持っている学生は、講義のいつに持ってくるかを指示する。
研究室
M棟1階 M103、M101
オフィスアワー
オフィスアワー:水曜日、木曜日
佐々木:hsasaki@jiu.ac.jp
武田:mtakeda@jiu.ac.jp
科目ナンバリング
学位授与方針との関連
関連ページ
https://www.jiu.ac.jp/visitors/students/detail/id=1001