シラバス情報

授業科目名
多文化社会論
学年
カリキュラムにより異なります。
単位数
2単位
実務経験の有無
〇(実務経験有)
開講クォーター
セメスタ指定なし
担当教員
NAGY ANITA
授業形態
授業で主に使用する言語
日本語
授業方法区分
開講キャンパス
東金キャンパス
授業の到達目標及びテーマ
グローバル化が進行する今日、地球上のほとんどすべての社会が多文化社会へと向かっていると言っても過言ではない。この授業では、多様な民族が混住する中欧およびバルカンの経験を軸として、日本を含む他の国や諸地域と比較しながら、多文化社会における人々の共生を実現するためには何が必要かを歴史的視点から考える。多文化社会に生きる人間としての視点と態度を養うことが目的である。

※この授業の概要と履修上の注意点については、以下の説明動画も参照して下さい。
https://youtu.be/mOCZffK7VvA

教員は、外交官(文化・教育担当官、のちにリスト・ハンガリー文化センターの所長)の経験があり、文化外交についての実務経験、業務内容、大使館で行う文化交流について紹介する。特に、教員の出身国であるハンガリーも一員である「ヴィシェグラード4」はそれぞれ自国の文化と中欧の文化についてその多様性も含めどのように紹介しているか取り上げる。
授業の概要
ネイション、ナショナリティ、エスニシティ、アイデンティティ、多文化主義といった、多文化社会を考えるうえで不可欠な用語や概念を理解したうえで、近代以降、今日まで続く国民国家形成への志向がどのような問題を生み出してきたかを検討し、その解決には何が必要かを共に考える。
日本人にはあまり馴染みのない地域についての抽象的な議論を含むが、ビジュアル教材などの活用により、受講者の理解を助けるようにしたい。

授業計画
1回
第1回 多文化社会を理解するための基本用語と基本概念
多文化社会とはどのような社会なのか、その概念や定義を学ぶ。
[到達目標]ネイション、ナショナリティ、エスニシティ、アイデンティティなど、多文化社会を知るうえで不可欠な基本用語を理解する。
事前学習
[2h]事前に授業の予定について確認し、配布プリントをよく読んで、わからない用語などがあれば調べておく。
事後学習
[2h]授業で学んだ内容に関する課題を課す。

2回
第2回 多文化社会の作られかた(1)〜中欧・バルカン(東欧)の近代
中欧・バルカンの多文化的状況がどのように生み出されたのか、西欧とどこが違うのかを歴史的視点から理解する。
[到達目標]第一次世界大戦以前の中欧・バルカン(東欧)の歴史発展の特徴を理解できる。
事前学習
[2h]事前に授業の予定について確認し、配布プリントをよく読んで、わからない用語などがあれば調べておく。
事後学習
[2h]授業で学んだ内容に関する課題を課す。

3回
第3回 多文化社会の作られかた(2)〜中欧・バルカン(東欧)の現代
中欧・バルカンの多文化的状況がどのように生み出されたのか、西欧とどこが違うのかを歴史的視点から理解する。
[到達目標]第一次世界大戦後の中欧・バルカンの国民国家の形成過程とその問題点を理解する。
事前学習
[2h]事前に授業の予定について確認し、配布プリントをよく読んで、わからない用語などがあれば調べておく。
事後学習
[2h]授業で学んだ内容に関する課題を課す。

4回
第4回 多文化社会の作られかた(3)〜アメリカの人口構成の歴史的変遷
先住民に加え世界中からの移民で構成されるアメリカ。その多文化社会がどのように成立したか、ヨーロッパの多民族社会とはどのように違うかを学ぶ。
[到達目標]国勢調査結果に基づき、アメリカの人口構成上の特徴を理解することができる。
事前学習
[2h]事前に授業の予定について確認し、配布プリントをよく読んで、わからない用語などがあれば調べておく。
事後学習
[2h]授業で学んだ内容に関する課題を課す。

5回
第5回 多文化社会の作られかた(4)〜アメリカの国民統合の理念と現実
先住民に加え世界中からの移民で構成されるアメリカ。その多文化社会がどのように成立したか、ヨーロッパの多民族社会とはどのように違うかを学ぶ。
[到達目標]多様なエスニック・グループからなる人々を「アメリカ人」という一つの国民にまとめるために試みられてきた理念や方法を理解する。
事前学習
[2h]事前に授業の予定について確認し、配布プリントをよく読んで、わからない用語などがあれば調べておく。
事後学習
[2h]授業で学んだ内容に関する課題を課す。

6回
第6回 多文化社会の作られかた(5)〜ラテン・アメリカ(1)国と人々と文化
ラテン・アメリカの多文化社会は歴史的にどのように形成されたのか、ヨーロッパやアメリカ合衆国の多文化社会とはどのように違うのかを学ぶ。
[到達目標]基本データ(人口構成、言語、宗教)から現在のラテン・アメリカ諸国の多文化的な状況を理解する。
事前学習
[2h]事前に授業の予定について確認し、配布プリントをよく読んで、わからない用語などがあれば調べておく。
事後学習
[2h]授業で学んだ内容に関する課題を課す。

