教員名 : 佐滝 剛弘
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授業科目名
観光交通
学年
3年
単位数
2.00単位
実務経験の有無
開講クォーター
セメスタ指定なし
担当教員
佐滝 剛弘
授業形態
授業で主に使用する言語
日本語で行う
授業方法区分
開講キャンパス
東金キャンパス
授業の到達目標及びテーマ
本講義は、原則として航空を除いた鉄道、バス、自動車、自転車、船舶(クルーズ船、フェリーなど)といった交通機関と観光の関係について多面的に学ぶことを通じ、観光における交通の重要性の理解を深めることが目標である。
講義では、JR、私鉄、公営鉄道、鋼索鉄道などの鉄道を中心に、高速道路や水上航路など、移動に欠かせない交通機関の歴史と現状、そして将来の課題などについて、広範に取り上げ、考える材料を提供し、交通ビジネスで必要とされる幅広い知識や経営手法、さらには基礎的な思考力を修得することを目指す。 《授業内容紹介動画》https://youtu.be/HGzDE2h0MR0 授業の概要
①科目名; 観光交通(Transportation for Tourism)
②授業形態:講義 ③授業内容 本講義では、国内外の交通機関について基本的な理解を深めるとともに、直面する課題を把握し、いかにしてこれらを解決していくべきかをともに考えていく。 基礎的な知識の習得はもちろんだが、本授業の狙いは、「自分の頭で考えること」である。したがって、授業中も次々と正解のない問いを学生とともに考えるスタイルを重視する。また、最新の動画を駆使し、2024年の交通事情の現状と課題を立体的に浮かび上がらせ、考察の材料とする。 〇授業はすべて対面で行う。オンラインには原則として対応しない。 〇「履修者への連絡及び教員への連絡方法」 ・履修者全体への連絡はポータルで行う。 ・教員から学生の皆さんへ個別の連絡が必要な場合および学生の皆さんから教員への連絡は、原則としてJIU メールを利用する。 〇「学生等と教員、或いは学生同士の意見交換の方法」 ・授業内容についての学生の皆さんとの議論および学生相互の議論は 、ポータルの機能を用いて行うこととする。 授業計画
1回
<オリエンテーション>
授業全般のオリエテーションと位置づけ、本授業で取り扱う範囲や内容について、レクチャーする。また、授業の進め方、出席の確認の仕方、評価の方法等についてもわかりやすく説明する。 事前学習
<2時間>事前に本授業のシラバスに目を通し、疑問点などを挙げて、1回目の授業でその疑問点をクリアにできるよう準備する。
事後学習
<2時間>オリエンテーションを受け、樹牛履修の意思が固まれば、あらためて2回目以降のシラバスを確認し、自分が特にどの交通機関に関心があるか、それについて現時点で自分はどんな基礎知識を持っているのか、どんな課題があるかが重い浮かぶかどうかを確認し、2回目以降の授業に備える。
2回
<鉄道(1) 新幹線が世界を変えた>
日本で新幹線が走り始めて60年、新幹線が旅のありようを変えたことを知るとともに、その歴史と発展、課題、海外の新幹線事情等を伝える。 事前学習
<2時間>日本の新幹線の乗車体験について、記憶をたどって、いつどの区間に乗車したのかを整理しておく。乗ったことがない学生は、インバウンド旅行客が日本の新幹線を絶賛する理由を推測してみる。
事後学習
<2時間>リニア中央新幹線が観光にどんな影響を与えるか、自分の考えをまとめておく。
3回
<鉄道(2) 観光列車花盛り>
鉄道には、通勤・通学・ビジネスなど多様な乗車目的があるが、その中で観光に特化した列車を走らせる会社が国内にはいくつもある。そうした列車の概要や登場した背景について海外の状況も含めて、理解を深める。 事前学習
<2時間>日本の観光列車について調べて、乗ってみたい列車をピックアップする。
事後学習
<2時間>地方ローカル線の苦境を救うために、観光列車を走らせてみたい路線と、その列車の特色について考えをまとめる。
4回
<鉄道(3) JRと私鉄の歴史と現在>
1872年に日本で初めて開業した新橋〜横浜間の鉄道を皮切りに、日本じゅうを網羅するようになった我が国の鉄道の発展の歴史を概括するとともに、最新の鉄道の状況を確認する。 事前学習
<2時間>学生各自が普段利用する鉄道の歴史について調べておく。
事後学習
<2時間>東京の大手私鉄9社についてその特徴をまとめる。
5回
<鉄道(4) エキナカと駅弁>
旅の友として140年ほどの歴史がある駅弁の最新事情と観光との関係、および近年急速に充実している「エキナカ」化の背景などについてまとめる。 事前学習
<2時間>改札内の店舗、いわゆるエキナカで、どんなものが買えたり、どんなサービスが受けられるか、身近な駅で調べておく。
事後学習
<2時間>駅弁の分布と地域性について気づいたことをレポートにまとめる。
6回
<鉄道(5) トラム、地下鉄、ケーブルカーとロープウェイ>
一般の鉄道以外のトラム、地下鉄、索道系の乗り物は、観光資源としても重要である。こうしたジャンルの鉄道について、その歩みと現状をまとめる。 事前学習
<2時間>鉄道法の管轄となる鉄道以外の軌道系鉄道や索道など鉄道を補完する乗り物について、知っている情報をまとめる。
事後学習
<2時間>授業で紹介された様々なジャンルの鉄道のうち興味を持ったものについて、より深掘りして観光に果たす役割などを考察する。
