シラバス情報

授業科目名
しゃべりのスキルUp I
学年
1年
単位数
2.00単位
実務経験の有無
〇(実務経験有)
開講クォーター
セメスタ指定なし
担当教員
和田 奈美佳
授業形態
授業で主に使用する言語
同時双方向・オンデマンド共に
日本語で授業を行う。
授業方法区分
開講キャンパス
オンライン(同時双方向)
授業の到達目標及びテーマ
コミュニケーションや対話の基盤をなす言語能力は、生きていく上で欠かせないスキルである。加えて目まぐるしく変化を続ける状況を的確に言葉に変え説明する力、自身の意見を魅力的に表現する力は仕事の効率を高めそのクォリティーを上げていく。社会生活のために必要な「言語能力」を今一度見直し、より正しい情報収集力、その情報を元に繰り広げる思考力、そしてそれらを的確に伝える有効な表現力を身に付ける事をこの授業の最終目的としている。プレゼンや面接等でいかに説得力のある言葉を選び、自身の中にあるイメージや考えを言葉にするか。すべての学部生にとって必要な「しゃべりのスキル」向上を目指すことを最終目標としている。

「しゃべりのスキルアップⅠ」
パスワード: Syaberi2024
録画のリンク: https://jiu.webex.com/jiu/ldr.php?RCID=d97d88dc935a01e2d02623f5786ca204
授業の概要
この授業では、日常における会話力向上は勿論プレゼンや面接など実践で活用できるスキルを同時双方向型とオンデマンド型を併用して学習する。具体的には、口語技術(発声や滑舌)、文章構成力(ことばの組み立て)、語彙力、雑談力、表現力(オンラインでも活用可)、応用力(実践を想定)、面接採用試験対策の7ブロックに分け、話し方を様々な角度から学べるカリキュラムとなっている。同時双方向型では、話し方の基礎を習得するための座学だけでなく、有志の公開レッスン生が学習したスキルを発揮してプレゼンを行う場を設けている。特徴としては、教師による一方向の指導だけでなく、他学生の客観的な意見も取り入れること。それにより、情報収集力(インプット)と情報発信力(アウトプット)の必要性を効果的に学ぶ事が可能となる。一方オンデマンド型授業は、同時双方向型で習得した知識をもとに、より新しい技術を習得するための座学の時間を設ける。その後理解度を確認するため、授業後グーグルフォームでの課題提出を求める。(訂正・再提出を求められた場合は3日以内に提出すること)質問や欠席等は、JIUポータル内授業Q&Aにて随時受け付けその都度回答する。また、しゃべりの応用を学習したいメディア学部の学生は、より効果的な上級スキルを身に付けるための授業「しゃべりのスキルアップⅡ」を併せて受講することを推奨する。自身のキャリアをデザインするだけでなく、作品を生み出すに当たっての知識を取得し、クリエイティブな活動に取り組む向上心とチャレンジ精神を磨く事も併せて行う。


授業計画
1回
・本授業は、同時双方向型(5限)とオンデマンド型(6限)を併用したオンライン授業として開講する。
・5限はスマホ出席と小テストを必須とし、6限はJIUポータルあるいは授業内で提示したグーグルフォームから課題を提出することにより出席扱いとする。
(5限と6限の同時出席で1回分の出席とする。どちらか一方の出席は認められない。)
・履修者全体への連絡、出欠確認、質問の受け付け、意見交換は全てJIUポータルにて行う。
・個人的内容を含む相談などは、授業時に伝達するメールアドレスに送ること。
・6限の課題は、JIUポータルあるいは授業内で提示したグーグルフォームから3日以内の提出を求める。

1.
〇相手に伝わる話し方とは①—社会で求められる会話力とは—(同時双方向型)
「伝える」ことがゴールではなく、「伝わる・会話が持続する」話し方を身に付けるための心構えを習得する。
また授業の大枠を理解するために、現代に求められる社会スキルと会話力をセットで学ぶ。

〇到達目標:実践で必要なスキルを場面ごとに習得する方法手段の大枠を学ぶ。
事前学習
自身が考える「伝える話し方・伝わる話し方の違い」を言語化出来るよう、各自調べてノートに書き出しておくこと。また、自身の話し方はどちらに当てはまるのか理由も含めて答えられるようにしておくこと。(2時間)
事後学習
授業で得た内容を踏まえてどのような話し方を目指すのか、個々の到達目標を「話し方」「文章構成」の2つに分け書き出しておくこと。より具体的なゴールをイメージできるようノートに記しておくことが望ましい。(2時間)

