シラバス情報

授業科目名
開発経済学
学年
3年
単位数
2.00単位
実務経験の有無
開講クォーター
セメスタ指定なし
担当教員
寺原 譲治
授業形態
授業で主に使用する言語
日本語
授業方法区分
開講キャンパス
東金キャンパス
授業の到達目標及びテーマ
テーマ:北と南、東と西という二分法から、21世紀の世界は多極化し、開発途上国や国際協力の役割も変化している。本講では、開発経済学の様々な考え方にもとづき、開発途上国や国際関係を理解することをテーマとする。
到達目標:開発途上国の経済発展プロセスを様々な側面から理解し、その先進国との経済関係や援助の機能や役割について知る。
授業の概要
①科目名(英語名):開発経済学(Development Economics)
②授業形態:講義
③内容
 13回分の授業は、大きく分けて、以下の3つの部分からなる。
 1:講義により開発経済の多様な側面を知る。
 2:国別の事例分析により、それぞれの発展プロセスを理解する。
 3:演習課題により理解を深める。

授業内容は下記のように想定しているが、受講生の理解度等にあわせて内容を変更する場合がある。
大学で経済学を履修していることが望ましいが、前提条件とはしない。

【テキスト〇章】とある場合、事前学習としてテキストを読んでおくこと。

授業計画
1回
授業概要説明、高校の経済学の復習
マクロ経済:GDP、PPP、IS-LM分析等、ミクロ経済:限界効用逓減、利子などについて。
到達目標:マクロ経済学及びミクロ経済学の基本的な考え方を理解する。
事前学習
[2h]シラバスを読む。学修計画を立てる。
事後学習
[2h]基本的な概念や考え方について復習する。

2回
開発途上国の概念、分類、概史
到達目標:開発途上国、グローバルサウス、第三世界などの意味の違いを理解する。
事前学習
[2h]「開発途上国」という言葉でイメージされる事象を考える。
事後学習
[2h]基本的な概念や考え方について復習する。

3回
農業と農村信用市場
到達目標:農業に代表される一次産業や、それに対する金融の役割を理解する。
事前学習
[2h]途上国からの農産品を市場で調べる。【テキスト1章2章】
事後学習
[2h]基本的な概念や考え方について復習する。

4回
教育と健康と人口
到達目標:基礎教育や保健の発展、普及について理解する。経済発展と人口動態について理解する。
事前学習
[2h]祖父母世代、親世代の兄弟姉妹の数を調べる。【テキスト3章】
事後学習
[2h]基本的な概念や考え方について復習する。

5回
労働移動
到達目標:国内、国際で人口移動が起こる理由を理解する。
事前学習
[2h]親や自分の引越しした理由を考える。【テキスト4章】
事後学習
[2h]基本的な概念や考え方について復習する。

6回
経済成長と工業化
到達目標:工業製品の製造国が時代によりどう変わってきたか、理解する。東アジアの経済成長について知る。
事前学習
[2h]大型船、鉄鋼、テレビ、PC、携帯電話、半導体、衣料などの生産国の変遷とその理由について考える。【テキスト5章】
事後学習
[2h]基本的な概念や考え方について復習する。

7回目
技術移転/インフラストラクチャー
到達目標:途上国の産業開発における技術移転の役割を理解する。貿易のためのインフラストラクチャー(港湾、鉄道、道路)の重要性を理解する。
事前学習
[2h]技術と技能の違いを考える。iPhoneを作るために必要な技術は、何で、どこにあって、誰が持っているか。【テキスト5章6章】
事後学習
[2h]基本的な概念や考え方について復習する。

8回
開発金融 到達目標:開発過程における開発金融の役割を理解する。
事前学習
[2h]銀行(市中銀行、日本銀行)は何をしている機関か考える。【テキスト7章】
事後学習
[2h]基本的な概念や考え方について復習する。

9回
開発援助1:国際機関
到達目標:世界銀行やアジア開発銀行等の機能とプロジェクトについて理解する。
事前学習
[2h]世界銀行のHP(https://www.worldbank.org/en/home)を見る。
事後学習
[2h]基本的な概念や考え方について復習する。

10回
開発援助2:日本の援助機関
到達目標:JICA、JBICなどの機能と役割を理解する。
事前学習
[2h]JICAのHP(https://www.jica.go.jp/)を見る。【テキスト8章】
事後学習
[2h]基本的な概念や考え方について復習する。

11回
開発と環境
到達目標:環境問題の発展プロセスとその対策について理解する。
事前学習
[2h]日本の環境問題の歴史を調べる。
事後学習
[2h]基本的な概念や考え方について復習する。

12回
持続可能な開発とSDGs/観光開発
到達目標:持続可能な開発について理解する。観光や観光地開発の役割を理解する。
事前学習
[2h]SDGsを見返す。開発における観光の役割を考える。【テキスト9章】
事後学習
[2h]基本的な概念や考え方について復習する。

13回
援助プロジェクト、まとめ
到達目標:個別の援助プロジェクトのデザインについて知る。経済分析、財務分析手法について理解する。
事前学習
[2h]援助プロジェクトの一つをJICAのHPから見る。
事後学習
[2h]基本的な概念や考え方について復習する。

14回
期末試験
事前学習
[2h]テキストや授業資料を見直す。
事後学習
[2h]不十分だった点について見直す。

15回
事前学習
事後学習

16回
事前学習
事後学習

17回
事前学習
事後学習

18回
事前学習
事後学習

19回
事前学習
事後学習

20回
事前学習
事後学習

21回
事前学習
事後学習

22回
事前学習
事後学習

23回目
事前学習
事後学習

24回
事前学習
事後学習

25回
事前学習
事後学習

26回
事前学習
事後学習

試験及び成績評価
授業中に課す課題は3回でそれぞれ20点で合計60点。
期末試験:40点 (教室内テスト予定)
期末試験は、資料、テキスト、ネットアクセス可。情報共有不可とする。
課題(試験やレポート等)に対するフィードバック
課題の点数はフィードバックする。
試験結果や評点は、期末試験後、質問があれば、内訳を説明する。
講義で使用するテキスト(書名・著者・出版社・ISBN・備考)
ストーリーで学ぶ開発経済学
黒崎卓、栗田匡相
有斐閣ストゥディア
9784641150348
参考文献・推薦図書
戸堂康之著 『開発経済学入門 第2版』新世社 2021年 ISBN9784883843251
ハンス・ロスリング著『ファクトフルネス』日経BP社 2019年 ISBN9784822289607
山形辰史著『入門 開発経済学』中公新書 2023年 ISBN9784121027436
研究室
東金A312
オフィスアワー
F1 月2 水2
F2 火2 木2
科目ナンバリング
学位授与方針との関連
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