シラバス情報

授業科目名
ビジネスデザイン基礎論a(研究調査法)
学年
1年
単位数
2単位
実務経験の有無
開講クォーター
セメスタ指定なし
担当教員
袁 福之
授業形態
授業で主に使用する言語
日本語
授業方法区分
開講キャンパス
紀尾井町キャンパス
授業の到達目標及びテーマ
研究とは、現実の現象を説明するような理論の仮説をつくり、その仮説が確からしい証拠を提出することである。そこで生み出される仮説は、意義の深いものでなければならない。多くの人がなるほどその仮説が大切だ、面白い、と思えるものでなければならない。(『創造的論文の書き方』(伊丹敬之、有斐閣、2001年)

研究とは、1つの問題意識のもとに、明確に設定された1つの課題を解決するために計画的・系統的に情報を収集し、適切な認識的枠組み(理論・仮説)を構築して分析・解釈し、その成果を社会に公表する一連の知的活動である、ともいうことができる。

今後の社会経済システムの変革を見据えて、どのように問題意識を持ち、事実・事例・データをどのように収集し、推論するための論理的なフレームワークをどのように構築し、分析と解釈をどのように行うかについて学ぶ。有効性のある結論を導く論証プロセス、修士論文の書き方と発表方法も学習する。
授業の概要
1.今後の社会経済システムの変革を見据えて、事例・調査・研究を踏まえ、自分のキャリアデザインと関連させながら、斬新的な問題提起を行う。問題解決への仮説を探索し、説得力のある分析フレームワークを構築する。

2.発表・討論を通じて、問題提起、仮説構築、論証の展開、分析と結論の正当性を確認し合理性・論理性を検証する。

3.論理的な論証プロセスを研究レポートの体裁として整える。説明・説得能力を身につけ、口頭発表に備える。

授業計画
1回
研究とは何か、修士論文を書く重要性
到達目標:今後の社会経済システムの変革を見据えて、事例・調査・研究を踏まえ、自分のキャリアデザインと関連させながら、斬新的な問題提起を行い、問題解決への仮説を探索し、説得力のある分析フレームワークを構築する修士論文の重要性を再認識する。
事前学習
学試験で提出した研究計画を見直し、その問題意識を再確認する。
事後学習
問題、研究とはなにか。時代と社会に対する問いかけの仕方(what、who、why)を見直して、自分の問題意識を深める

2回
キャリアデザインとしての修士論文
到達目標:今後の社会経済システムの変革を見据えて、自分のキャリアデザインと関連させながら、修士論文の重要性を認識する
事前学習
今後の社会経済システムの変革を見据えて、自分のキャリアデザインを考える
事後学習
自分のキャリアデザインに基づいて研究計画を作成する。研究テーマや研究仮説を明確にする。

3回
優れた修士論文に関する事例研究
到達目標:優れた先輩の修士論文の事例から、問題提起の仕方、分析し論証する方法を学ぶ。
事前学習
自分のキャリアデザインに基づく時代と社会に対する問いかけをまとめる。
事後学習
優れた先輩の修士論文の具体的な事例を通じて、時代と社会に対する問いかけの仕方を学ぶ。

4回
科学における「記述と説明」の特徴、説明は結果とその原因の因果関係を推論する作業
到達目標:「記述と説明」からなる論文構成を理解する。
事前学習
新聞や雑誌の記事、研究調査、白書に基づいて、「事実を調べ、現状を知る」記述の重要性を理解する。
事後学習
斬新な研究仮説(説明、結果とその原因の因果関係を推論する)を試みる。

5回
論文・文献の調べ方と引用の仕方
到達目標:論文・文献の調べ方(CiNii、Google Scholar、OPAC、図書館の利用法)と著作権法を理解する。
事前学習
関心のある分野について新聞・雑誌の記事、先行研究を調べる。
事後学習
関心のある分野について先行研究・事例研究・調査・データなどを調べ、文献リストを整える。

6回
論理展開のピラミッド構造とMECE(mutually exclusive, collectively exhaustive)について学ぶ。
事前学習
配布したレジュメを予習する
事後学習
ピラミッド構造とMECE(mutually exclusive, collectively exhaustive)による論理展開の事例から学ぶ

