教員名 : 塩出 浩和
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授業科目名
エリアスタディーズB
学年
1年
単位数
2単位
実務経験の有無
開講クォーター
セメスタ指定なし
担当教員
塩出 浩和
授業形態
授業で主に使用する言語
日本語
授業方法区分
開講キャンパス
オンライン(オンデマンド)
授業の到達目標及びテーマ
現代政治学の分野における地域研究は敵国研究として発展してきた。戦争をしている相手か、将来の戦争相手、または競争相手に勝つためにその相手の国や地域について調査・研究したのである。
他方、文化人類学における地域研究は文化相対主義を思想的基盤としている。その場合の目的は知的好奇心の充足であったり、自文化理解の深化であったりする。 さらに、歴史学を手法とする地域研究では国家史の枠組みだけでは捉えきれない地域史や海域史の探究として現れてきた。 エリアスタディーズでは「場所自体の内在的論理」を学際的に追求しつつ、地域イメージの構築手法(例えば、個人の「語り」を通じた質的研究)を考えたい。 授業の概要
まず、近代における地域研究の展開について概観する。次に、具体的にどのような研究手法が使われていったかについて考える。そのう上で、具体的な地域研究の事例として東アジアと太平洋諸島に関する地域研究を考察する。折に触れて、担当教員の研究フィールド・対象であるマカオ・香港・広東省や日本の華人社会についての最新の研究成果も紹介する。
講義の紹介動画は下記です。 https://youtu.be/_W5mJigRQdg 授業計画
1回
敵国研究としてのアメリカの日本研究・ロシア研究・ベトナム研究・中国研究などについて。
事前学習
近現代のアメリカにおける地域研究の発展について考える。敵国としての、日本・ソ連(ロシア)・中国がどう研究されてきたか、考えてみよう。2時間。
事後学習
敵国研究は本当に役に立ったかについて考える。その欠点はなにだったかについて考える。2時間。
2回
日本の伝統的地域研究としての東洋学。現代の中国研究との違い。
事前学習
日本の中国研究の歴史を確認しておく。東洋学としての戦前の日本による中国研究と戦後の現代中国研究の違いについて考えておく。2時間。
事後学習
京都大学の東洋学の伝統と東京大学の東洋学の違いについて考える。2時間。
3回
戦前日本の中国現地調査について。
事前学習
近代日本の中国研究について確認しておく。2時間。
事後学習
戦前日本の中国研究の優位性と限界について考える。2時間。
4回
占領地研究としての日本の東南アジア研究。
事前学習
日本の東南アジア研究について確認しておく。2時間。
事後学習
地域研究は占領と戦争の役にたったかについて考える。2時間。
5回
日本と海外における香港研究の変遷について。
事前学習
日本人の香港イメージについて確認しておく。2時間。
事後学習
香港研究は香港理解の役にたったかについて考える。2時間。
6回
マカオの何が研究されてきたかについて詳述する。
事前学習
日本人のマカオイメージについて確認しておく。2時間。
事後学習
マカオの将来について考える。2時間。
7回目
上海の日本人と上海理解について。
事前学習
上海のイメージについて考える。2時間。
事後学習
上海は文化的リーダーとなれるかについて考える。2時間。
8回
中国南部の諸民族。
事前学習
中国南部の地勢を確認する。2時間。
事後学習
中国南部の漢語系諸語について確認する。2時間。
9回
「民工」のライフストーリー研究。
事前学習
中国における国内移動について確認する。
事後学習
ライフヒストリーとライフストーリーの違いを確認する。2時間。
10回
台湾研究と中国研究。視点の違いについて。
事前学習
台湾の地勢と気候について確認する。2時間。
事後学習
政治と地域研究の関係を確認する。2時間。
11回
琉球の文化・産業・社会。
事前学習
琉球王国の歴史を確認する。2時間。
事後学習
旧慣と一元化の相克について考える。2時間。
12回
大陸部東南アジアの民族と政治。
事前学習
東南アジアの地勢を確認する。2時間。
事後学習
大陸部東南アジアと中国南部の連続性について考える。2時間。
13回
海のアジア太平洋について。
事前学習
島嶼部東南アジアと太平洋の島々の地理を確認する。2時間。
事後学習
アジアの海における文化交流について考える。2時間。
14回
事前学習
事後学習
15回
事前学習
事後学習
16回
事前学習
事後学習
17回
事前学習
事後学習
18回
事前学習
事後学習
19回
事前学習
事後学習
20回
事前学習
事後学習
21回
事前学習
事後学習
22回
事前学習
事後学習
23回目
事前学習
事後学習
24回
事前学習
事後学習
25回
事前学習
事後学習
26回
事前学習
事後学習
試験及び成績評価
中間レポート(50)と期末レポート(50)による。
課題(試験やレポート等)に対するフィードバック
中間レポートについて講評する。
講義で使用するテキスト(書名・著者・出版社・ISBN・備考)
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参考文献・推薦図書
授業中に適宜指示する。
研究室
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科目ナンバリング
学位授与方針との関連
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