シラバス情報

授業科目名
生産マネジメント論I
学年
1年
単位数
2.00単位
実務経験の有無
〇(実務経験有)
開講クォーター
セメスタ指定なし
担当教員
長田 智司
授業形態
講義
授業で主に使用する言語
日本語
授業方法区分
開講キャンパス
東金キャンパス
授業の到達目標及びテーマ
当科目のテーマと到達目標は次の通りである。
我が国の製造業は、労働人口の減少や原材料価格の高騰により、今まで以上に生産性向上や生産コスト削減への取組が必要となってきている。中小企業における生産管理をテーマとして、中小企業診断士として、支援対象の製造企業に対し適切な現場改善手法を選択し改善策を提案できるスキルの習得が到達目標である。
具体的には、
1.製造業を取り巻く環境および製造業に関する施策を理解し、素人にもわかりやすく説明できること。
2.情報の入手と分析の知識を有し、製造業診断のための現状分析と問題点の把握ができること。
3.生産管理の視点を持ち、製造現場で潜在化している問題点から課題を抽出し、改善策を提案できること。
授業の概要
当科目は次の3単元で構成する
第1単元(5コマ):製造業の現状分析と現場改善手法の理解と実践
第2単元(6コマ):事例演習(個人分析およびグループ討議、発表・質疑)
第3単元(2コマ):読解演習(個人分析、発表・質疑)
<授業の進め方>
幅広く多様な産業が存在する製造業において、共通して活用される現場改善手法の仕組みを理解するため、実例を用いた講義と演習を行う。
1.現場改善の体系や手法を理解すると共に、具体的事例を通して活用方法を学ぶ。
2.中小企業の診断事例などを活用し、個別業種業界の特徴を理解する。また、個別分析とグループ討議を通して、個別企業の現状と問題点の把握および課題の抽出スキルを修得する。
3.製造業に関連した中小企業施策について、事前に個別で読み解き、素人を想定した聞き手に解説(プレゼン)する。クラス内での質疑応答を通じて、製造業の課題と施策内容の相互理解を深める。
4.読解演習、事例演習における個人・グループでの分析、発表、質疑応答を実施することで、論理的な考察と説得の手法を身につける。

授業計画
1回
(第1単元)製造業の現状把握
製造業の定義を確認するとともに、ものづくり白書を通して製造業の現状及び課題を理解する。
事前学習
テキストや参考図書を読み、理解できていない用語や管理手法を確認しておくこと。
事後学習
講義や演習の事例を復習し、知識の理解を深め、手法の修得に努めること。

2回
(第2単元)ものづくり企業の外部環境分析
環境分析手法を用いて、事例企業の外部環境を分析する。グループ討議により、外部環境分析スキルを修得するとともに、製造業の現状を理解する。
事前学習
テキストや参考図書を読み、理解できていない用語や管理手法を確認しておくこと。
事後学習
講義や演習の事例を復習し、知識の理解を深め、手法の修得に努めること。

3回
(第1単元)生産マネジメント概論(1)ものづくりの体系
ものづくりの体系(製造業の変遷、生産形態、生産体制、生産工程および生産システム)についての理解を深める。
事前学習
テキストや参考図書を読み、理解できていない用語や管理手法を確認しておくこと。
事後学習
講義や演習の事例を復習し、知識の理解を深め、手法の修得に努めること。

4回
(第2単元)ものづくり企業の内部環境分析
環境分析手法を用いて、事例企業の内部環境を分析する。グループ討議により、内部環境分析スキルを修得するとともに、製造業の現状を理解する。
事前学習
テキストや参考図書を読み、理解できていない用語や管理手法を確認しておくこと。
事後学習
講義や演習の事例を復習し、知識の理解を深め、手法の修得に努めること。

5回
(第3単元)読解演習
講師が設定した製造業に関する中小企業施策について、受講生各自でテーマを選定し、その内容を簡潔にまとめて発表する。発表後の質疑応答により、製造業の課題や施策について知識を深め、現状を把握する。
事前学習
選択したテーマについて調査し、プレゼン資料を作成する。
事後学習
講義や演習の事例を復習し、知識の理解を深め、手法の修得に努めること。

6回
(第1単元)製造業における現場改善
5Sや3ム、ECRSなどの作業改善ポイントについて理解を深め、事例を交えて現場改善手法を修得する。
事前学習
テキストや参考図書を読み、理解できていない用語や管理手法を確認しておくこと。
事後学習
講義や演習の事例を復習し、知識の理解を深め、手法の修得に努めること。

