シラバス情報

授業科目名
起業マネジメント特別講義(国際物流論)H
学年
1年
単位数
2.00単位
実務経験の有無
〇(実務経験有)
開講クォーター
セメスタ指定なし
担当教員
石井 伸一
授業形態
授業で主に使用する言語
日本語
授業方法区分
開講キャンパス
オンライン
授業の到達目標及びテーマ
 国際物流とは国境を超えた、生産者から消費者へと届けられる輸配送システムによる財・ザービスの流動(フロー)である。英語では、International Physical Distributionという。国際物流を理解するには、その発生要因である貿易(国際商取引)について理解することが求められ、貿易と国際物流は表裏一体の関係にある。国際物流サービスを提供しているのは、キャリア、フォワーダー等の事業者であり、商取引(荷主の売買契約)に基づき、輸送サービスを提供する。国境を超えるために複雑な手続きがある。また、ドアツードアでの輸送には関係者が多く、複雑であるが、これらの関係者との情報共有や情報伝達は、国際標準やプラットフォームを利用することで、効率的に実行されている。13回の講義でこれら内容をできるだけ、詳しく、また分かりやすく解説するため、コンテンツを用意するが、体系的な知識(関連用語)の習得とその利用場面について理解するためにテキスト「グローバル・サプライチェーン・マネジメント入門」の購入は必須である。本講義の目的はテキストにかかれている国際物流に関連する役割とその社会的な意味づけ、ビジネスモデル、国際物流の存在価値を理解することを到達目標とする。
授業の概要
 本講義はオンラインの授業である。国際貿易に始まり、国際物流が発生する原理、地政学的な問題、陸路、空路、海路別の国際物流とこれらの物流サービスを提供するプレーヤー(事業者)について解説しながら、情報システムや個別企業ケーススタディを実施していく。なお、国際物流は、ビジネス的にはオペレーションの効率化の観点でみられることが多いが、むしろ経営意思決定のための国際物流が重要であり、その重要性を理解するために、グローバル・サプライチェーン・マネジメントの考え方を学び、国際物流との関係を具体例を交えながら講義する。

授業計画
1回
1. 国際物流とは何か?オリエンテーション
到達目標:国際物流とは何か、講義の範囲。
事前学習
インターネット検索等により、国際物流について検索し、読んで自分が一番しっくりくるものをA4半ページ、1行40字で20行以内でまとめておくこと(2時間)
事後学習
授業内容の復習、授業で出てきたキーワードを書き出し、その説明を2〜3枚程度にまとめる。(2時間)

2回
2.貿易、国際商取引
到達目標:貿易、国際商取引、輸出入について理解する

事前学習
日本の貿易額、主な貿易品目について調べておくこと(輸出と輸入とで異なるので注意)(2時間)
事後学習
授業内容の復習、授業で出てきたキーワードを書き出し、その説明を2〜3枚程度にまとめる。(2時間)

3回
3. 国際物流とロジスティクス
到達目標: 輸送モード(陸海空)について理解する


事前学習
国際物流を担う陸運もしくは海運もしくは空運会社を選び、そのホームページから事業概要を調べまとめておくこと(2−3社)(2時間)
事後学習
授業内容の復習、授業で出てきたキーワードを書き出し、その説明を2〜3枚程度にまとめる。(2時間)

4回
4. 外航海運
到達目標:日本の外航海運産業が果たしている国際物流ネットワークについて理解する


事前学習
邦船三社(日本郵船、商船三井、川崎汽船)それぞれの事業内容を調べ、比較しておくこと(2時間)
事後学習
授業内容の復習、授業で出てきたキーワードを書き出し、その説明を2〜3枚程度にまとめる。(2時間)

5回
5. 国際航空輸送
到達目標:空運(航空輸送)の役割について理解する
事前学習
ANA Cargoもしくは大韓航空の航空貨物輸送部門について事前に調べておく(2時間)

事後学習
授業内容の復習、授業で出てきたキーワードを書き出し、その説明を2〜3枚程度にまとめる。(2時間)

6回
6. クロスボーダー鉄道
到達目標:EU域内鉄道網、北米鉄道網、シベリア鉄道、チャイナランドブリッジ、東南アジアの鉄道網等国際鉄道輸送について理解する。
事前学習
世界最大の鉄道会社はどこか?売上、従業員、資本金等でそれぞれ異なる。事前に調べておく(2時間)
事後学習
授業内容の復習、授業で出てきたキーワードを書き出し、その説明を2〜3枚程度にまとめる。(2時間)

