シラバス情報

授業科目名
分子生物学
学年
3年
単位数
2単位
実務経験の有無
開講クォーター
セメスタ指定なし
担当教員
新倉 雄一
授業形態
授業で主に使用する言語
日本語
授業方法区分
開講キャンパス
東金キャンパス
授業の到達目標及びテーマ
本講義では,生命を生み出す設計図「遺伝子」の発現機構の理解を通じて,疾患の成り立ち及びその治療アプローチを分子の動きとして捉える知識と能力を養う.

【関連するDP】DP1(PC2022-2023),DP1(PC2015-2021)
【関連するSDGs】3
授業の概要
① 必修科目
② 科目名(英語名):分子生物学(Molecular Biology)
③ C6(4)(5)、C7(1)、E2(8)、薬学準備教育ガイドライン(3)、薬学アドバンスト教育ガイドラインC1、C6
④ 授業形態:講義
⑤ 授業の概要:私たちの体を構成する30兆もの細胞は,1つの受精卵に由来する同一の染色体DNAをもつ.染色体上に存在する2万に及ぶ遺伝子の中から特定の遺伝子が選択的に呼び起こされることで,個々の細胞は特徴的な機能や形態を獲得する.この遺伝子やその発現プロセスに異常が起こると,細胞レベルの機能異常,ひいては個体レベルの不具合を生じる.遺伝子が保持する情報が分子へ変換される仕組みを学ぶとともに,疾患の病態や老化を生じる分子機序の理解から診断・治療法の理解へと深く学習する.

授業計画
1回
第1回 生殖と遺伝の仕組み
有性生殖が遺伝的多様性をもたらす機序及び遺伝病の仕組みを学習する。
到達目標:染色体の構造(ヌクレオソーム、クロマチン、セントロメア、テロメアなど)を説明できる(C246000)。遺伝子と遺伝のしくみについて概説できる(C28400)。代表的な遺伝疾患を概説できる(C28600)。
事前学習
参考書の第8章「進化」の2節「遺伝子の変化」を熟読し,分からないポイントを認識して授業に参加する.(120分)
事後学習
講義で得た新たな知識,理解できていないポイントを付箋に書き,参考書の該当ページに貼り付ける.(120分)
理解できていないポイントは「授業Q&A回答」で質問する.この質問はクラス全体の理解を高める行動であり,授業貢献度として評価する(成績総合評価20%).
貢献度は投稿回数(1点/回)と内容の質(1点〜5点)で定量化する.質の基準は,クラス全体の学びにつながるか否かで新倉が判断する.

2回
第2回 DNAの構造と複製機構
細胞増殖に関わるDNAの複製機構を学習する
到達目標: DNA の複製の過程について説明できる(C24900)。DNA 塩基配列の決定法を説明できる(J14600)。
事前学習
参考書の第3章「遺伝情報の発現と発生」の1節「DNA・複製」を熟読し,分からないポイントを認識して授業に参加する.(120分)
事後学習
講義で得た新たな知識,理解できていないポイントを付箋に書き,参考書の該当ページに貼り付ける.(120分)
理解できていないポイントは「授業Q&A回答」で質問する.この質問はクラス全体の理解を高める行動であり,授業貢献度として評価する(成績総合評価20%).
貢献度は投稿回数(1点/回)と内容の質(1点〜5点)で定量化する.質の基準は,クラス全体の学びにつながるか否かで新倉が判断する.

3回
第3回 RNAの構造と転写機構
DNAの遺伝情報がRNAへと転写される分子機序を学習する。
到達目標:DNA からRNA への転写の過程について説明できる(C25000)。RNA の種類(hnRNA、mRNA、snRNA、rRNA、tRNA、miRNA、siRNA)と機能について説明できる(C24800)。RNA のプロセシング(キャップ構造、スプライシング、ポリA鎖など)について説明できる(C25300)。
事前学習
参考書のの第3章「遺伝情報の発現と発生」の2節「遺伝情報の発現」を熟読し,分からないポイントを認識して授業に参加する.(120分)
事後学習
講義で得た新たな知識,理解できていないポイントを付箋に書き,参考書の該当ページに貼り付ける.(120分)
理解できていないポイントは「授業Q&A回答」で質問する.この質問はクラス全体の理解を高める行動であり,授業貢献度として評価する(成績総合評価20%).
貢献度は投稿回数(1点/回)と内容の質(1点〜5点)で定量化する.質の基準は,クラス全体の学びにつながるか否かで新倉が判断する.

