シラバス情報

授業科目名
観光マーケティング
学年
1年
単位数
2.00単位
実務経験の有無
〇(実務経験有)
開講クォーター
セメスタ指定なし
担当教員
長谷川 正人
授業形態
授業で主に使用する言語
日本語
授業方法区分
開講キャンパス
東金キャンパス
授業の到達目標及びテーマ
本講義は、観光ビジネスに関する基礎科目であり、主にマーケティングの視点から交通運輸業、宿泊業、ツーリズムの基礎知識を身につけることが目標である。
講義では、観光ビジネスの企業に加え行政による取り組みも取り上げる他、ワーケーション、MaaSなど最近の動向にも触れる。
ふんだんなケーススタディを通じてマーケティング戦略の基礎を学ぶことで、将来実務で活用できる理論と実践的な知識を身につけることを目指す。

《授業紹介動画》
https://youtu.be/DSr6h--oJ1U
授業の概要
講義では、観光産業におけるマーケティング、すなわち、商品・サービス企画、価格設定、流通、販売促進などについて理解するとともに、直面する課題を把握し、いかにしてこれらを解決していくべきかをともに考えていく。
38年間の航空会社勤務で培った豊富な実務経験を踏まえ、具体的な事例をもとに解説するとともに、できるだけ双方向の授業を行う。
さまざまな観光ビジネス、ツーリズムに関する基礎的な知識や戦略の考え方を身につけることを意識して、授業を進める。

授業計画
1回
オリエンテーション
マーケティングとは
(到達目標)
・マーケティングを行う目的や必要性について説明することができる。
・マーケティングを構成する要素について説明することができる。
事前学習
マーケティングとは何か、自分の体験も踏まえて考察する。(2時間)
事後学習
授業を振り返り、疑問点について調べるとともに、質問を少なくとも1つ考える。(2時間)

2回
エアラインの4P分析(1) 〜Product〜
・エアラインが提供するさまざまな商品・サービスに関する戦略について説明することができる。
事前学習
世界の主要なエアラインが提供している商品・サービスにはどのようなものがあるか、調べる。(2時間)
事後学習
授業を振り返り、疑問点について調べるとともに、質問を少なくとも1つ考える。(2時間)

3回
エアラインの4P分析(2) 〜Price〜
(到達目標)
・プライシング(価格設定)とレベニューマネジメントの仕組みについて説明することができる。
事前学習
日本のエアラインの国内線運賃、国際線運賃にはどのような種類があるか、調べる。(2時間)
事後学習
授業を振り返り、疑問点について調べるとともに、質問を少なくとも1つ考える。(2時間)

4回
エアラインの4P分析(3) 〜Place〜
(到達目標)
・航空券の流通経路について説明することができる。
・最近のeコマースやWebマーケティングの展開について説明することができる。
事前学習
eコマースの利点や課題について、自分の体験も踏まえて考察する。(2時間)
事後学習
授業を振り返り、疑問点について調べるとともに、質問を少なくとも1つ考える。(2時間)

5回
エアラインの4P分析(4) 〜Promotion〜
(到達目標)
・エアラインの販売促進施策、特にマイレージ戦略について説明することができる。
事前学習
さまざまなポイントサービスの効用について、自分の体験も踏まえて考察する。(2時間)
事後学習
授業を振り返り、疑問点について調べるとともに、質問を少なくとも1つ考える。(2時間)

6回
ホテルビジネス
(到達目標)
・宿泊ビジネスの特性や現状、課題について説明することができる。​
・ホテルのマーケティングについて、事例を踏まえて説明することができる。
事前学習
ホテルや旅館など宿泊施設を選択する際のキーポイントについて、自分の体験も踏まえて考察する。(2時間)
事後学習
授業を振り返り、疑問点について調べるとともに、質問を少なくとも1つ考える。(2時間)

7回目
旅館ビジネス・イベントツーリズム
(到達目標)
・旅館のマーケティングについて、事例を踏まえて説明することができる。​
・イベント開催による誘客について、事例を踏まえて説明することができる。
事前学習
スポーツなど、イベントへの参加者をリピーター化するためのキーポイントについて、自分の体験も踏まえて考察する。(2時間)
事後学習
授業を振り返り、疑問点について調べるとともに、質問を少なくとも1つ考える。(2時間)

