シラバス情報

授業科目名
DTM作曲I
学年
2年
単位数
2.00単位
実務経験の有無
〇(実務経験有)
開講クォーター
セメスタ指定なし
担当教員
Jiro N.Plutschow
授業形態
授業で主に使用する言語
外国の教材、音楽やDTMの専門用語また、様々な映画や音楽(主に洋画、洋楽)多少の英語は望ましい。
授業方法区分
開講キャンパス
オンライン(同時双方向)
授業の到達目標及びテーマ
サウンド表現論から身につけたダイアトニック音楽理論も含めさらに高度な楽典を活用し、代表的な曲、映画やアニメ作品の音楽を分析する。その分析から作曲の原理を理解し、学生作品、または映画やゲームのテーマ作曲やBGMの作成を目標とする。
授業の概要
DTMの発展と技術は今までの作曲/音楽教育を短縮し、初心者でも質のよい曲をかける様になりました。しかし、音の言語であるメロディーを書く事はその規則、音楽理論を知る必要があります。 この授業では理論をはじめとし、学生の作曲を映像作品、ウェブサイト、等に当て嵌め、映像作品、ラジオ番組、BGMや音楽作品を作り上げるテーマの授業です。音楽を勉強した事がない学生でも受講可能です。

授業計画
1回
1. オリエンテーション、DTMの基礎知識、PC環境 (アップデート、インストール)
(到達目標) PCの環境がDTMに適しているか、システムの改良方法を理解する。
事前学習
(事前準備) メジャー/マイナー スケールやインターバル、コード進行、サウンド表現論の復習。
事後学習
(事後学習) インストールされたソフトやプラグインの動作確認。

2回
2. 音楽理論の基礎、スケール、モード
イアトレ:音域、メジャー、マイナー、パーフェクト(5度以内)
(到達目標) スケールやモードのパターンによってメロディーが作成されることを理解する。

事前学習
(事前準備) CMaj スケールをDAWに打ち込み、スケール音を数字として考える。(C=1, D=2, G=5, B=7など)
楽器種、分類と表現、音域を復習する。
事後学習
(事後学習) 各スケール、モードの名称、音幅を復習し、スケールパターンを理解する。C Maj (123,234,345 = CDE, DEF, EFG)

3回
3.  メロディーとベースの関係
イマジンのメロディーとベースの打ち込み。
イアトレ:音域、メジャー、マイナー、パーフェクト(オクターヴ内)
事前学習
(事前準備) John LennonのImagineを聴く。メロディー(スケール数で考える)と曲の構成(イントロ、Aメロ、サビ)を覚える。
事後学習
(事後学習) C Major スケール でどこまで表現できるか自分で試し、ベースラインを付けてみる。

4回
4. 楽節、曲の構造
イアトレ:音域、メジャー、マイナー、パーフェクト(テンション 8ve以上)
(到達目標) Aメロ、サビ、アウトロなどの構成を理解し、組み換えてアレンジを理解する。
事前学習
(事前準備) イマジンの小節数を数えてみる。(4/4)
事後学習
(事後学習) 指定た曲の小節数を分析し、構成をセッション内のルーラーに書き込む

5回
5. ベースとメロディーからコード進行の作成
イアトレ:ダイアトニックコード
(到達目標) ベース音とコードの関係、メロディーや各パートでコードの作り上げて理論の重要性を理解する。

事前学習
(事前準備) 指定曲のパート記入 (ベース)
事後学習
(事後学習) 曲の構成により各楽器パートがどう変わるかを理解する。

6回
6. リズムとテンポ
イアトレ:ダイアトニックコードにリズムパターン
(到達目標) テンポやリズムで表現が変わることを理解する。

事前学習
(事前準備) 指定曲の拍子、リズムの分析
事後学習
(事後学習) 指定曲のリズムを打ち込む。

7回目
7. スケール、 長調と短調
ダイアトニックコードにリズムパターン、スケール
(到達目標) 表現の基礎であるMajor,とMinorの構成を理解する。

事前学習
(事前準備)レラティブ、パラレルのキー、スケールを復習
事後学習
(事後学習)4小節メロディー作曲、メジャー、マイナーキー

8回
8. 音階の種別、モード
イアトレ:ダイアトニックコードにリズムパターン、スケール、モード
(到達目標) スケールのモードで表現できる味を理解する。

事前学習
(事前準備)サウンド表現論で学習したチャーチモードの復習
事後学習
(事後学習)指定されたモードで4小節メロディーを作曲する。

9回
9. モードのメロディーとコード
イアトレ:ダイアトニックコードにリズムパターン、スケール、モード
(到達目標) モードメロディーを分析できる。
事前学習
(事前準備)MIles DavisのSo What「Dorian」、Concierto de Aranjuez (Adagio)「Phrygian」を聴く。
事後学習
(事後学習)指定された曲のハーモニーパートを作成する。

