教員名 : 目時 修
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授業科目名
特別のニーズ教育論
学年
カリキュラムにより異なります。
単位数
2単位
実務経験の有無
〇(実務経験有)
開講クォーター
セメスタ指定なし
担当教員
目時 修
授業形態
授業で主に使用する言語
日本語
授業方法区分
開講キャンパス
東金キャンパス
授業の到達目標及びテーマ
この授業はインクルーシブ教育が通常学級において進められている現状を踏まえ、特別のニーズのある生徒への支援の方向性について学びつつ、特別支援教育の基本的な理解することを目的とする。特に、通常学級に在籍する“特別の教育的ニーズ”をもつ生徒の基本的な理解を前提として、特別の支援を必要とする生徒に対する教育課程や支援の方法、特別の支援を必要とする生徒の障害の特性及び心身の発達、障害の有無に関わらず特別な教育的ニーズのある生徒の学習上の困難とその支援などを理解することを目指したい。
授業内容紹介動画URL パスワード: gEpeJ69N 録画のリンク: https://jiu.webex.com/jiu/ldr.php?RCID=c89b7d6c5b04174738d699338d49b4cc 授業の概要
インクルーシブ教育システムの基本的な理解を深めることをねらいとして、通常学級に在籍する障害の有無にかかわらず“特別の教育的ニーズ”をもつ生徒の学習上、生活上の困難さの理解を深め、教育的支援のあり方について理解するために、(1) インクルーシブ教育の理念とシステム構築の具体化の模索、(2)わが国の特別支援教育の理念、制度及び展開、(3)特別支援学校や特別支援学級、通級による指導、地域連携支援などの特別支援教育の各形態の現状と課題、についてそれぞれ学習する。具体的には、そもそも「発達とは何か」「障害とは何か」「生活とは何か」ということを深め、“特別な教育的ニーズ”をもつ生徒へのよりよい支援の基盤が身につくように展開していく。
授業計画
1回
日本の障害児教育の歴史と変遷とインクルーシブ教育(母国語や貧困等の問題から教育的ニーズを抱えた児童への課題)
到達目標:母国語や貧困等の問題から教育的ニーズを抱えた児童への課題が理解できる。 事前学習
[2h]障害とはどのようなものを指すのか、教育的ニーズとはどのようなものなのか、について考えておく。
事後学習
[2h]授業で使用したワークシートや資料を見直し、子どもの抱える教育的ニーズについてまとめる。
2回
インクルーシブ教育の国際動向(サラマンカ声明と障害者の差別、合理的配慮)
到達目標:障害者の差別をしないための合理的配慮について理解ができる。 事前学習
[2h]インクルーシブと障害者の差別、日本語を母語としない子どもの教育について調べておく。
事後学習
[2h]障害者差別と虐待、合理的配慮についてまとめ学びを深める。
3回
特別支援教育とインクルーシブ教育(特別支援教育の理念と制度、交流及び共同学習)
到達目標:特別支援教育の理念と制度、交流学習のあり方が理解できる。 事前学習
[2h]特別支援学校の法律規定(学校教育法第8章・学校教育法施行令第2章)について条文を精読しておく。
事後学習
[2h]ワークシートを見直し、なぜ交流及び共同学習の課題を整理しまとめる。
4回
特別支援教育とインクルーシブ教育(通常学級における合理的配慮とユニバーサルデザイン教育)
到達目標:通常学級における授業のユニバーサル化について理解できる。 事前学習
[2h]インクルーシブ教育についてインターネットで調べておく。
事後学習
[2h]ワークシートを見直し、通常学校におけるインクルーシブ教育の視点が求められる理由をまとめる。
5回
特別支援教育の学習指導要領と教育課程、個別の教育支援計画、個別の指導計画
到達目標:特別支援学校の教育課程編成と個別の教育支援計画、個別の指導計画が理解できる。 事前学習
[2h]出身高校の都道府県にある特別支援学校の学校名をインターネットで調べておく。併せて、障害に基づいた教育的ニーズとはどのようなものなのかを考えておく。
事後学習
[2h]ワークシートを見直し、授業内で紹介した子どもの抱える教育的ニーズについてまとめる。
6回
障害児の教育課程と授業方法①(特別支援学級や通級指導教室の教科指導、作業学習、自立活動)
到達目標:特別支援学校(特別支援学級)における作業学習・自立活動の授業展開の内容が理解できる。 事前学習
[2h]特別支援学校と特別支援学級の障害の種別、「領域・教科を合わせた指導(の形態)」といわれる「生活単元学習」と「作業学習」についてインターネットで調べておく。
事後学習
[2h]ワークシートを見直し、「領域・教科を合わせた指導(の形態)」についてまとめる。
7回目
障害児の教育課程と授業方法②(授業のユニバーサルデザイン化・特別支援学級や通級指導教室における教材教具の役割)
到達目標:授業のユニバーサルデザイン化について通教学級の授業展開の視点から理解できる。 事前学習
[2h]通常学校の子どもの教育的ニーズとはどのようなものがあるのか考えておく。
事後学習
[2h]ワークシートを見直し、授業のユニバーサルデザイン化についてまとめる。
