シラバス情報

授業科目名
ビジネスデザイン基礎論b(ロジカルライティング)
学年
1年
単位数
2単位
実務経験の有無
開講クォーター
セメスタ指定なし
担当教員
寺本 卓史
授業形態
授業で主に使用する言語
日本語
授業方法区分
開講キャンパス
紀尾井町キャンパス
授業の到達目標及びテーマ
ロジカルにものを考えるとはどのような事か、ロジカルにものを書くとはどのような事か。そのためには、「ロジック(=論理、言語)」というものの性格を理解し、さらにはその限界を知ったうえで、思考する必要がある。先人が作り上げてきた、思考法、発想法、それらを具体化させたツールを理解し、適切な使用について考えること、そしてそれらを実践で活用できるようにすることが、本授業のテーマである。したがって、履修者には、以下の到達目標を設定する。

1.ロジックの限界を知った上で、効果的な活用方法を身に付けること
2.ロジックはコミュニケーションの手段であることを理解すること  
授業の概要
授業形態:対面授業(講義形式)
授業は、ガイダンスである第1回を除き、2回連続で講義を行なう。
この授業では、こうしたロジックの特徴を理解した上で、先人がさまざまに開発してきた思考法、発想法を紹介して、皆さんの論文執筆、さらに今後の実社会で役に立つ発想について紹介していく。その過程では、実際にいくつかの発想法に基づいた実習も取り入れる。さらに、こうした発想法と不分離となっている論理的な文章構成についても学んでいく。基本的には、修士論文の執筆をテーマに、漠然といたアイディアから論理的な文章構成を紡ぎだす方法について、様々なツールを論理的・効果的に用いた方法を学ぶ。

授業計画
1回
第1回 ガイダンス:ロジカル・ライティングの構造
到達目標:本講義の到達目標及びテーマ、概要について、コンテキストを含めて理解する
事前学習
[事前学習:2h] 本シラバスを読み、かつ「ロジカルシンキング」「ロジカルライティング」という用語について、自分なりに調べること
事後学習
[事後学習:2h] 授業内容を理解し、教科書の指定ページを予習しておくこと

2回
C.S.パースによる発想法の分類
到達目標:演繹、帰納、及びアブダクション(仮説推論)型それぞれの論理構成を理解する
事前学習
[事前学習:2h] 「合理性」「論理性」に関する前提項目を調べ、自身の問題意識を設定しておく
事後学習
[事後学習:2h] 演繹、帰納、及びアブダクション(仮説推論)型について、それぞれの性質と適用例について理解をまとめておく。

3回
第3回 川喜田二郎による発想法
到達目標:アブダクション(仮説推論)型の論理構成を知り、その特性を理解する。
事前学習
[事前学習:2h] 演繹型、帰納型の論理構成の限界について、事例を集めておく。
事後学習
[事後学習:2h] アブダクション(仮説推論)型について、その特徴とアカデミックライティングにおける活用方法をまとめておく。

4回
川喜田二郎による発想法
到達目標:ブレインストーミングからKJ法を活用することにより、問題解決に向けたプロセスを実施できることを理解する
事前学習
[事前学習:2h] 授業で発表できるよう、グループごとにディスカッションをして準備をしておくこと。
事後学習
[事後学習:2h] グループでKJ法に基づいた発想法の作業を進めること。

5回
KJ法の実地練習
到達目標:ブレインストーミングからKJ法を活用することにより、問題解決に向けたプロセスを実施できることを理解する
事前学習
[事前学習:2h] グループでKJ法に基づいた発想法のテーマを設定し、各自は下調べしておくこと。
事後学習
[事後学習:2h] 授業で与えらえれたコメント、評価をもとにKJ法のまとめを行なっておくこと。

6回
B.ミントによるロジックツリー
到達目標:ロジックツリーによるトップダウン、ボトムアップ双方による問題解決について理解・運用できるようにする
事前学習
[事前学習:2h] 各種の問題解決法について調べ、その特性をまとめておくこと。
事後学習
[事後学習:4h] ミントのロジックツリーの方法について復習を行っておくこと。