7回目
7. クロスボーダートラック
到達目標: トラックで輸送される国際間輸送について理解する。
事前学習
国境を超える際に必要となるクロスボーダートラックの手続きとは何が必要か、事前に調べておく(2時間)
事後学習
授業内容の復習、授業で出てきたキーワードを書き出し、その説明を2〜3枚程度にまとめる。(2時間)

8回
8. ロジスティクスと情報ネットワーク
到達目標:国際物流の情報システム、情報ネットワークにはどのようなものがあるのかを学ぶ
事前学習
国際物流に関連する情報システムを事前に調べておくこと(2時間)
事後学習
授業内容の復習、授業で出てきたキーワードを書き出し、その説明を2〜3枚程度にまとめる。(2時間)

9回
9. 国際物流のプレイヤー
到達目標:フォワーダー、キャリア、NVOCCなど主たるプレイヤーとその役割について理解する

事前学習
フォワーダーとは何か、NVOCCとは何か事前に調べておくこと(2時間)
事後学習
授業内容の復習、授業で出てきたキーワードを書き出し、その説明を2〜3枚程度にまとめる。(2時間)

10回
10. インテグレータービジネス
到達目標:インテグレーター(FedEx、UPS、DHL等)のビジネスについて理解する
事前学習
DHLは日本のJPとはどこが違うのか?事前に調べておく(2時間)
事後学習
授業内容の復習、授業で出てきたキーワードを書き出し、その説明を2〜3枚程度にまとめる。(2時間)

11回
11. 国際物流の実際(海上輸送を利用したケース)
到達目標:海上輸送による日本発着の国際輸送のしくみを理解する
事前学習
前の講義で指示した文献を事前に読み込んでおく(2時間)
事後学習
授業内容の復習、授業で出てきたキーワードを書き出し、その説明を2〜3枚程度にまとめる。(2時間)

12回
12. 国際物流の実際(航空輸送を利用したケース)
到達目標:デルモデルと言われる究極の無在庫国際配送ネットワークや越境e-commerceのしくみについて理解する

事前学習
前の講義で指示した文献を事前に読み込んでおく(2時間)
事後学習
授業内容の復習、授業で出てきたキーワードを書き出し、その説明を2〜3枚程度にまとめる。(2時間)

13回
13. 国際物流とサプライチェーンマネジメント
到達目標:国際物流がグローバルサプライチェーンマネジメントにおいて重要な役割を果たすことを理解する
事前学習
前の講義で指示した文献を事前に読み込んでおく(2時間)

事後学習
授業内容の復習、授業で出てきたキーワードを書き出し、その説明を2〜3枚程度にまとめる。(2時間)

14回
事前学習
事後学習

15回
事前学習
事後学習

16回
事前学習
事後学習

17回
事前学習
事後学習

18回
事前学習
事後学習

19回
事前学習
事後学習

20回
事前学習
事後学習

21回
事前学習
事後学習

22回
事前学習
事後学習

23回目
事前学習
事後学習

24回
事前学習
事後学習

25回
事前学習
事後学習

26回
事前学習
事後学習

試験及び成績評価
試験・評価
小テスト(授業内)とレポート

授業の理解度(授業中の小テスト) 50%
 S 積極的に授業に臨み、小テストの成績は90%以上の正解
 A 積極的に授業に臨み、小テストの成績は80%以上の正解
 B 積極的に授業に臨み、小テストの成績は70%以上の正解
 C 積極的に授業に臨み、小テストの成績は60%以上の正解
 F 授業に出席しても積極性はなく(質問しても反応がない)、小テストの成績は60%未満

中間・期末のレポート       50%
 S 以下の1~5ですべてにおいて優れている
 A 以下の1~5ですべてにおいて、4点は優れている
 B 以下の1~5ですべてにおいて、3点は優れている
 C 以下の1~5ですべてにおいて、2点は優れている
 F 以下の1~5ですべてにおいて、1点以下しか優れていない

(レポートの評価基準)
1.テーマタイトル選定の適切性
2.論点が整理できているか(レポートの課題設定が適切か)
3.レポートの論理構成が適切か
4.結論の理由が明確かつ論理的に述べられているか
5.考察が適切か
課題(試験やレポート等)に対するフィードバック
・小テストはテスト実施の次の回の授業で解説
・レポートは提出後、1週間程度でフィードバック
講義で使用するテキスト(書名・著者・出版社・ISBN・備考)
グローバル・サプライチェーン・マネジメント入門
横田一彦
有斐閣
987-4-641-16627-1
2,800円+税
参考文献・推薦図書
Its for Freight Logistics (Transportation) , Inst of Engineering & Technology, Prof. Naohiro KAWASHIMA,  ISBN-13:  978-1839533136
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