※これまでのまとめとして中間理解度テストを課します。 8回
障害児の教育課程と授業方法③ (ICTを用いたコミュニケーション・発達障害や軽度知的障害を抱えた生徒に対するソーシャルスキルトレーニング)
到達目標:発達障害や軽度知的障害を抱えた生徒に対するソーシャルスキルトレーニングが理解できる。 事前学習
[2h]ICTを活用した授業(中学校1事例・特別支援学校1事例)とその目的をインターネットで調べておく。
事後学習
[2h]ワークシートを見直し、子どもの抱える教育的ニーズへ対応する授業についてまとめる。
9回
特別支援学校の制度(視覚障害教育と聴覚障害教育、肢体不自由・病弱教育)、障害をあわせ有する重複障害の教育課程(知的代替の教育課程)
到達目標:特別支援学校の障害の程度、通常学校における特別支援学級、通級学級の障害の程度が理解できる。併せて、重複障害の教育課程(知的代替の教育課程)が理解できる。 事前学習
[2h]視覚障害、聴覚障害、肢体不自由・病弱とはどのようなものを指すのか、その障害に起因する教育的ニーズとはどのようなものなのかインターネットで調べておく。
事後学習
[2h]ワークシートを見直し、さまざまな教育的ニーズについてまとめる。
10回
障害と発達の基礎概念(発達保障の考え方、発達と教育の関係)
障害の診断・判断・支援(知能検査) 到達目標:障害児童生徒の発達保障と教育の関わりについて理解ができる。知能検査の種類とその活用法について理解できる。 事前学習
[2h]障害種ごとの見られる発達特性と特別支援教育を進めるための発達検査・知能検査についてインターネットで調べておく。
事後学習
[2h]ワークシートを見直し、障害者の職業的・社会的自立の課題、とりわけ二次障害として発生する課題、子どもの抱える教育的ニーズの把握と発達検査・知能検査の活用についてまとめる。
11回
障害と発達の基礎概念(いじめや非行、不登校と障害の関連、QOLを高めるための教育的な支援)
到達目標:障害特性といじめ、不登校の関連を社会学な視点から理解できる。 事前学習
[2h]障害と不登校や非行(問題行動)の関連についてインターネットで調べておく。
事後学習
[2h]ワークシートを見直し、いじめや非行(問題行動)の未然防止のために教師しなければいけないことを箇条書きにしてまとめる。
12回
障害の診断・判断・支援(LD、ADHD、自閉症スペクトラム)
到達目標:発達障害の種類とその特性を理解できる。 事前学習
[2h]LD、ADHD、自閉症スペクトラムを抱える子どもに見られる発達特性についてインターネットで調べておく。
事後学習
[2h]発達障害から二次的問題として発生する問題についてまとめる。
13回
障害の診断・判断・支援(弱視、難聴、ろう文化と手話)
就学から青年期・成人へ(相談事業、就労支援の在り方と課題、障害者の労働法制) 到達目標:視覚障害、聴覚障害の心理特性とその支援方法について理解ができる。障害を抱える生徒の就労支援、生活支援について理解ができる。 事前学習
[2h]弱視、難聴を抱える子どもに見られる発達特性についてインターネットで調べておく。
事後学習
[2h]ワークシートを見直し、弱視、難聴を抱える子どもに見られる課題についてまとめる。併せて、子どもが抱える教育的ニーズについて教師ができる(しなければならない)ことについてまとめる。
定期試験または期末レポート 14回
事前学習
事後学習
15回
事前学習
事後学習
16回
事前学習
事後学習
17回
事前学習
事後学習
18回
事前学習
事後学習
19回
事前学習
事後学習
20回
事前学習
事後学習
21回
事前学習
事後学習
22回
事前学習
事後学習
23回目
事前学習
事後学習
24回
事前学習
事後学習
25回
事前学習
事後学習
26回
事前学習
事後学習
試験及び成績評価
評価の方法:以下の①から④までの評価配分に基づき総合的に評価する
①授業終了後の小テスト10回程度:30% ②中間理解度テスト:20% ③期末試験または期末レポート:40% ④授業参加度:10% 課題(試験やレポート等)に対するフィードバック
次回授業で解説、または解説コメントシートの配付をします。
講義で使用するテキスト(書名・著者・出版社・ISBN・備考)
授業時にワークシートを必要資料として配付する。
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参考文献・推薦図書
新版・キーワードブック特別支援教育/玉村公二彦ほか/クリエイツかもがわ/ISBN-10:4863422555
学力テストで測れない非認知能力が子どもを伸ばす/中山芳一/東京書籍/ ISBN-10:4487811546 私たちは子どもに何ができるのか——非認知能力を育み、格差に挑む/ポール・タフ/英治出版/ ISBN-10:4862762468 研究室
東金キャンパス F棟3階308
オフィスアワー
S1及びS2:水曜日2限と昼休み・金曜日の昼休み
F1及びF2:水曜日2限と昼休み・金曜日の昼休み 科目ナンバリング
学位授与方針との関連
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