2回
2.
〇相手に伝わる話し方とは②—対話・面接・プレゼンの違い—(オンデマンド型)
面接やプレゼンなど、普段の生活においてコミュニケーションを強いられる事は多々ある。
各場面に応じ適切な言葉選びをする為の考えを取得するのは勿論、より実践的なものへと落とし込む作業に導くための方法を学習する。

〇到達目標:各場面においての話し方の違いを理解し、実践でのイメージが沸く。
事前学習
前回の授業で学習した「伝わる話し方」の復習をしてから授業に臨むこと。
また日常会話においてクセになっている話し方や語彙、気になる点があればすべて書き出しておく。(2時間)
事後学習
授業内で挙げた例を参考に、各場面ごとに必要なスキルを具体的に書き出すこと。
また、公開レッスン生は翌週の授業に備えて発表の準備をすること。(2時間)

3回
3.
〇相手に伝わる話し方とは③—滑舌や発声法を身に付けるー(同時双方向型) 
話す事に自信を持てない要因の一つとして挙げられる滑舌や発声法を身に付けることを目的とし、
コンプレックスを持っている学生は改善出来るよう具体的なアドバイスと実践トレーニングを行う。
聞き手の理解を深めるための方法手段だという認識を持ち、会話に余力を持つための技術を身に付けることを目的としている。

〇到達目標:話し方に対しての興味と理解を深めると共に、自身の弱点を客観視出来る。
事前学習
2回目の授業で書き出した弱点(強化ポイント)を今一度見直すこと。
また次回の授業に備えて、自身の滑舌や発声の弱点を深掘りしノートに記すこと。(2時間)
事後学習
授業で学んだ実践トレーニングを1日1回必ず行うこと。また授業前後で改善された点、改善されなかった点を書き出すこと。
日常会話でも意識づけ出来ることが好ましい。(2時間)

4回
4.
〇しゃべりのスキル向上①—口語構成力のポイントとはー(オンデマンド型)
会話力を向上させるために必要な口語構成力(ことばの組み立て)にスポットを当てていく。
主に起承転結、序破急、二部構成、それぞれのメリットデメリットを学ぶことを目的とし、
自身の思い描く話し方がどのタイプに当てはまるのか考える時間を設ける。それを踏まえた上で、各自課題に真摯に取り組む。

〇到達目標:各構成の特徴を捉え、ベースである2部構成の方法を習得する。
事前学習
第2回の授業で書き出した話し方の弱点を再度見直すこと。
その中で構成力・ことばの組み立てについて記載があった場合は、更に深掘りすること。(ノートに記す)(2時間)
事後学習
自身の話し方を今一度見直し、話し方の特徴がどのタイプに当てはまっているのか(当てはまらない場合は、どのような改善方法を考えているのか)
ノートに記すこと。また日常会話だけでなく、メールや課題提出など文を書く際は口語構成力を意識すること。
公開レッスン生は次回の発表に向けての準備を進めること。(2時間)

5回
5.
〇しゃべりのスキル向上②—ことばの数を増やすー(同時双方向型)
面接やプレゼンテーションなどで求められるスキルの一つが具体的かつ丁寧な説明。
ここに焦点を当てるため語彙数を増やす方法や手段を学ぶ。実際に静止画を用いながら言葉をいくつ出せるか自身を客観視すると共に、公開レッスン生のbefore→Afterも見ていく。ここまで学んだスキルを用いながらテーマに対しての語彙の選択を総合的に学ぶことを目的としている。

〇到達目標:語彙の重要性を知り、社会人にとって必要な語彙数と語彙の選択を習得する方法を学ぶ。
事前学習
丁寧な説明とは一体何なのか?どのような説明であれば相手により簡潔にわかりやすく伝わるのか、
語彙力というキーワードを基にノートに記しておくこと。(2時間)
事後学習
第6回の授業に備えてここまでの総復習を行う。特に授業初期で行った滑舌や発声法を忘れないよう今一度確認する。(2時間)

6回
6.
〇しゃべりのスキル向上③—静止画を用いた構成と語彙力—(オンデマンド型)
第4回第5回の授業で取得した口語構成力と語彙力を実践に落とし込むため、静止画を用いた課題に取り組む。(ノートへの記入必須)時間内に一定の語彙数以上の記入と構成の方法手段を書き出していく。
語彙をどう繋ぎ合わせれば伝わりやすくなるのか、また構成一つで聞き手の捉え方が変わることを実感することを目的としている。

