シラバス情報

授業科目名
終末期看護論
学年
3年
単位数
2単位
実務経験の有無
〇(実務経験有)
開講クォーター
セメスタ指定なし
担当教員
四十竹 美千代、和野 千枝子
授業形態
授業で主に使用する言語
日本語
授業方法区分
開講キャンパス
東金キャンパス
授業の到達目標及びテーマ
1.生命を脅かす病をもつ人の身体的・心理的・社会的特徴を述べることができる。
2.痛みをはじめとする主な身体症状とその治療、看護について述べることができる。
3.精神症状とその治療、看護について述べることができる。
4.社会的苦痛やスピリチュアルペインに対する看護を述べることができる。
5.死にゆく人とのコミュニケーションについて説明できる。
6.在宅緩和ケアを受ける患者への支援や調整について述べることができる。
7.緩和ケアにおける倫理的問題について述べることができる。
8.患者家族・遺族の思い、生じる問題、支援方法について述べることができる。
9.子どものグリーフと支援について説明できる。
10.自己の死生観を見つめることを通して,現在の自分にとっての「生きること」を述べることができる。
授業の概要
すべての医療従事者に求められる基本的緩和ケアについて学ぶ。緩和ケアを必要とする患者と家族のQOLを向上させるための基礎的な知識、全人的な視点、緩和ケアの具体的なアプローチについて概説する。さらに人が生きるということ、死にゆくということについて深く考えることにより、自己の死生観を見つめ直す。

授業計画
1回
緩和ケア概論① 日本における緩和ケアの現状、緩和ケアとは何か
【到達目標】
・終末期看護を学ぶ意義を述べることができる。
・日本のがん対策を説明できる。
・WHOの緩和ケアの定義を説明できる。
担当教員:和野千枝子
事前学習
慢性疾患看護方法論の第9回、13回の講義資料を復習する。(1時間)

事後学習
【事後学習】(2時間)
課題1.千葉県の都道府県がん診療拠点病院、がん診療連携拠点病院(5つ)、地域域がん診療病院(近隣の)調べてみよう。
課題2.緩和ケアセンターには、どのような部門があり、どのような活動が行われているか。
 方法:千葉県がんセンターHPを調べる。  https://www.pref.chiba.lg.jp/gan/center/gaiyo/kanwa.html
課題3・がん相談支援センターでは、相談できる対象者、どのようなことを相談できるか。*病院名も記載してください。
 方法:いろいろな病院のHPで調べてみてください。




2回
緩和ケア概論②がん患者が抱える苦痛とQOL
【到達目標】
・がん患者が体験する苦痛を述べることができる。
・緩和ケアにおける看護師の役割を説明できる。
担当教員:和野千枝子
事前学習
もしバナゲームを実施し、最後に残ったカードの理由をレポートする。
*詳細は、授業時に説明する(2時間)
事後学習
【事後課題】(2時間)
「緩和ケアにおいて看護師に期待すること」
「緩和ケアにおける看護師の役割」


3回
身体症状とその治療・看護①
・身体症状概論、疼痛緩和
【到達目標】
・身体症状のマネジメントの基本的な考え方について述べることができる。
・がん疼痛のアセスメント、治療、看護について述べることができる。
・WHOの疼痛治療の目標を述べることができる。
・WHOのがん疼痛ガイドラインを説明できる。
・オピオイド鎮痛薬の副作用を述べることができる。
担当教員:和野千枝子
事前学習
授業時に指示する。(2時間)
事後学習
授業資料を復習する。(2時間)


4回
身体症状とその治療・看護②
・全身倦怠、消化器症状
【到達目標】
・全身倦怠感、嘔気・嘔吐、食欲不振、便秘、消化管閉塞、悪性腹水のアセスメントと治療・看護について述べることができる。
担当教員:和野千枝子
事前学習
授業時に指示する。(2時間)
事後学習
配布資料とテキストを復習する。(2時間)

5回
身体症状とその治療・看護③
呼吸困難、リンパ浮腫
【到達目標】
・呼吸困難、リンパ浮腫のアセスメントと治療看護について述べることができる。
担当教員:和野千枝子
事前学習
授業時に指示する。(2時間)
事後学習
配付資料を復習する。(2時間)

6回
精神症状とその治療・看護、社会的ケア
【到達目標】
・がん患者の心の反応について述べることができる。
・がん患者の不安、抑うつのアセスメントと治療・看護について述べることができる。
・社会的苦痛とは何か述べることができる。
・社会的苦痛のアセスメントと支援方法について説明できる。
担当教員:和野千枝子
事前学習
授業時に指示する。(2時間)
事後学習
配付資料を復習する。(2時間)