4回
第4回 タンパク質の構造と翻訳機構
RNAに転写された遺伝情報がタンパク質へと翻訳される分子機序を学習する。
到達目標:RNA からタンパク質への翻訳の過程について説明できる(C25400)。
事前学習
参考書の第3章「遺伝情報の発現と発生」の2節「遺伝情報の発現」を熟読し,分からないポイントを認識して授業に参加する.(120分)
事後学習
講義で得た新たな知識,理解できていないポイントを付箋に書き,参考書の該当ページに貼り付ける.(120分)
理解できていないポイントは「授業Q&A回答」で質問する.この質問はクラス全体の理解を高める行動であり,授業貢献度として評価する(成績総合評価20%).
貢献度は投稿回数(1点/回)と内容の質(1点〜5点)で定量化する.質の基準は,クラス全体の学びにつながるか否かで新倉が判断する.

5回
第5回 転写制御と転写・翻訳後修飾
RNAへの転写が制御される基本的な機序を学習する。
到達目標:遺伝子の構造(プロモーター、エンハンサー、エキソン、イントロンなど)を説明できる(C24700)。転写因子による転写制御について説明できる(C25200)。エピジェネティックな転写制御について説明できる(C25100)。低分子RNA(siRNA、miRNA)による遺伝子発現の調節機構について分子レベルで説明できる(J13800)。遺伝子発現を細胞中で人工的に抑制する方法を概説できる(J15000)。
事前学習
参考書の第3章「遺伝情報の発現と発生」の2節「遺伝情報の発現」を熟読し,分からないポイントを認識して授業に参加する.(120分)
事後学習
講義で得た新たな知識,理解できていないポイントを付箋に書き,参考書の該当ページに貼り付ける.(120分)
理解できていないポイントは「授業Q&A回答」で質問する.この質問はクラス全体の理解を高める行動であり,授業貢献度として評価する(成績総合評価20%).
貢献度は投稿回数(1点/回)と内容の質(1点〜5点)で定量化する.質の基準は,クラス全体の学びにつながるか否かで新倉が判断する.

6回
第6回 遺伝子変異(遺伝子多型)と修復機構
遺伝子に変異を生じる機序とその変異がもたらすタンパク質レベルの変化を学習する。また、正常細胞で行われている遺伝子変異の修復機構を知る。
到達目標:DNA の変異と修復について説明できる(C25500)。遺伝子多型について概説できる(C28500)。
事前学習
遺伝子変異や遺伝子多型が遺伝子の発現や遺伝子産物の機能にどのような影響を及ぼすのかを各自学習し,授業に参加する.(120分)
事後学習
講義で得た新たな知識,理解できていないポイントを付箋に書き,参考書の該当ページに貼り付ける.(120分)
理解できていないポイントは「授業Q&A回答」で質問する.この質問はクラス全体の理解を高める行動であり,授業貢献度として評価する(成績総合評価20%).
貢献度は投稿回数(1点/回)と内容の質(1点〜5点)で定量化する.質の基準は,クラス全体の学びにつながるか否かで新倉が判断する.

