シラバス情報

授業科目名
ゼミナールB
学年
3年
単位数
2単位
実務経験の有無
開講クォーター
セメスタ指定なし
担当教員
呉 小莉
授業形態
授業で主に使用する言語
日本語
授業方法区分
開講キャンパス
紀尾井町キャンパス
授業の到達目標及びテーマ
本ゼミナールでは、将来、日本国内の外資系企業または海外の企業で活躍したいと考えている学生を対象とし、異文化組織マネジメントの基礎理論と現状を紹介する。グローバル社会の中の異文化組織が関わる課題、特に文化の違いから生まれた諸課題を検討する。グルーバル戦略のために、文化の違いが組織に影響を与える重要性を認識し、さらに多文化組織でのコミュニケーションの取り方を理解する。問題解決方法のシナジーを把握し、異文化においてのリーダーシップ、動機づけ、意思決定、国際交渉などの理論を十分に理解した上で、自身の成功につながるグローバル・キャリアの土台をしっかり構築することをこのゼミナールの目標とする。この授業の学修は本学部DP3の「多様な価値観について理解し、異文化社会に属する人々とコミュニケーションをとりながら、積極的に連携・協働することができる」の実現に寄与する。
授業の概要
① 科目名(英語名):ゼミナールB(Seminar B)
② 授業形態:講義と演習
③ 内容:
グローバル時代における異文化組織の中で、人間関係をどのように構築していくのか、上司や同僚とどのようにコミュニケーションを取っていくか、また組織マネジメントの戦略的方法等について異文化コミュニケーションと異文化経営学の視点から探求するのがこのゼミの目的である。文化の壁を超えて、マルチカルチャー・チームの管理、異文化環境でのリーダーシップ、動機付け、意思決定等を踏まえ、異文化シナジー的な問題解決方法を理解し、ビジネスの場面で外国人と交渉するプロセスや戦術についても学ぶ。さらに、トランスナショナル企業へのトップへの昇進ルートは国によってどのように違っているのかを提示する。将来、グローバル・キャリアを歩む際、特に海外勤務の最も重要な利点と欠点も取り上げる。最終に、自身の研究テーマに着目し、卒業論文作成の土台を作り上げる。

授業計画
1回
今後の方向性とグローバル・キャリアに関わるテーマ
到達目標:キャリアに沿ったゼミナールBの目標を立てる。
         グローバル・キャリアを成功させる必要な資質と関心のある問題点が理解できる。
事前学習
2時間:事前にグローバルキャリアを成功させる必要な資質と関心のある問題点について調べておくこと。これからゼミナールBの目標を立てておくこと。
事後学習
2時間:テキスト310頁〜330頁を読み、理解を深めた上で、フィードバック課題を提出すること。今後のキャリア形成プランを作成し、提出すること。

2回
適性検査の意義の理解と受検
⒈ 適性検査の意義の理解アセスメントテスト「GPS-Academic」は、大学での学びや経験のみならず、社会で活躍するために重要な「問題解決力」を図る適性検査である。答えが一つではない問いに対して、協調的に問題発見・解決を行うために必要な力を、「思考力」「姿勢・態度」「経験」の3つの観点から多角的に測定する。大学入学時からこれらの力を意識し、身につけ、自身のキャリア形成に生かすことを目指す。
⒉ 適性検査の受検適性検査の意義を理解したうえで、授業内で実際に受検する。
⒊ 結果の理解結果から、自身の現在の力や強み、課題を確認し、大学での学びや目標設定に役立てる。
事前学習
2時間:前回の授業での指示に従い、予習を行う。
事後学習
2時間:授業で学んだ内容に関する課題を課す。

3回
マルチカルチャー・チーム①:文化的多様性がグループに与える影響
到達目標:マルチカルチャー作業グループの管理や文化的多様性がグループに与える影響が理解できる。
事前学習
2時間:事前にマルチカルチャー作業グループの管理文化的多様性がグループに与える影響、効果的なマルチカルチームの条件と文化的多様なグループの管理について調べておくこと。
事後学習
2時間:テキスト135頁〜154頁を読み、理解を深めた上で、フィードバック課題を提出すること。

4回
マルチカルチャー・チーム②:効果的なマルチカルチームの条件
到達目標:効果的なマルチカルチャー・チームの条件と文化的多様なグループの管理が理解できる。
事前学習
2時間:事前に効果的なマルチカルチャー・チームの条件と文化的多様なグループの管理について調べておくこと。
事後学習
2時間:テキスト154頁〜164頁を読み、理解を深めた上で、フィードバック課題を提出すること。

5回
効果的なプレゼンテーションの技法と実践
到達目標:プレゼンテーションの技法を把握できる。上手くプレゼンテーションができるために練習する。
事前学習
2時間: 事前にプレゼンテーションの方法について調べておくこと。
事後学習
2時間:各自のプレゼンテーションで感じたことをまとめ、提出すること。