7回目
<鉄道(6) 世界の鉄道>
アジア、欧米の鉄道について、車両、運行、観光との関係を中心に掘り下げる。特に近年充実が著しい高速鉄道が観光に及ぼした影響について考察する。 事前学習
<2時間>世界の鉄道について、知っているもの、興味のあるものについて、その概要をまとめておく。
事後学習
<2時間>東アジアの高速鉄道について、国ごとの特徴と違いをまとめる。
8回
<鉄道(7) ローカル線の苦境、高速バスとの競争>
日本の地方の鉄道の多くは赤字路線であり、路線の存続が危ぶまれるところも少なくない。沿線人口の減少だけでなく、高速バスとの競争の影響も大きい。地方の鉄道路線をどう守るかという視点で、現状と課題を学ぶ。 事前学習
<2時間>房総半島の鉄道と高速バス網について、その関係性を調べておく。
事後学習
<2時間>集客に健闘している地方ローカル線があるかどうか調べ、あればその戦略を解き明かす。
9回
<高速道路とサービスエリア>
開業以来60年を経過した日本の高速道路の現状と、近年テーマパーク化が進み、観光資源としても注目されるようになったサービスエリア、パーキングエリアについて、基本的なことを中心に学習する。 事前学習
<2時間>今までに立ち寄ったことがあるサービスエリア、パーキングエリアについて、場所と特徴を確認する
事後学習
<2時間>高速道路の開通によって観光に変化が生じたケースを探して、その経過をまとめる。
10回
<国道と観光道路、そして道の駅>
航空機や鉄道で観光地に向かってもラストワンマイルは、道路を使うことがほとんどである。高速道路以外の観光に資する道路と、その旅を彩る「道の駅」に焦点を当て、その全貌を伝える。 事前学習
<2時間>国道は、1号線から何号線まであるか調べ、最も番号が大きい路線はどことどこを結んでいるかを確認する。
事後学習
<2時間>大学近隣の道の駅の特徴をまとめ、できれば1か所実際に行ってみる。
11回
<サイクリング 日本と世界の自転車事情>
手軽な移動に使える自転車は、スポーツの要素もあり、さらには乗ること自体が「観光」となっている場面も多い。京都観光は自転車移動が便利だし、しまなみ海道サイクリングロードは、世界中のサイクリストの憧れの聖地である。こうした自転車と観光の関係について、多くの事例を紹介し、様々な示唆を与える。 事前学習
<2時間>自転車が観光に活用されている事例を調べ、なぜ自転車が活用されているのかを考察する。
事後学習
<2時間>都道府県別の自転車の普及率を調べ、最も高いところと最も低いところを比較し、なぜ差ができるのかを考察する。
12回
<船旅を楽しむ クルーズ船とカーフェリーを中心に>
生活路線から長距離カーフェリーまで、島国の日本では多くの旅客戦の航路が存在し、観光にも大きく貢献している。また、近年大型クルーズ船の運航も増え、新たな移動手段となっている。船旅がもたらす利便性と効用について考える。 事前学習
<2時間>東京湾で見ることができる旅客船について、航路や利用者の状況を調べておく
事後学習
<2時間>この一年で日本の港に立ち寄る大型クルーズ船の船名、運航会社、行き先をまとめる。
13回
<「移動権」の重要性〜まとめとして〜>
観光を支える「足」としてだけでなく、人々の移動を保証する「移動権」という考え方は欧州、特にフランスでは国民に浸透している。一方で、日本ではその考え方が弱く、特に地方では交通機関がやせ細り、生活や観光にも悪影響を与え始めている。あらためて、人々の移動を支える交通機関について、その役割と維持の重要性を考察する。 事前学習
<2時間>「移動権」という言葉の持つ意味について調べておく。
事後学習
<2時間>与えられた最終課題について、教員の解説を聞いたうえで、もう一度自分なりに書き直してみる。
14回
事前学習
事後学習
15回
事前学習
事後学習
16回
事前学習
事後学習
17回
事前学習
事後学習
18回
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19回
事前学習
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20回
事前学習
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21回
事前学習
事後学習
22回
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事後学習
23回目
事前学習
事後学習
24回
事前学習
事後学習
25回
事前学習
事後学習
26回
事前学習
事後学習
試験及び成績評価
期末テストは行わず、課外の課題を課す。この課題を8割程度、そのほか、授業内で課す出席確認課題を2割程度の加重平均をして、最終評価とする。
課題(試験やレポート等)に対するフィードバック
課外の課題については授業内で詳しく解説する。
講義で使用するテキスト(書名・著者・出版社・ISBN・備考)
参考文献・推薦図書
<推薦図書>
『高速道路ファン手帳』(中公新書ラクレ)佐滝剛弘著 2017年 研究室
A棟3階 A318
オフィスアワー
1回目の授業で伝える
科目ナンバリング
学位授与方針との関連
関連ページ
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