7回目
第7回 遺伝子工学①
分子生物学的な実験手法を学習する。
到達目標:遺伝子工学技術(遺伝子クローニング、cDNA クローニング、PCR、組換えタンパク質発現法など)を概説できる(C25600)。遺伝子改変生物(遺伝子導入•欠損動物、クローン動物、遺伝子組換え植物)について概説できる(C25700)。細胞(組織)における特定のDNA およびRNA を検出する方法を説明できる(J14800)。外来遺伝子を細胞中で発現させる方法を概説できる(J14900)。
事前学習
参考書の第3章「遺伝情報の発現と発生」の4節「遺伝子を扱う技術」を熟読し,分からないポイントを認識して授業に参加する.(120分)
事後学習
講義で得た新たな知識,理解できていないポイントを付箋に書き,参考書の該当ページに貼り付ける.(120分)
理解できていないポイントは「授業Q&A回答」で質問する.この質問はクラス全体の理解を高める行動であり,授業貢献度として評価する(成績総合評価20%).
貢献度は投稿回数(1点/回)と内容の質(1点〜5点)で定量化する.質の基準は,クラス全体の学びにつながるか否かで新倉が判断する.

8回
第8回 遺伝子工学②
分子生物学的な実験手法を学習する。
到達目標:遺伝子工学技術(遺伝子クローニング、cDNA クローニング、PCR、組換えタンパク質発現法など)を概説できる(C25600)。遺伝子改変生物(遺伝子導入•欠損動物、クローン動物、遺伝子組換え植物)について概説できる(C25700)。細胞(組織)における特定のDNA およびRNA を検出する方法を説明できる(J14800)。外来遺伝子を細胞中で発現させる方法を概説できる(J14900)。
事前学習
参考書の第3章「遺伝情報の発現と発生」の4節「遺伝子を扱う技術」を熟読し,分からないポイントを認識して授業に参加する.(120分)
事後学習
講義で得た新たな知識,理解できていないポイントを付箋に書き,参考書の該当ページに貼り付ける.(120分)
理解できていないポイントは「授業Q&A回答」で質問する.この質問はクラス全体の理解を高める行動であり,授業貢献度として評価する(成績総合評価20%).
貢献度は投稿回数(1点/回)と内容の質(1点〜5点)で定量化する.質の基準は,クラス全体の学びにつながるか否かで新倉が判断する.

9回
第9回 バイオ医薬品①
遺伝子組換え医薬品に関する基本的な知識を身につけ、具体例を挙げて説明できる。
到達目標:組換え体医薬品の特色と有用性を説明できる(E16500)。代表的な組換え体医薬品を列挙できる(E16600)。組換え体医薬品の安全性について概説できる(E16700)。
事前学習
参考書の第3章「遺伝情報の発現と発生」の2節「遺伝情報の発現」と4節「遺伝子を扱う技術」を復習し,理解できていなかったポイントを認識して授業に参加する.(120分)
事後学習
講義で得た新たな知識,理解できていないポイントを付箋に書き,参考書の該当ページに貼り付ける.(120分)
理解できていないポイントは「授業Q&A回答」で質問する.この質問はクラス全体の理解を高める行動であり,授業貢献度として評価する(成績総合評価20%).
貢献度は投稿回数(1点/回)と内容の質(1点〜5点)で定量化する.質の基準は,クラス全体の学びにつながるか否かで新倉が判断する.

10回
第10回 バイオ医薬品②
遺伝子治療に関する基本的な知識を身につけ,具体例を挙げて説明できる。
到達目標:遺伝子治療の原理、方法と手順、現状、および倫理的問題点を概説できる(E16800)。
事前学習
参考書の第3章「遺伝情報の発現と発生」の2節「遺伝情報の発現」と4節「遺伝子を扱う技術」を復習し,理解できていなかったポイントを認識して授業に参加する.(120分)
事後学習
講義で得た新たな知識,理解できていないポイントを付箋に書き,参考書の該当ページに貼り付ける.(120分)
理解できていないポイントは「授業Q&A回答」で質問する.この質問はクラス全体の理解を高める行動であり,授業貢献度として評価する(成績総合評価20%).
貢献度は投稿回数(1点/回)と内容の質(1点〜5点)で定量化する.質の基準は,クラス全体の学びにつながるか否かで新倉が判断する.

