シラバス情報

授業科目名
国際法
学年
3年
単位数
2単位
実務経験の有無
開講クォーター
セメスタ指定なし
担当教員
近藤 航
授業形態
授業で主に使用する言語
日本語
授業方法区分
開講キャンパス
東金キャンパス
授業の到達目標及びテーマ
本授業の到達目標は下記の2点にあり、国際社会の平和と安全の維持を目的とする国際連合の仕組みと活動を理解し尊重できる人の育成を目指す。
 (1) 具体的な条約・判例・事例などを学ぶことにより、国際法の基本構造と国際紛争の解決方法に関する基礎的な知識を獲得すること。
 (2) 獲得した基礎知識を応用して、実際に生じている国際紛争の解決のあり方について考察する力を養うこと。

授業紹介動画: https://jiu.webex.com/jiu/ldr.php?RCID=13c1ddf8039850c53abbab4b67333df3
パスワード:  fCDAZQu2
授業の概要
① 科目名(英語名):国際法 (International Law)
② 授業形態:講義
③ 内容:「国際法」とは、主に国家間関係を規律する法のことであるが、慣習法が多く存在するなど、その内容はわかりづらい。しかし、数多くの戦争を反省して人間が作ってきた、国際社会の平和のために必要不可欠なものである。本授業では、国際社会において「法」がどのような役割を果たしているのか、国際平和にどのように役立っているのか、という観点から国際法の基本構造と役割を学ぶことが目的である。国連を中心として国際社会の緊密化が進む現在、国際法が関係する範囲は多岐に及ぶが、その主たる分野を具体的に扱いたい。
④ 授業で主に使用する言語:日本語

授業計画
1回
第1回 イントロダクション:国際法とは何か?国際法と国内法の差異
到達目標:国際法と国内法のそれぞれの特徴を比較することにより、国際法とは何かについて大きくイメージすることができる。
事前学習
「国内法」と比較しながら、「国際法」の特徴を整理する。(「国際法」のイメージを大きく捉える。)
事後学習
授業時に配布したレジュメ・資料を読み直し、疑問点があればテキスト・参考文献・インターネット等で調べる。

2回
第2回 国際法の形成と発展
到達目標:国際法の歴史を大きく捉え、なぜどのようにそれが発展してきたのかを理解できる。
事前学習
国際法の「形成期」(16、17世紀)、「発展期」(18、19世紀)、「変容期」(20世紀)のそれぞれの特徴を整理する。
事後学習
授業時に配布したレジュメ・資料を読み直し、疑問点があればテキスト・参考文献・インターネット等で調べる。

3回
第3回 国際法の存在形式
到達目標:国際法とはつまり何か、どのような種類があるのか、を大きく掴むことができる。
事前学習
「条約」と「国際慣習法」の特徴を整理する。また、国際組織の決議にはいかなる意義があるのか、調べておく。
事後学習
授業時に配布したレジュメ・資料を読み直し、疑問点があればテキスト・参考文献・インターネット等で調べる。

4回
第4回 国際法の主体
到達目標:国際社会の基本単位が「国家」であることを理解できる。
事前学習
国際法上の権利・義務の担い手(=国際法の主体)となりうるのは国家のみか、考えておく。
事後学習
授業時に配布したレジュメ・資料を読み直し、疑問点があればテキスト・参考文献・インターネット等で調べる。

5回
第5回 条約の締結(1):条約の締結手続き、留保、条約の効力
到達目標:条約がどのような手続きを経て締結されるのかを理解できる。
事前学習
条約締結手続きの流れを大きく把握する。また、「留保」とは何かを調べ、その存在意義と問題点について調べる。
事後学習
授業時に配布したレジュメ・資料を読み直し、疑問点があればテキスト・参考文献・インターネット等で調べる。

6回
第6回 条約の締結(2):条約の解釈、無効原因、終了
到達目標:法解釈の技法について知ると共に、多様な解釈の中で“説得力”を争うのが法学のひとつの本質であることを理解できる。
事前学習
解釈の技法について調べる。また、条約の無効を主張できる場合について調べる。
事後学習
授業時に配布したレジュメ・資料を読み直し、疑問点があればテキスト・参考文献・インターネット等で調べる。

7回目
第7回 条約と国際慣習法の関係、国家の成立
到達目標:国家承認や政府承認には政治性が付随することを学ぶことにより、関連する国際紛争の原因背景を理解できる。
事前学習
国家承認、政府承認、国家承継の相違について整理する。
台湾について調べておく。
事後学習
授業時に配布したレジュメ・資料を読み直し、疑問点があればテキスト・参考文献・インターネット等で調べる。