7回目
第7回 多文化社会の作られかた(6)〜ラテン・アメリカ(2) 文化の融合
ラテン・アメリカの多文化社会は歴史的にどのように形成されたのか、ヨーロッパやアメリカ合衆国の多文化社会とはどのように違うのかを学ぶ。
[到達目標]ラテン・アメリカに特徴的な先住民、ヨーロッパ、アフリカという3つの要素による文化の融合を具体例から理解する。
事前学習
[2h]事前に授業の予定について確認し、配布プリントをよく読んで、わからない用語などがあれば調べておく。
事後学習
[2h]授業で学んだ内容に関する課題を課す。

8回
第8回 国民国家の形成とマイノリティ(1)〜フランス(1) 国民国家の形成
フランスにおける国民国家の形成過程を学ぶ。
[到達目標]国民国家という基本的な国家形態について理解する。
事前学習
[2h]事前に授業の予定について確認し、配布プリントをよく読んで、わからない用語などがあれば調べておく。
事後学習
[2h]授業で学んだ内容に関する課題を課す。

9回
第9回 国民国家の形成とマイノリティ(2)〜フランス(2)  国民国家の拡大
植民地の獲得による国民国家の拡大とそれが生み出した諸問題を、フランスの例から学ぶ。
[到達目標]フランスによる植民地化がカリブ海の多文化社会に与えた影響を理解する。
事前学習
[2h]事前に授業の予定について確認し、配布プリントをよく読んで、わからない用語などがあれば調べておく。
事後学習
[2h]授業で学んだ内容に関する課題を課す。

10回
第10回 国民国家の形成とマイノリティ(3)〜日本(1)国民国家の形成
日本における国民国家の形成過程をフランスの場合と比較しながら理解する。
[到達目標]国家、人々、文化という観点から明治以前の日本社会の特色を理解する。
事前学習
[2h]事前に授業の予定について確認し、配布プリントをよく読んで、わからない用語などがあれば調べておく。
事後学習
[2h]授業で学んだ内容に関する課題を課す。

11回
第11回 国民国家の形成とマイノリティ(4)〜日本(2)国民国家の拡大
植民地の獲得による国民国家・日本の拡大とそれが生み出した問題をフランスとの比較しながら学ぶ。
[到達目標]日本の領土拡大と植民地支配は朝鮮社会にどのような影響を及ぼしたのかを理解する。
事前学習
[2h]事前に授業の予定について確認し、配布プリントをよく読んで、わからない用語などがあれば調べておく。
事後学習
[2h]授業で学んだ内容に関する課題を課す。

12回
第12回 多文化社会の現状と問題点(1)〜フランス
多文化化が進む現代フランスの動向を学ぶ。
[到達目標]移民や難民の受け入れがフランス社会に与えてきた影響を理解する。
事前学習
[2h]事前に授業の予定について確認し、配布プリントをよく読んで、わからない用語などがあれば調べておく。
事後学習
[2h]授業で学んだ内容に関する課題を課す。

13回
第13回 多文化社会の現状と問題点(2)〜日本
多文化化が進む現代日本の動向を学ぶ。
[到達目標]日本社会を多文化化させている要因を理解する。
事前学習
[2h]事前に授業の予定について確認し、配布プリントをよく読んで、わからない用語などがあれば調べておく。
事後学習
[2h]授業で学んだ内容に関する課題を課す。

14回
事前学習
事後学習

15回
事前学習
事後学習

16回
事前学習
事後学習

17回
事前学習
事後学習

18回
事前学習
事後学習

19回
事前学習
事後学習

20回
事前学習
事後学習

21回
事前学習
事後学習

22回
事前学習
事後学習

23回目
事前学習
事後学習

24回
事前学習
事後学習

25回
事前学習
事後学習

26回
事前学習
事後学習

試験及び成績評価
次の二つを総合的に評価する。
(1)毎回の授業に関する課題または小テスト:50%
(2)期末レポート:50%

(1)の課題または小テストは、毎回の授業後に公開する。提出はLMSを利用する。
(2)のレポート提出はLMSを利用する。
課題(試験やレポート等)に対するフィードバック
○毎回の授業の課題または小テストついては、原則として次の授業内で解説する。小テストの点数はLMSにより各自で把握できるので、理解不足の個所を重点的に復習すること。
○提出されたレポート課題(期末)については、LMSを通じてコメントする。
○教員への質問は、LMSの掲示板機能を活用すること。
講義で使用するテキスト(書名・著者・出版社・ISBN・備考)
原則として毎回、プリントを配布する。
原則として授業の前日までに公開するので、各自ダウンロードしておくこと。
参考文献・推薦図書
毎回の授業テーマに関する参考文献・推薦図書をその都度紹介する。
研究室
東金キャンパス A棟3階 A314
オフィスアワー
火曜 3限
水曜 4限
金曜 3限
科目ナンバリング
学位授与方針との関連
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