11回
第11回 再生医療等製品
移植医療に関する基本的な知識を身につける.具体例を挙げて説明できる.
到達目標:移植医療の原理、方法と手順、現状およびゲノム情報の取り扱いに関する倫理的問題点を概説できる(E16900)。摘出および培養組織を用いた移植医療について説明できる(E17000)。臍帯血,末梢血及び骨髄に由来する血液幹細胞を用いた移植医療について説明できる(E17100)。胚性幹細胞(ES 細胞)、人工多能性幹細胞(iPS 細胞)を用いた細胞移植医療について概説できる(E17200)。
事前学習
参考書の第3章「遺伝情報の発現と発生」の2節「遺伝情報の発現」と4節「遺伝子を扱う技術」を復習し,理解できていなかったポイントを認識して授業に参加する.(120分)
事後学習
講義で得た新たな知識,理解できていないポイントを付箋に書き,参考書の該当ページに貼り付ける.(120分)
理解できていないポイントは「授業Q&A回答」で質問する.この質問はクラス全体の理解を高める行動であり,授業貢献度として評価する(成績総合評価20%).
貢献度は投稿回数(1点/回)と内容の質(1点〜5点)で定量化する.質の基準は,クラス全体の学びにつながるか否かで新倉が判断する.

12回
第12回 ヌクレオチドの代謝
ヌクレオチドの代謝に関する知識を身につける。その異常に伴う病態,疾患について発症機序を説明できる。
到達目標:ヌクレオチドの生合成と分解について説明できる(C26900)。
事前学習
代謝マップを復習し,忘れていたポイントを認識して授業に参加する.(120分)
事後学習
講義で得た新たな知識,理解できていないポイントを付箋に書き,参考書の該当ページに貼り付ける.(120分)
理解できていないポイントは「授業Q&A回答」で質問する.この質問はクラス全体の理解を高める行動であり,授業貢献度として評価する(成績総合評価20%).
貢献度は投稿回数(1点/回)と内容の質(1点〜5点)で定量化する.質の基準は,クラス全体の学びにつながるか否かで新倉が判断する.

13回
第13回 これまでの復習講義
学生からの要望に沿って復習講義を行う。
事前学習
これまでの学びを総復習して,分からないポイントを「授業Q&A回答」で質問する.(120分)
事後学習
講義で得た新たな知識,理解できていないポイントを付箋に書き,参考書の該当ページに貼り付ける.(120分)
理解できていないポイントは「授業Q&A回答」で質問する.この質問はクラス全体の理解を高める行動であり,授業貢献度として評価する(成績総合評価20%).
貢献度は投稿回数(1点/回)と内容の質(1点〜5点)で定量化する.質の基準は,クラス全体の学びにつながるか否かで新倉が判断する.

14回
事前学習
事後学習

15回
事前学習
事後学習

16回
事前学習
事後学習

17回
事前学習
事後学習

18回
事前学習
事後学習

19回
事前学習
事後学習

20回
事前学習
事後学習

21回
事前学習
事後学習

22回
事前学習
事後学習

23回目
事前学習
事後学習

24回
事前学習
事後学習

25回
事前学習
事後学習

26回
事前学習
事後学習

試験及び成績評価
定期試験(筆記 80%)及び授業貢献(授業Q&Aを活用した質問20%)によって総合評価する.合格基準に達しない学生には追再試験(筆記 100%)を行う.

【対面試験が不可能な場合】
定期試験(オンライン試験 100%)によって総合評価する.合格基準に達しない学生には追再試験(オンライン試験 100%)を行う.
課題(試験やレポート等)に対するフィードバック
課題提出,中間試験は実施しない.授業開始時に前回講義の復習,及び質問のあったポイントをクラスで共有する.
講義で使用するテキスト(書名・著者・出版社・ISBN・備考)
二訂版ニューステージ生物図表
浜島書店
9784834340174
このテキストをベースに授業を進める
参考文献・推薦図書
講義はオリジナル資料(PDFとして配布)を用いて進める.
研究室
機能生理化学研究室(K棟2階 K210)
オフィスアワー
月・水(4限)
科目ナンバリング
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