7回目
(第1単元)IE概論
IEの体系について理解を深め、IEによる分析・改善の流れを修得する。
事前学習
テキストや参考図書を読み、理解できていない用語や管理手法を確認しておくこと。
事後学習
講義や演習の事例を復習し、知識の理解を深め、手法の修得に努めること。

8回
(第1単元)IE分析手法各論
IE分析手法(PQ分析、総括工程分析、ワークサンプリング、流れ分析、ラインバランス分析、連合工程分析)について理解を深め、演習を通してIE分析手法を修得する。
事前学習
テキストや参考図書を読み、理解できていない用語や管理手法を確認しておくこと。
事後学習
講義や演習の事例を復習し、知識の理解を深め、手法の修得に努めること。

9回
(第2単元)IEを活用した現場改善演習① 工程分析
サイコロ製作業者となり、作業分析や工程フロー図を作成する。グループ討議を通して生産計画に関する理解を深める。
事前学習
テキストや参考図書を読み、理解できていない用語や管理手法を確認しておくこと。
事後学習
講義や演習の事例を復習し、知識の理解を深め、手法の修得に努めること。

10回
(第2単元)IEを活用した現場改善演習② 標準時間設定
サイコロ製造業者となり、標準時間の設定や作業時間の計測、品質確認作業を実施する。グループ討議を通して生産工程に関する理解を深める。
事前学習
テキストや参考図書を読み、理解できていない用語や管理手法を確認しておくこと。
事後学習
講義や演習の事例を復習し、知識の理解を深め、手法の修得に努めること。

11回
(第2単元)IEを活用した現場改善演習③ 改善提案検討
サイコロ製造業者となり、作業結果を分析しQCDを意識した現場改善提案を実施する。グループ討議を通して現場改善手法への理解を深める。
事前学習
テキストや参考図書を読み、理解できていない用語や管理手法を確認しておくこと。
事後学習
講義や演習の事例を復習し、知識の理解を深め、手法の修得に努めること。

12回
(第2単元)IEを活用した現場改善演習④ 改善実施・結果発表
サイコロ製造業者となり、改善策を実行し改善策の問題点・課題を抽出する。一連の現場改善PDCAサイクルを体験することで、現場改善スキルの向上を図る。
事前学習
事前に選定したテーマについて、文献等で内容を把握し、課題を把握し、事例を交えたプレゼン資料(15分)を作成すること。
事後学習
演習の事例やプレゼン発表の内容を復習し、知識の理解を深め、製造業の実態把握に努めること。

13回
(第3単元)読解演習
講師が設定した製造業に関する中小企業施策について、受講生各自でテーマを選定し、その内容を簡潔にまとめて発表する。発表後の質疑応答により、製造業の課題や施策について知識を深め、現状を把握する。
事前学習
選択したテーマについて調査し、プレゼン資料を作成する。
事後学習
演習の事例やプレゼン発表の内容を復習し、知識の理解を深め、製造業の実態把握に努めること。

14回
事前学習
事後学習

15回
事前学習
事後学習

16回
事前学習
事後学習

17回
事前学習
事後学習

18回
事前学習
事後学習

19回
事前学習
事後学習

20回
事前学習
事後学習

21回
事前学習
事後学習

22回
事前学習
事後学習

23回目
事前学習
事後学習

24回
事前学習
事後学習

25回
事前学習
事後学習

26回
事前学習
事後学習

試験及び成績評価
〇講義における発言・発表・取組姿勢および成果物:20%
〇グループ討議での発言・発表・取組姿勢および成果物:50%
〇読解演習での発言・発表・取組姿勢および成果物:30%
課題(試験やレポート等)に対するフィードバック
講義内演習は、講義終了後に解説コメントを配布。
事例演習は、講義時間内で解説コメントを実施する。JIUポータルにてレポート提出後、適宜フィールドバックを実施する。
講義で使用するテキスト(書名・著者・出版社・ISBN・備考)
「授業時に適宜プリントを配布する」
参考文献・推薦図書
・『生産マネジメント概論(技術編)』 大場允晶・藤川裕晃編著 文眞堂ブックス(2010年) 2,500円+税
・『生産マネジメント概論(戦略編)』 大場允晶・藤川裕晃編著 文眞堂ブックス(2010年) 2,500円+税
・『生産管理の基本としくみ』 田島悟著 アニモ出版 (2010年) 1,500円+税
・『工場のしくみ』 松林光男、渡辺弘著 日本実業出版社 (2004年) 1,400円+税
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