8回
日本の観光政策
(到達目標)
・日本政府による「観光立国」実現に向けた施策について、その概要を説明することができる。
事前学習
なぜ、観光を政策的に推進していく必要があるのか、考察する。(2時間)
事後学習
授業を振り返り、疑問点について調べるとともに、質問を少なくとも1つ考える。(2時間)

9回
訪日外国人
(到達目標)
・外国人旅行者を日本に誘致する必要性について説明することができる。
・訪日外国人を増やすための国や観光事業者の取り組みについて、その概要を説明することができる。
事前学習
訪日外国人の推移や特徴について調べる。(2時間)
事後学習
授業を振り返り、疑問点について調べるとともに、質問を少なくとも1つ考える。(2時間)

10回
自治体・DMO(Destination Management/Marketing Organization)
(到達目標)
・自治体やDMOによる観光振興の取り組みについて、その概要を説明することができる。
事前学習
自分の出身地(もしくは出身地の近隣)における観光振興の取り組みについて調べる。(2時間)
事後学習
授業を振り返り、疑問点について調べるとともに、質問を少なくとも1つ考える。(2時間)

11回
ワーケーション
(到達目標)
・ワーク(Work)と休暇(Vacation)を組み合わせた「新たな旅のスタイル」と言われるワーケーションの概要や意義を説明することができる。
事前学習
国内外への移動に大きな制約が生じたコロナ禍を経て、「旅」の意義や効用に対する意識にどのような変化が生じたか、自分の体験も踏まえて考察する。(2時間)
事後学習
授業を振り返り、疑問点について調べるとともに、質問を少なくとも1つ考える。(2時間)

12回
MaaS(Mobility as a Service)
(到達目標)
・複数の公共交通による移動などを1つのサービスとして提供するMaaSの概要や事例について説明することができる。
事前学習
旅する上での「便益」「不便益」について、自分の体験も踏まえて考察する。(2時間)
事後学習
授業を振り返り、疑問点について調べるとともに、質問を少なくとも1つ考える。(2時間)

13回
ツーリズムのこれから
(到達目標)
・SDGs(Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標))達成を意識したツーリズムの動向について説明することができる。
・今後のツーリズムのあり方について、自分の考えを説明することができる。
事前学習
2015年の国連サミットで採択されたSDGsとは何か、目標の概要や背景について調べる。(2時間)
事後学習
授業を振り返り、疑問点について調べるとともに、今後のツーリズムのあり方についてさらに深く考察する。(2時間)

14回
事前学習
事後学習

15回
事前学習
事後学習

16回
事前学習
事後学習

17回
事前学習
事後学習

18回
事前学習
事後学習

19回
事前学習
事後学習

20回
事前学習
事後学習

21回
事前学習
事後学習

22回
事前学習
事後学習

23回目
事前学習
事後学習

24回
事前学習
事後学習

25回
事前学習
事後学習

26回
事前学習
事後学習

試験及び成績評価
試験は実施せず、授業への貢献度(事前学習課題・演習の発表や質問など)、小テスト(授業内で実施)および期末レポートにより評価を行う。
評価配分は以下のとおり。
・授業への貢献度 15%
・小テスト 15%
・期末レポート 70%
課題(試験やレポート等)に対するフィードバック
事前学習課題、演習、質問および小テストについて授業内で解説を行うとともに、提出された期末レポートに対する講評を個別にフィードバックする。
講義で使用するテキスト(書名・著者・出版社・ISBN・備考)
教材を電子的に配布する。
参考文献・推薦図書
エアライン・マネジメント -戦略と実践-/日本航空株式会社/インプレス/ISBN978-4-295-01505-5
観光立国論 交通政策から見た観光大国への論点/戸崎肇/現代書館/ISBN978-4-7684-5807-5
新時代のマーケティング デジタル経済を動かすキーワード/宮下雄治/八千代出版/ISBN978-4-8429-1854-9
新しい時代の観光学概論 持続可能な観光振興を目指して/島川崇/ミネルヴァ書房/ISBN978-4-623-08673-3
日本を再生するマグネット国家論/黒岩祐治/新潮社/ISBN978-4-10-300271-0
MaaS戦記 伊豆に未来の街を創る/森田創/講談社/ISBN978-4-06-520551-8
研究室
東金キャンパス A棟4階 408
オフィスアワー
S1学期/火曜日4時限・木曜日4時限
S2学期/火曜日4時限・木曜日4時限
F1学期/水曜日2時限・水曜日3時限
F2学期/木曜日3時限・木曜日4時限
科目ナンバリング
学位授与方針との関連
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