シラバス情報

授業科目名
観光ビジネス経営管理
学年
3年
単位数
2.00単位
実務経験の有無
〇(実務経験有)
開講クォーター
セメスタ指定なし
担当教員
長谷川 正人
授業形態
授業で主に使用する言語
日本語
授業方法区分
開講キャンパス
東金キャンパス
授業の到達目標及びテーマ
本講義は、観光ビジネスに共通する経営管理について、採算管理、組織運営、リスクマネジメントなどの視点を身につけることが目標である。観光ビジネスの特徴は生産と消費が同時になされる即時性であり、採算性向上には稼働率・搭乗率などの数的経営管理が、サービス品質向上には現場の人財のモチベーションを高める組織運営が求められる。また、移動を伴う観光ビジネス経営には特に重要なリスクマネジメントへの理解も深める。
授業の概要
経営管理の目的は、経営資源を最大限に有効活用し、企業価値を高めることである。
本講義では、経営資源の3大要素と言われる「ヒト」「モノ」「カネ」に「情報」を加え、それぞれをできるだけ有効に活かすための方策をともに考えていく。
38年間の航空会社勤務、中でも7年以上携わった経営管理業務で培った豊富な実務経験を踏まえ、具体的な事例をふんだんに織り込みながら解説するとともに、双方向の授業を指向する。
また、観光産業のみならず、どのような業界に進んでも必ず役に立つ知識と考え方を身につけることや、思考力・判断力を養うことを意識して授業を進める。

《授業紹介動画》
https://youtu.be/Zu5ZBJfkj6g

授業計画
1回
経営管理とは? 〜会社は誰のものか〜
(到達目標)
・株式会社の成り立ちや経営の仕組みについて説明することができる。
・企業理念(経営理念)、ビジョン、経営計画について説明することができる。
・ESG(Environment(環境)、Social(社会)、Governance(企業統治))戦略について説明することができる。
事前学習
株式会社とはどのようなものか調べる。(2時間)
事後学習
事後学習課題に取り組む。(2時間)

2回
「ヒト」① 〜組織と人事〜
(到達目標)
・会社のさまざまな組織構造のあり方について説明することができる。
・人事部門の主な業務(採用、配置、育成、評価)について説明することができる。
・企業理念実現に向けた社員の意識の持ち方について説明することができる。
事前学習
会社の組織構造にはどのようなものがあるか調べる。(2時間)
事後学習
事後学習課題に取り組む。(2時間)

3回
「ヒト」② 〜働き方〜
(到達目標)
・さまざまな働き方について説明することができる。
・働き方改革の動向について説明することができる。
・労働組合が果たす役割について説明することができる。
事前学習
働き方改革について調べる。(2時間)
事後学習
事後学習課題に取り組む。(2時間)

4回
「ヒト」③ 〜メンタリング〜
(到達目標)
・自律型人財を育成するメンターのあり方について説明することができる。
・メンタリングの行動基準について説明することができる。
・メンタリングを実践することができる。
事前学習
メンタリングとは何か調べる。(2時間)
事後学習
事後学習課題に取り組む。(2時間)

5回
「モノ」① 〜会社の意思決定〜
(到達目標)
・意思決定のプロセス(業務分掌、決裁権限など)について説明することができる。
・PDCA(Plan(計画)、Do(実行)、Check(測定・評価)、Action(対策・改善))サイクルについて説明することができる。
・OODA(Observe(観察)、Orient(方向づけ)、Decide(意思決定)、Act(行動))ループについて説明することができる。
事前学習
PDCAサイクルとはどのようなものか調べる。(2時間)
事後学習
事後学習課題に取り組む。(2時間)

6回
「モノ」② 〜事業戦略〜
(到達目標)
・SWOT(Strength(強み)、Weakness(弱み)、Opportunity(機会)、Threat(脅威))分析について説明することができる。
・クロスSWOT分析について説明することができる。
・SWOT分析、クロスSWOT分析を実践することができる。
事前学習
SWOT分析とはどのようなものか調べる。(2時間)
事後学習
事後学習課題に取り組む。(2時間)

7回目
「モノ」③ 〜リスクマネジメント〜
(到達目標)
・リスクアセスメントとリスク対応について説明することができる。
・交通ビジネスのリスクマネジメントについて説明することができる。
・宿泊ビジネスのリスクマネジメントについて説明することができる。
事前学習
観光産業にはどのようなリスクがあるか考える。(2時間)
事後学習
事後学習課題に取り組む。(2時間)

8回
「モノ」④ 〜グループ経営〜
(到達目標)
・グループ経営の目的や仕組みについて説明することができる。
・グループ会社に対する親会社のガバナンスのあり方について説明することができる。
・M&A(Mergers(合併)and Acquisitions(買収))など会社の資本政策について説明することができる。
事前学習
日本のグループ経営の現状を調べる。(2時間)
事後学習
事後学習課題に取り組む。(2時間)