7回目
P.チェックランドによるソフト・システムアプローチ
到達目標:ハードな問題解決、ソフトな問題解決の違いを理解し、それぞれの特性について理解する。
事前学習
[事前学習:2h] ソフト・システムアプローチについて、紹介・配布する参考文献を必ず読み、理解を深めておくこと。
事後学習
[事後学習:2h] 次回の授業で作業する課題について、テーマを考えてくること。

8回
ソフト・システムアプローチの実地練習(1)
到達目標:ソフト・アプローチによる問題解決を自ら運用できるようになる。
事前学習
[事前学習:2h] 次回の授業で作業するソフト・アプローチに適した事例について、テーマを考えてくること。
事後学習
[事後学習:2h] ソフト・システムアプローチの手順について、グループでディスカッションをして理解を深めておくこと。

9回
ソフト・システムアプローチの実地練習(2)
到達目標:問題解決においてSSMを活用・実践できるようにする
事前学習
[事前学習:2h] 次回の授業でグループごとに発表できるように、各グループの問題分析について発表準備を行なっておくこと。
事後学習
[事後学習:2h] ソフト・システムアプローチの特性とメリット、また限界についてまとめておくこと。

10回
研究論文の書き方(1): テーマの決定と完成までの流れについて
到達目標:アカデミックリサーチにおけるテーマ決定における必要な事項を理解する。
事前学習
[事前学習:2h] 研究論文執筆の一連の作業について、理解しておくこと。
事後学習
[事後学習:2h] テーマ設定(テーマ+問題意識=仮説)という構造を理解し、それぞれを検討してくること。

11回
研究論文の書き方(2): 論文の目次構成について
到達目標:研究テーマから目次構成に展開できる能力を身に付ける
事前学習
[事前学習:2h] 研究論文執筆における目次構成の重要性について、理解すること。
事後学習
[事後学習:2h] 論文の目次構成の基本と、研究形態によるバリエーションのあり方についてまとめておくこと。

12回
経営戦略論における「見える化」ツール群(1)
到達目標:経営学における様々なツールを目的に応じて適切に活用できるようになる
事前学習
[事前学習:2h] 経営戦略分野のテキストを読み、経営戦略とはどのようなものか、イメージを持っておくこと。
事後学習
[事後学習:2h] 経営戦略分野におけるツールがどのような目的で設定されているのか、それぞれについて検討を加えること。

13回
経営戦略論における「見える化」ツール群(2)、まとめ
到達目標:経営学における様々なツールを目的に応じて適切に活用できるようになる
事前学習
[事前学習:2h] 前週に配布される事前課題(事例の検証)の事例を考案し、作業すること。

事後学習
[事後学習:2h] これまでの授業で培った知識を活用して、最終レポート執筆に取り組むこと。

14回
事前学習
事後学習

15回
事前学習
事後学習

16回
事前学習
事後学習

17回
事前学習
事後学習

18回
事前学習
事後学習

19回
事前学習
事後学習

20回
事前学習
事後学習

21回
事前学習
事後学習

22回
事前学習
事後学習

23回目
事前学習
事後学習

24回
事前学習
事後学習

25回
事前学習
事後学習

26回
事前学習
事後学習

試験及び成績評価
最終レポートを課す
授業評価:
・ディスカッションへの参加 50%
 各授業での議論、コメントシートの記入
 KJ法の実習
・レポートの提出 50%

課題及び提出物のフィードバックについて:
提出時及び翌週に解説・コメントを実施する。
課題(試験やレポート等)に対するフィードバック
授業中にほぼ毎回、課題を発表します。翌週までにmanabaで提出してください。
提出された課題の中から、興味深いもの、優秀なもの、共有すべきものを翌週の授業で共有します。
対面授業を行うので、その時間に参加者からのコメントを求めてさらに議論を深めます。
講義で使用するテキスト(書名・著者・出版社・ISBN・備考)
入門考える技術・書く技術
山﨑 康司
ダイヤモンド社
978-4478014585
左記は参考文献として扱う。
参考文献・推薦図書
レジュメを毎回配布する  
研究室
紀尾井町キャンパス4号棟4階研究室
オフィスアワー
月曜3限、金曜3限(紀尾井町もしくはオンライン)
科目ナンバリング
学位授与方針との関連
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