〇到達目標:口語構成力と語彙の基礎を実戦形式で学習することができる。
事前学習
前回学んだポイントを実践に落とし込めるよう復習をするだけでなく、
簡潔に伝えるポイントは何なのか、口語構成力と語彙力の2つの視点で書き出す。(2時間)
事後学習
実践で用いた静止画を今一度復習し、合格点と弱点の2つの視点で自身に点数を付けること。
弱点に関しては、具体的な今後の対策(日常で出来ること)を細かく書き出すことを必須とする。
また、実戦形式のため次回公開レッスン生に発表の場を設ける。(2時間)

7回目
7.
〇しゃべりのスキル向上④—動画を用いた構成と語彙力—(同時双方向型)
公開レッスン生の発表を聞くことは勿論、更なるレベルアップを図るため動画を使用した課題に取り組む。
動画を4つのブロックに分け、前回同様語彙の書き出しと選択、構成力をワンセットで学び理解を更に深めていく。静止画に比べて難度は上がるが、各ポイントを押さえることにより実践に近い形をイメージすることが可能。

〇到達目標:動画での学びにより、実践で生かすイメージが出来る。(日常生活でも活用可)
事前学習
第6回で学んだスキルをどう動画に活かすか各自ノートに記すこと。また、ここまでの話し方に関する弱点を今一度見つめ直し、実践で活用する方法手段を各自考えておくこと。(2時間)
事後学習
静止画と動画を見た時、弱点が被っているかどうか照らし合わせること。また動画において、自身の合格点と弱点を簡潔に書き出すこと。(2時間)

8回
8.
〇しゃべりのスキル向上⑤—雑談力を習得して話の幅を広げるー(オンデマンド型) 
雑談とは、明確なテーマや趣旨を持たず間の繋ぎとして他愛もない会話をすること。
この力を向上させるには3つのポイントがある。1クローズドクエスチョン、2オープンクエスチョン、3傾聴力である。ここでは主に1と2に焦点を当て、各シチュエーションにおける質問力を上げることを目的とし、課題に真摯に取り組む。

〇到達目標:質問の仕方で相手の捉え方が変わる事を体感する事が出来る。会話での注意点や実戦での活用方法など様々なことに応用出来る。
事前学習
ここまでの授業で学んだ事(特に文章構成・語彙・動画を用いた課題)を復習し新規課題に取り組む。(完成度の高い内容を目指すこと)(2時間)
事後学習
雑談力テストの評価を基に、自身の雑談力を客観的に見つめノートに書き出す。また公開レッスン生は次回に備えて事前準備を必須とする。(2時間)

9回
9.
〇しゃべりのスキル向上⑤—聴く力を鍛えるー(同時双方向型) 
第8回の授業で扱った内容の応用として、聴く力(傾聴力)鍛える内容とする。
相手との深い信頼関係を築いていくために必要な傾聴力の方法手段を2つの観点から学習する。
(相手の話だけでなくリズムや間合いに重きを置いた受動的傾聴と相槌を打ちながら相手の話を聴く反映的傾聴)
公開レッスン生は第8回の課題発表を必須とする。このスキルを身に付けることにより深いレベルで相手を理解できるようになり、周囲とのコミュニケーションも一段レベルアップした内容を期待できる。

〇到達目標:傾聴力だけでなく、共感力も併せて身に付けることができる。
事前学習
聴く力とは一体何を指すのか自分なりの表現で書き出しておく。
また自身が日常生活において傾聴力で意識していることを考える。(聴き方だけでなくそれに付随して起こるジェスチャーや表情なども含む)(2時間)
事後学習
傾聴力でのBefore/Afterで新たな発見があれば書き出すこと。また日常生活において意識できることを1つ決め実践すること。(2時間)

10回
10.
〇しゃべりのスキル向上⑥—表現力を鍛えるー(オンデマンド型)
昨今多くなってきているのが「オンラインを使用した面接」である。対面以上に話すスピードや間合い、表情の作り方やジェスチャー、服装など多岐に渡り考える項目が多くなったのが現状である。実際に教員がデモを行い、Before/Afterの違いを体感し、実践に活かす手段を身に付ける。

〇到達目標:自身の思考や感情を相手に的確に伝える能力を身に付ける。
事前学習
ここまでを振り返り、自身が到達できたこと・学べたことを今一度書き出しておく。自身を俯瞰で見つめることにより今後の目標が明確になる。(2時間)
事後学習
授業内で扱った全題材を踏まえて、実践でどのように活かすのか各自考えておくこと。(主に傾聴力と表現力に焦点を当て自身に課題を出すこと)(2時間)