10回
10. 二重音 、ペンタトニックスケール
イアトレ:ペンタトニックスケール
(到達目標) 2つの音によるメロディーとカウンター、サポートラインの入れ替わりを理解する。

事前学習
(事前準備)コード進行によってハーモニパートのスケールが変わることを理解する。
事後学習
(事後学習)作成したメロディー(ペンタトニック)にベース、ハーモニーを付ける。

11回
11. ダイアトニックシステム
イアトレ:コード進行
(到達目標) コード進行の基礎を理解する。

事前学習
(事前準備)ダイアトニックコードの復習
事後学習
(事後学習)作成したメロディーとベース音にダイアトニックコードを付ける。

12回
12. コード進行の基礎、カデンス
イアトレ:コード進行
(到達目標) 曲やフレーズの終わりを告げるカデンスのタイプを聴き取れる。

事前学習
(事前準備)カデンスタイプの復習
事後学習
(事後学習)作成したメロディーにダイアトニックコード進行を加える。

13回
13. 三重音
イアトレ:コード進行とメロディー(同時に聴き分ける)
(到達目標) 3つの音によるメロディーとカウンターメロディー、ベースラインの仕組みを理解する。

事前学習
(事前準備) 第3ハーモニー、バッハ3パートインベンションを聴く。
事後学習
(事後学習) コードの内ボイスからメロディー/ハーモニー作成。

14回
14. メロディックマイナースケールから代理コード
イアトレ:マイナースケール(4タイプ)
(到達目標) 現代音楽で聴ける"変わったコード"の分析が行える。

事前学習
(事前準備) マイナースケールの3タイプを復習。
事後学習
(事後学習) ビルエバンス作曲〝Time Remembered" を聴く。

15回
15. 作曲課題、マイナーダイアトニック
イアトレ:マイナーダイアトニックのコード進行
(到達目標) メジャー、マイナーダイアトニックのコードを理解する。

事前学習
(事前準備) マイナースケールの3タイプを復習。
事後学習
(事後学習)覚えたシステムで曲(メロディーとコード)を書いてみる。

16回
16. 課題の確認 
イアトレ:マイナーダイアトニックのコード進行
(到達目標) 自分の作曲を人に聞かせ、さらに他の作品と比較する。
事前学習
(事前準備) 書いた曲(作曲課題)のモチーフがはっきりし、コードがしっかり支えているか、混在していないか確認。
事後学習
(事後学習) メロディーのスケール音をコードに沿ってその部分のみ変えることを考える

17回
17. 借コード方式
イアトレ:マイナーとメジャーダイアトニックのコード進行
(到達目標) マイナーダイアトニックからコードを借りられる事を理解する。
事前学習
(事前準備) 伴奏のリズム(ドラムではなく)で特徴のある曲を探す。
事後学習
(事後学習) 授業で聴いた各ジャンルのリズムでスタイルの特徴を打ち込んでみる。

18回
18. リズムとジャンル
イアトレ:リズムディクテーション
(到達目標) 音楽のジャンルで独特なリズムやパターン、さらにコード進行の特徴もあることを理解する。


事前学習
(事前学習) ソフト音源でどの様なドラムやパーカションタイプがあるかの確認。
事後学習
(事後学習) リズムでスタイルの特徴をグルーヴクオンタイズを使ってみる。

19回
19. リズムとジャンルその2
イアトレ:リズムディクテーション
(到達目標) 音楽のジャンルで独特なリズムやパターン、さらにコード進行の特徴もあることを理解する。
事前学習
(事後学習) リズムでスタイルの特徴をグルーヴクオンタイズを使ってみる。(ベースも含め)
事後学習
(事後学習) ドラムパートの打ち込みでフィルのパターンをいくつかテンプレート化する。

20回
20. 曲のフルコピ  その1 (トラック作成とドラムの打ち込み)
イアトレ:4小節のコード進行、リズム
(到達目標) 指定曲のセッションテンプレートの作成
事前学習
(事後学習) 指定曲を聞いてセッションテンプレート(調、テンポ、マーカー)を作成する
事後学習
(事後学習) フルコピでやりやすい順序、ドラム、ベース、メロディー、コードを理解する。