7回目
推論の方法(帰納法・演繹法・アブダクション)
到達目標:帰納法・演繹法・アブダクションによる推論の違いを理解し経営学の論文の中における運用を理解する
事前学習
配布したレジュメを予習する
事後学習
修士論文の事例分析を通じて、帰納法・演繹法・アブダクションによる推論の展開を学ぶ。

8回
今後の社会経済の変革を読み解く視点(1) マーケティング
到達目標:マーケティング、ブランディング、価値創造に関する基礎理論と分析フレームワークを再確認する
事前学習
3C分析、5 Force分析、PEST分析、SWOT分析、STP分析、 4Pマーケティングミックスなどの分析フレームワークを再確認する
事後学習
修士論文の事例分析を通じて分析フレームワークを再確認する

9回
今後の社会経済の変革を読み解く視点(2) マーケティングのパラダイムの変化
到達目標:マーケティングのパラダイムの変化marketing 1.0、marketing 2.0、marketing 3.0、marketing 4.0を理解する
事前学習
配布したレジュメを予習する。
事後学習
marketing 3.0、marketing 4.0の最新事例を調べ確認する。

10回
今後の社会経済の変革を読み解く視点(3)
ネットワークの経済、知識の経済、スピードの経済、共有の経済、データの経済
事前学習
配布したレジュメを予習する
事後学習
事例研究を通じて、規模の経済、範囲の経済とネットワークの経済・知識の経済・スピードの経済・共有の経済、データの経済による社会の変化、競争ルールの変化に関する理解を深める。

11回
今後の社会経済の変革を読み解く視点(4)
企業のコ・クリエーション戦略、消費者参加型商品開発とブランディング
到達目標:事例を通して、企業のコ・クリエーション戦略、消費者参加型商品開発とブランディングの重要性を理解する
事前学習
配布したレジュメを予習する。
事後学習
最新の理論と事例を調べ、理解を深める。

12回
今後の社会経済の変革を読み解く視点(5)
モバイル、5G、IoT (Internet of Things)、、AI(人工知能)、データ駆動社会、Society 5.0
事前学習
配布したレジュメを予習する。
事後学習
モバイル、5G、IoT (Internet of Things)、、AI(人工知能)、データ駆動社会、Society 5.0に関する最新の理論と事例を調べ、理解を深める

13回
今後の社会経済の変革を読み解く視点(6) デジタルマーケティング、D2Cブランド
到達目標:デジタルマーケティング、D2Cブランドを学ぶ。
事前学習
配布したレジュメを予習する
事後学習
デジタルマーケティング、D2Cブランドに関する最新の理論と事例を調べ、理解を深める。

14回
事前学習
事後学習

15回
事前学習
事後学習

16回
事前学習
事後学習

17回
事前学習
事後学習

18回
事前学習
事後学習

19回
事前学習
事後学習

20回
事前学習
事後学習

21回
事前学習
事後学習

22回
事前学習
事後学習

23回目
事前学習
事後学習

24回
事前学習
事後学習

25回
事前学習
事後学習

26回
事前学習
事後学習

試験及び成績評価
発表・討論・質疑応答 20%
レポートの内容(問題提起、仮説、分析、結論) 80%
課題(試験やレポート等)に対するフィードバック
課題(試験やレポート等)に対するフィードバックは、最終講義でまとめて行う。
講義で使用するテキスト(書名・著者・出版社・ISBN・備考)
参考文献・推薦図書
『リサーチ・デザインー経営知識創造の基本技術』(村田正紀、白桃書房、2006年)

『リサーチの技法』(ウェイン・C・ブース, グレゴリー・G・コロンブ, ジョセフ・M・ウィリアムズ, ジョセフ・ビズアップ, ウィリアム・T・フィッツジェラルド、ソシム、2018年)

『「知」の方法論—論文トレーニング』(岩崎美紀子、岩波書店、2008年)

『問題解決力を高める「推論」の技術』(羽田康祐、フォレスト出版、2020年)
研究室
東京紀尾井町キャンパス3号棟4階 3407室
オフィスアワー
月曜日3時限・4時限
科目ナンバリング
学位授与方針との関連
関連ページ
下記のfacebookグループに授業に関する連絡、講義資料、関連のWebページのリンクを掲載しており、参照していただきたい。 www.facebook.com/groups/mba.research.method.2024/

WebExのミーティングリンク
https://jiu.webex.com/meet/en