8回
第8回 国際法の基本的権利義務、国家管轄権と主権免除
到達目標:国家が有する国際法上の基本的な権利と義務について理解できる。
事前学習
「国家主権」とは何か、「主権平等」とはいかなる意味か、調べておく。
事後学習
授業時に配布したレジュメ・資料を読み直し、疑問点があればテキスト・参考文献・インターネット等で調べる。

9回
第9回 外交関係・領事関係
到達目標:国際社会の基本単位が「国家」である以上、「国際交流」の基本は「国家間交流」を意味することを理解できる。また、「国家間交流」の成果としての国際法の存在意義を理解できる。
事前学習
「外交使節」と「領事」の役割と特権の相違について、整理する。
事後学習
授業時に配布したレジュメ・資料を読み直し、疑問点があればテキスト・参考文献・インターネット等で調べる。

10回
第10回 国家領域
到達目標:国家領域の範囲がどのように確定されるのかを知ることにより、国境問題の国際法上の原因背景を理解できる。
事前学習
「国家」とは何か、国家領域はどのように変更されるのか、これらの問題に関連するニュースはないか、調べておく。
事後学習
授業時に配布したレジュメ・資料を読み直し、疑問点があればテキスト・参考文献・インターネット等で調べる。

11回
第11回 海洋法1(概要、領海、接続水域、公海)
到達目標:海の国際法について知り、国際法の遠大な影響力を理解できる。
事前学習
各海域の特徴について整理する。
事後学習
授業時に配布したレジュメ・資料を読み直し、疑問点があればテキスト・参考文献・インターネット等で調べる。

12回
第12回 海洋法2(排他的経済水域〔EEZ〕、大陸棚)
到達目標:資源開発を巡る国際紛争の解決に国際法が果たしうる役割と課題について理解 できる。
事前学習
沖ノ鳥島の重要性と東シナ海の大陸棚資源を巡る問題について調べる。
事後学習
授業時に配布したレジュメ・資料を読み直し、疑問点があればテキスト・参考文献・インターネット等で調べる。

13回
第13回 海洋法3(深海底、国際海峡、群島水域、海洋紛争の解決)
到達目標:深海底、国際海峡、群島水域に関する国際法の概要と発展の経緯を知ることに  より、公平な問題解決に導きうる国際法を創造することの難しさと重要性を理解できる。
事前学習
深海底、国際海峡、群島水域に関する国際法の概要と発展の経緯を知ることに  より、公平な問題解決に導きうる国際法を創造することの難しさと重要性を理解できる。
事後学習
授業時に配布したレジュメ・資料を読み直し、疑問点があればテキスト・参考文献・インターネット等で調べる。

14回
事前学習
事後学習

15回
事前学習
事後学習

16回
事前学習
事後学習

17回
事前学習
事後学習

18回
事前学習
事後学習

19回
事前学習
事後学習

20回
事前学習
事後学習

21回
事前学習
事後学習

22回
事前学習
事後学習

23回目
事前学習
事後学習

24回
事前学習
事後学習

25回
事前学習
事後学習

26回
事前学習
事後学習

試験及び成績評価
・学期末レポート:60% 、「本日のまとめ」:40%
・授業時数の1/3以上欠席した場合には、原則として学期末レポートの提出資格を失う。(したがって、単位を修得することはできない。)

課題(試験やレポート等)に対するフィードバック
原則として、次回の授業で解説する。
講義で使用するテキスト(書名・著者・出版社・ISBN・備考)
ビジュアルテキスト国際法【第3版】
加藤信行(他)
有斐閣
9784641046924
参考文献・推薦図書
・『国際法【第5版】』浅田正彦(編)(東信堂、2022年、3,000円+税)
・『国際法【第2版】』岩沢雄司(著)(東京大学出版会、2023年、4,400円+税)
・『新国際人権入門 —SDGs時代における展開—』横田洋三(編)(法律文化社、2021年、2,700円+税)
・『判例国際法【第3版】』薬師寺公夫ほか(編代)(東信堂、2019年、3,900円+税)
・『ベーシック条約集【2022年版】』浅田正彦(編)(東信堂、2022年、2,600円+税)
・『現代国際法講義【第5版】』杉原高嶺ほか(有斐閣、2012年、4,200円+税)
研究室
東金キャンパス H402
オフィスアワー
授業内で別途案内する。
科目ナンバリング
学位授与方針との関連
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