21回
21. 曲のフルコピ その2
イアトレ:4小節のコード進行、リズム
(到達目標) 内部ボイシングや楽器パートの内容を正確に耳コピできる。

事前学習
(事前準備) 打ち込んだドラムとベースのラフミックス。メロディーの音色を決める。
事後学習
(事後学習) メロディー/コード進行分析、課題提出

22回
22. 作曲 その1(サビから)
イアトレ:4小節のコード進行、リズム
(到達目標) 指定されたコード進行にガイドノートをあて、メロディーを作成する。

事前学習
(事前準備)打ち込んだ内容のベロシティーの確認とミックス
事後学習
(事後学習) メロディーのガイドノートをスケール音で繋ぎ合わせ、モチーフとなるパターンとリズムを打ち込む。

23回目
23.作曲 その2(Aメロ)
イアトレ:4小節のコード進行、リズム
(到達目標) サビと他のセクションの表現方法、曲のなかで徐々に盛り上げる構成を考える。(曲の全体像を想像する)。

事前学習
(事前準備) モチーフや全体的に参考になる曲を探す。
事後学習
(事後学習) 参考曲のメロディー/コード進行分析

24回
24.作曲 その4(曲の構成、アレンジ)
イアトレ:4小節のコード進行、リズム
(到達目標) 曲全体の構成を考え、各セクションにバリエーションを与える。

事前学習
(事前準備) 参考曲の盛り上げ方を自分の曲に反映させてみる。
事後学習
(事後学習) 参考曲のサビが繰り返させる時、どう変わっていくか、どんな楽器やパートが追加されているか聴きとる。

25回
25. 作曲 その4 仕上げ
イアトレ:4小節のコード進行、リズム(試験準備)
(到達目標) 曲をミックスし仕上げる段階まで到達する。


事前学習
(事前準備) 事後学習の内容を曲に反映させてみる。
事後学習
(事後学習) 反省点や改善の指示があった場合、曲に反映させ、課題を提出する。

26回
26. イアトレ試験


事前学習
(事前準備)試験準備
イアトレ
ディクテーション
メロディー・コード進行分析
事後学習
(事後学習) 継続する授業やゼミで続ける場合、常に新しい作品に触れて分析する。

試験及び成績評価
課題制作+期末試験70%
授業中に実施する課題 20%
授業への参加・取り組み10%
課題(試験やレポート等)に対するフィードバック
課題について質問があった場合オフィスアワーの時間帯、またはオンラインで指定した時間で行える。
課題の提出後、soundstudiojiu@gmail.comから送信があり、コメントが書いてあります。たまにやり直しの指示が含まれるので注意してください。
講義で使用するテキスト(書名・著者・出版社・ISBN・備考)
ポピュラー音楽理論
北川 祐
リットーミュージック
4845611481
https://www.amazon.co.jp/-/en/%E5%8C%97%E5%B7%9D-%E7%A5%90/dp/4845611481/ref=pd_bxgy_img_1/355-3132211-0615314?pd_rd_w=UraLy&pf_rd_p=020fee25-8ced-4191-bce3-27e7ce0c0e3b&pf_rd_r=8X6H1PPXQJ877JCTKPYV&pd_rd_r=bc76d651-85d7-4e3c-9df9-c7d3cb8b8a71&pd_rd_wg=JOdp5&pd_rd_i=4845611481&psc=1
音楽理論ワークブック ポピュラー音楽を完全理解
北川 祐
リットーミュージック
4845616343
https://www.amazon.co.jp/s?k=%E3%83%9D%E3%83%94%E3%83%A5%E3%83%A9%E3%83%BC+%E9%9F%B3%E6%A5%BD%E7%90%86%E8%AB%96&i=stripbooks&adgrpid=104011845503&gclid=CjwKCAiAsYyRBhACEiwAkJFKost-yiK4ePhO5MrYiSqYdwlT26OICEApV0RFHCSQ8kf7yRBollDwphoCjAEQAvD_BwE&hvadid=451973120809&hvdev=c&hvlocphy=1009273&hvnetw=g&hvqmt=e&hvrand=12852836654254725838&hvtargid=kwd-329772295873&hydadcr=20003_11041145&jp-ad-ap=0&tag=googhydr-22&ref=pd_sl_kpq8mg526_e_p51
参考文献・推薦図書
授業内でプリント配布、またはリンクからダウンロード
研究室
H214、A203
オフィスアワー
オフィスアワー:火曜12:40~13:20
オフィス:H214
Email: jplutsch@jiu.ac.jp

オンラインでも可能です。指定した時間で質問等対応できます。
科目ナンバリング
学位授与方針との関連
関連ページ
https://www.jiu.ac.jp/visitors/students/detail/id=1001