7回目
スピリチュアルケア、グリーフケア、子どものグリーフ
【到達目標】
・スピリチュアルペインについて述べることができる。
・がん患者の全人的苦痛について述べることができる。
・子どものグリーフについて述べることができる。
担当教員:和野千枝子
事前学習
授業時に指示する。(1時間)
事後学習
(3時間)
課題
①スピリチュアルケアの動画を視聴し学びをマナバで提出してください。(締め切りは授業で指示します)
②下に示したHPとPDFの資料を見て、以下のことについて答えてください。
1.ホープツリーとは、どのような団体か
2.KNITとは、どのようなプログラムか
3.親が重い病気になった時、子どもはどのように感じるのか
4.親のがんをどのように伝えたら良いと言っているか
5.子どもに親のがんを伝える上で、子どもの成長発達の特徴と留意点
 1)6歳まで
 2)7〜12歳
 3)思春期
6.がんにかかった親をもつ子どもの支援やグリーフケアについて
  あなたの考えを書いてください。
https://hope-tree.jp/information/
https://www.novartis.co.jp/sites/www.novartis.co.jp/files/disease-onc-03-want-know-201408.pdf

8回
がんにり患した親を持つ子どもの支援・子どものグリーフ
・非がん疾患の緩和ケア
【到達目標】
・子どものグリーフについて述べることができる。
・非がん疾患の終末期の特徴を述べることができる。
・非がん疾患の緩和ケアのポイントを述べることができる。
担当教員:和野 千枝子
事前学習
授業で提示する。(2時間)
事後学習
配付資料を復習する。(2時間)

9回
 グリーフ・ビリーブメントケア
【到達目標】
・悲嘆のプロセスを理解し、ビリーブメントケアにおける看護師の役割を考えることができる。
担当教員:和野千枝子
事前学習
授業で提示する。
事後学習
 配布資料を復習する。(2時間)

10回
 緩和ケアのコミュニケーション
・がん医療におけるコミュニケーションと意思決定について
【到達目標】がん患者の意思決定支援について述べることができる。
 担当教員:四十竹 美千代
事前学習
ポータルにて指示する。(2時間)
事後学習
配布資料を復習する。(2時間)

11回
地域・在宅緩和ケア、臨死期のケア
・在宅緩和ケアの現状と課題について
【到達目標】在宅緩和ケアを充実させるための条件について述べることができる。
 担当教員:四十竹 美千代
事前学習
ポータルに指示する。(2時間)
事後学習
配布資料を復習する。(2時間)

12回
家族ケア
・緩和ケアを受ける患者の家族が体験する問題と看護師の役割について
【到達目標】 緩和ケアを受ける患者の家族が抱える問題のアセスメントと支援方法を述べることができる。
 担当教員:四十竹 美千代    
事前学習
ポータルに指示する。(2時間)
事後学習
配布資料を復習する。(2時間)

13回
緩和ケアの実際
 担当教員:ゲストスピーカー(予定:がん看護専門看護師)

まとめ
 担当教員:和野千枝子

【到達目標】
・1〜12回までに学習したことが、実際の医療現場でどのように活用され、どのように実践されているのかを述べることができる。
 <キーワード>がん対策基本法、緩和ケア提供の実際、症例報告(アセスメント、介入)

事前学習
日本看護協会のHPなどから、認定看護の役割、「緩和ケア認定看護師」の役割(知識と技能)、認定看護師を取得する方法について調べてください。
がん専門看護師についても同様に調べる。(2時間)
事後学習
1〜13回の講義資料、テキストを整理する。(2時間)

14回
事前学習
事後学習

15回
事前学習
事後学習

16回
事前学習
事後学習

17回
事前学習
事後学習

18回
事前学習
事後学習

19回
事前学習
事後学習

20回
事前学習
事後学習

21回
事前学習
事後学習

22回
事前学習
事後学習

23回目
事前学習
事後学習

24回
事前学習
事後学習

25回
事前学習
事後学習

26回
事前学習
事後学習

試験及び成績評価
期末試験 60点以上を合格とする。
期末試験合格した者には、提出課題の評価点(最大10点)を加点する。
課題(試験やレポート等)に対するフィードバック
ポータル等でフィードバックする。
講義で使用するテキスト(書名・著者・出版社・ISBN・備考)
参考文献・推薦図書
ナーシング・グラフィカ 成人看護学⑥ 緩和ケア、宮下光令、メディカ出版
終末期看護:エンド・オブ・ライフケア、田村恵子、メヂカルフレンド社
エンドオブライフケア、谷本真理子、南江堂
研究室
【東金キャンパス】
和野千枝子 H棟403
オフィスアワー
和野千枝子:水曜日3限、金曜日2限
科目ナンバリング
学位授与方針との関連
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