11回
11.
〇企業面接対策①—実践問題への取り組み—(同時双方向型)
ここまでの総復習を行うと共に、実際に面接採用に用いられている題材を使い時間内で完成度の高い内容を目指す。文章構成・語彙力・雑談力・表現力、主にこの4点を抑えつつ会話力向上を図る。総合的なスキルアップを図るため、時間内に仕上げることを目標とする。また公開レッスン生は授業内での発表に向けて真摯に課題に向き合うこと。

〇到達目標:採用試験を経験できる。現状のレベルを知れるだけでなく、本番さながらの雰囲気も含め自身の未来を想像することが目的である。
事前学習
ここまでの授業で学んだ事(すべてのブロック)を復習し実践課題に取り組む。
基礎問題に関してはこれまでの学習で全てカバー出来るため、完成度の高い内容を目指すこと。(2時間)
事後学習
自己評価を必須とする。その中で弱点項目を今一度見直し、実践を想定した場合どのような努力が必要かイメージをすること。(2時間)

12回
12.
〇企業面接対策②—応用問題への取り組み—(オンデマンド型) 
難度を上げた課題に向き合う。メインテーマに対して、「ことばの選択」「文章構成」「オンラインを想定した表現力」この3点を抑えられているかどうか随時確認をしていく。時間をかけて完成度を高めていくことで、より丁寧な言葉選び・言葉の選択が出来るようになる。なおこの課題に関しては公開レッスン生の発表は無しとする。

〇到達目標:面接やプレゼンなどを想定した場合のレベルアップを体感することができる。
事前学習
ここまでの授業で得た知識を実戦で使えるよう、日常会話の中で変化を加える努力をすること。(構成力・語彙力・傾聴力・表現力の観点)(2時間)
事後学習
課題のテーマに沿った内容であるか、表現力が伴っているかなど自身を客観的に見つめ自己評価をすることを必須とする。
また第一回からの総復習を行うこと。(2時間)

13回
13.
〇総まとめ−自身が思い描く話し方に近づく方法—(同時双方向型)
改めて授業を通しての総復習を行う。具体的には、口語技術(発声や滑舌)、文章構成力(話の組み立て)、語彙力、雑談力、表現力、応用力(実践を想定)に重きを置く。また就職活動までのスケジュールや今後取り組むべき課題、面接対策の話も併せて行う。

〇到達目標:実力が向上した事を体感すると共に授業終了後自身の未来を改めて設定する。
事前学習
ここまで学んできた事(各回ごとのまとめ)だけでなく、今後に活かしたい事(就職や面接など)具体的な目標をノートに記すこと。(2時間)
事後学習
今後このスキルを忘れないように、ノートにすべてまとめいつでも見返せるようにすること。話し方のポイントを今一度まとめること。(2時間)

14回
14.
〇テスト(オンデマンド型)
ここまでの学びを定着させるためのテストを行う。
(テストは、グーグルフォームを使用し3日以内の提出を求める)

〇到達目標:授業開始時から終了時までの自身の変化を具体的にノートに書き出しておく。
特に大きく変化した点は、今後も忘れる事のないよう日頃から実践していくこと。
事前学習
事後学習

15回
事前学習
事後学習

16回
事前学習
事後学習

17回
事前学習
事後学習

18回
事前学習
事後学習

19回
事前学習
事後学習

20回
事前学習
事後学習

21回
事前学習
事後学習

22回
事前学習
事後学習

23回目
事前学習
事後学習

24回
事前学習
事後学習

25回
事前学習
事後学習

26回
事前学習
事後学習

試験及び成績評価
随時、JIUPortalあるいは授業内で提示するグーグルフォームより課題を実施する。評価配分は以下の通り。

〇出席に関して(同時双方向型とオンデマンド型の同時出席):60%
※どちらか一方のみの参加は「出席扱いとはならない」ので気を付けること。
〇小テスト及び課題:30%
〇授業に対する姿勢:10%
(公開レッスン生は加点対象となる。)

なお、課題の未提出は大幅な減点対象とする。
課題(試験やレポート等)に対するフィードバック
課題やレポート等提出が必要な場合は、JIUPortalあるいは授業内で提示するグーグルフォームを使用する。
(訂正・再提出を求められた場合は3日以内に再提出すること)
講義で使用するテキスト(書名・著者・出版社・ISBN・備考)
必要な教材は、授業前にタイトル又はURLを指示する
参考文献・推薦図書
必要であれば、授業内において紹介していく。
研究室
オフィスアワー
科目ナンバリング
学位授与方針との関連
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