9回
「カネ」① 〜財務戦略〜
(到達目標)
・財務三表(貸借対照表、損益計算書、キャッシュフロー計算書)とは何か説明することができる。
・財務三表を用いた財務分析について説明することができる。
・財務分析を実践することができる。
事前学習
財務三表とはどういうものか調べる。(2時間)
事後学習
事後学習課題に取り組む。(2時間)

10回
「カネ」② 〜資金調達と投資〜
(到達目標)
・会社のさまざまな資金調達方法やIR(Investor Relations(投資家向け広報))活動について説明することができる。
・投資判断基準となるNPV(Net Present Value(正味現在価値))について説明することができる。
・新規事業進出など多角化の展開とリスクについて説明することができる。
事前学習
日本の企業の多角化の事例を調べる。(2時間)
事後学習
事後学習課題に取り組む。(2時間)

11回
「カネ」③ 〜アメーバ経営〜
(到達目標)
・管理会計の目的について説明することができる。
・部門別採算制度である「アメーバ経営」の手法を具体的に説明することができる。
・「アメーバ経営」の3つの目的(採算意識の向上、リーダーの育成、全員参加型の経営)をどのように達成するか説明することができる。
事前学習
管理会計とはどういうものか調べる。(2時間)
事後学習
事後学習課題に取り組む。(2時間)

12回
「カネ」④ 〜事例研究〜
(到達目標)
・交通ビジネスの部門別採算管理を実践することができる。
・宿泊ビジネスの部門別採算管理を実践することができる。
・旅行ビジネスの部門別採算管理を実践することができる。
事前学習
日本の観光産業の部門別採算のデータを調べる。(2時間)
事後学習
事後学習課題に取り組む。(2時間)

13回
「情報」 〜DX(デジタルトランスフォーメーション)〜
(到達目標)
・DXによるビジネスプロセス改革について説明することができる。
・デジタルマーケティングの展開について説明することができる。
・DXのリスクや課題について説明することができる。
事前学習
日本の観光産業のDXの事例を調べる。(2時間)
事後学習
これまでの授業を振り返るとともに疑問点を抽出する。(2時間)

14回
事前学習
事後学習

15回
事前学習
事後学習

16回
事前学習
事後学習

17回
事前学習
事後学習

18回
事前学習
事後学習

19回
事前学習
事後学習

20回
事前学習
事後学習

21回
事前学習
事後学習

22回
事前学習
事後学習

23回目
事前学習
事後学習

24回
事前学習
事後学習

25回
事前学習
事後学習

26回
事前学習
事後学習

試験及び成績評価
試験は実施せず、授業への貢献度(事前・事後学習課題や演習の発表、質問など)、小テスト(授業内で実施)および期末レポートにより評価を行う。
評価配分は以下のとおり。
・授業への貢献度 15%
・小テスト 15%
・期末レポート 70%
課題(試験やレポート等)に対するフィードバック
事前・事後学習課題、演習、質問および小テストについて授業内で解説を行うとともに、提出された期末レポートに対する講評を個別にフィードバックする。
講義で使用するテキスト(書名・著者・出版社・ISBN・備考)
教材を電子的に配布する。
参考文献・推薦図書
エアライン・マネジメント -戦略と実践-/日本航空株式会社/インプレス/ISBN978-4-295-01505-5
メンタリング・マネジメント 共感と信頼の人材育成術/福島正伸/ダイヤモンド社/ISBN4-478-36074-X
常勝集団のプリンシプル 自ら学び成長する人材が育つ「岩出式」心のマネジメント/岩出雅之/日経BP社/ISBN978-4-8222-5554-1
OODA Management 現場判断で成果をあげる次世代型組織のつくり方/原田勉/東洋経済新報社/ISBN978-4-492-53429-8
アメーバ経営 ひとりひとりの社員が主役/稲盛和夫/日本経済新聞社/ISBN4-532-31295-7
全員で稼ぐ組織 JALを再生させた「アメーバ経営」の教科書/森田直行/日経BP社/ISBN978-4-8222-5020-1
アメーバ経営が会社を変える やる気を引き出す小集団部門別採算制度/三矢裕・谷武幸・加護野忠男/ダイヤモンド社/ISBN4-478-42039-4
新時代のマーケティング デジタル経済を動かすキーワード/宮下雄治/八千代出版/ISBN978-4-8429-1854-9
研究室
東金キャンパスA棟4階 A408
オフィスアワー
S1学期/火曜日4時限・木曜日4時限
S2学期/火曜日4時限・木曜日4時限
F1学期/水曜日2時限・水曜日3時限
F2学期/木曜日3時限・木曜日4時限
科目ナンバリング
学位授与方針との関連
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