6回
人間関係パラダイムとしてのWin-Winの考え方
到達目標: Win-Win(自分も相手も勝つ)の戦略が理解できる。
                 グループ研究の発表①
事前学習
2時間:事前に人間関係パラダイムとしてのWin-Winについて調べておくこと。
事後学習
2時間:配布資料を読み、理解を深めた上で、フィードバック課題を提出すること。

7回目
グローバルなリーダーシップ
到達目標:異文化組織におけるグローバルリーダーシップの理論と文化条件適応理論が理解できる。
                グループ研究の発表②
事前学習
2時間:事前にグローバルリーダーシップの理論と文化条件適応理論について調べておくこと。
事後学習
2時間:テキスト165頁〜184頁を読み、理解を深めた上で、フィードバック課題を提出すること。

8回
異文化の動機づけ
到達目標:マズローの欲求段階説、マクレランドの3つの動機説とブルームの期待理論が理解できる。
                グループ研究の発表③
事前学習
2時間:事前にマズローの欲求段階説、マクレランドの3つの動機説とブルームの期待理論について調べておくこと。
事後学習
2時間: テキスト185頁〜196頁を読み、理解を深めた上で、フィードバック課題を提出すること。

9回
多国籍環境での意思決定
到達目標:意思決定の5つの基本的段階が理解できる。
     グループ研究の発表④
事前学習
2時間:事前に意思決定の5つの基本的段階について調べておくこと。小テストのために復習すること。
事後学習
2時間:テキスト198頁〜212頁を読み、理解を深めた上で、フィードバック課題を提出すること。

10回
国際交渉①:成功する交渉と交渉のプロセス
到達目標:成功する国際交渉の特徴やプロセスと成功する交渉戦術が理解できる。
     グループ研究の発表⑤
事前学習
2時間:事前に国際交渉の特徴、プロセスと成功する交渉戦術について調べておくこと。
事後学習
2時間:テキスト213頁〜239頁を読み、理解を深めた上で、フィードバック課題を提出すること。

11回
国際交渉②:交渉戦術
到達目標:成功する交渉戦術(言語戦術と非言語戦術を含む)が理解できる。
事前学習
2時間:事前に成功する交渉戦術(言語戦術と非言語戦術を含む)について調べておくこと。
事後学習
2時間:テキスト239頁〜254頁を読み、理解を深めた上で、フィードバック課題を提出すること。

12回
異文化への移行段階:海外赴任と本国復帰
到達目標:異文化への参入に伴うカルチャー・ショックと適応が理解できる。
事前学習
2時間:事前に海外赴任と本国復帰に伴うカルチャー・ショックと適応について調べておくこと。
事後学習
2時間:テキスト256頁〜287頁を読み、理解を深めた上で、フィードバック課題を提出すること。

13回
異文化組織におけるマネジメントの総括
到達目標:今まで学んだ異文化組織におけるマネジメントの内容を振り返り、卒業論文のテーマにつなげていく。
     そして、今後の就職活動にも結びつける。
事前学習
2時間: 事前にこれまでに学んだ内容を復習し、整理しておくこと。
事後学習
2時間:講義内容をよく理解した上で、レポート・課題を作成し提出すること。

14回
事前学習
事後学習

15回
事前学習
事後学習

16回
事前学習
事後学習

17回
事前学習
事後学習

18回
事前学習
事後学習

19回
事前学習
事後学習

20回
事前学習
事後学習

21回
事前学習
事後学習

22回
事前学習
事後学習

23回目
事前学習
事後学習

24回
事前学習
事後学習

25回
事前学習
事後学習

26回
事前学習
事後学習

試験及び成績評価
期末試験は実施しないが、小テストや期末リポートを課す。評価配分は以下の通り。
◯期末レポートまたは期末課題:20%
◯授業での姿勢とフィーリング課題の提出:40%
◯輪読とプレゼンテーション:40%
課題(試験やレポート等)に対するフィードバック
レポート等に対するフィードバックについては,授業で解説、または、JIU UNIVERSAL PASSPORTRXに解説コメントを掲載します。
授業に関する質問は、JIUポータル【授業Q&A登録】を活用してください。

講義で使用するテキスト(書名・著者・出版社・ISBN・備考)
チームマネジメント革命
ナンシーJ.アドラー【著】小林規一【訳】
同友館
978-4-496-04618-6
適宜資料を配布する。
参考文献・推薦図書
『ケースで学ぶ異文化コミュニケーション』久米昭元・長谷川典子著(有斐閣/2007年/1800円+税)
『異文化経営学』佐々木晃彦著(東海大学出版会/2002年/2500円+税)
『異文化インターフェイス経営』林 吉郎(日本経済新聞社/1996年/1748円+税)
『ビジネスと異文化のアクティブ・コミュニケーション』足立行子・椿弘次・信達郎編著(同文館出版/2002年/2800円+税)
『異文化マネジメントの理論と実践』太田正孝編著(同文館出版/2016年/2500円+税)

研究室
紀尾井町キャンパス・1号棟・3階研究室
オフィスアワー
火曜日昼休み・木曜日昼休み・木曜日3時限
科目ナンバリング
学位授与方針との関連
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