教員名 : 趙 勝川
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授業科目名
論文演習II
学年
1年
単位数
2単位
実務経験の有無
開講クォーター
セメスタ指定なし
担当教員
趙 勝川
授業形態
授業で主に使用する言語
日本語で実施します。
授業方法区分
開講キャンパス
紀尾井町キャンパス
授業の到達目標及びテーマ
いまの時代と社会の変化を調査・研究し、今後の自分のキャリアの方向性を見据えて、新たな視点から問題を発見し、課題の原因や解決に関する仮説を探索し、分析フレームワークを整え、社会的に意味のある結論を導くことが、修士課程の成果として求められている。「論文計画発表会」「論文概要発表会」「最終口述試験」の審査プロセスを経て、修士論文として完成させることが本講義の目的である。
授業の概要
1. 今後の社会経済システムの変革を見据えて、多くの事例・調査・研究を丹念に調べ、新たな視点から問題提起を行う。課題の原因や解決に関する仮説を探索し、説得力のある分析フレームワークを構築する。
2. 発表・討論を通じて、問題提起、仮説構築、論証の展開、分析と結論の正当性・合理性・論理性を検証する。 3. 論理的な論証プロセスを論文の体裁として整える。説明・説得能力を身につけ、「論文計画発表会」「論文概要発表会」「最終口述試験」を経て修士論文として完成させる。 授業計画
1回
・修士論文の目的・構成・指導計画・執筆計画に関するガイダンスを行い、経営学における修士論文の意味と到達目標を理解する。
・ビジネスにおける「問いかけ」の重要性、新しいアイディアや価値を創出する仕組みを理解し修士論文との関連を認識する。 ・リサーチクェスチョン(研究設問)の立て方について学ぶ。 ・修士論文の審査プロセスである「論文計画発表会」「論文概要発表会」「最終口述試験」と評価項目(ルーブリック評価)を理解し到達目標を確認する。 事前学習
ジェームス W.ヤング『アイデアのつくり方』(CCCメディアハウス、1988年)の内容紹介を読み、ビジネスにおけるアイディア創出の仕組みを理解する。
事後学習
・ジェームス W.ヤング『アイデアのつくり方』(CCCメディアハウス、1988年)と講義の内容を踏まえて、ビジネスにおけるアイディア創出の仕組みを理解するとともに、修士論文への取り組みを再確認する。
・リサーチクェスチョン(研究設問)を複数、書いてみる。 2回
・履修学生のいままでの学習成果、問題意識を確認し、今後の研究構想・研究計画に対して指導を行う。
・Google Scholar(学術情報のサーチエンジン)、CiNii Research(https://cir.nii.ac.jp/ja)、機関リポジトリ(institutional repository、IR)による先行研究の調べ方について学ぶ。 ・「論文計画発表会」テンプレートに従って、先行研究と事例研究のまとめ方について学ぶ。 事前学習
・安斎勇樹・小田裕和『リサーチ・ドリブン・イノベーションー 「問い」を起点にアイデアを探究する』(翔泳社、2021年)をもとに、リサーチの重要性を理解する。
・先行研究や事例研究を計画的に行い、「論文計画発表会」テンプレートに従って成果をまとめる。 事後学習
・安斎勇樹・小田裕和『リサーチ・ドリブン・イノベーションー 「問い」を起点にアイデアを探究する』(翔泳社、2021年)と講義の内容をもとに、自分のリサーチ計画を適宜に修正し実行する。
・Google Scholar(学術情報のサーチエンジン)、CiNii Research(https://cir.nii.ac.jp/ja)、機関リポジトリ(institutional repository、IR)を使って、先行研究について徹底的に調べる。 ・引き続き先行研究と事例研究を行い、その成果を「論文計画発表会」テンプレートに従ってまとめる。 3回
研究指導(1)
・村田正紀『リサーチ・デザイン』(白桃書房、2006年)に従って、経営学におけるリサーチ・デザインの意味と方法を学ぶ。 ・研究の枠組みの検討。先行研究と事例研究を踏まえて、問題意識を明確化し、研究テーマを設定する。 ・論文の基本的な要素①問題提起(リサーチ・クエスチョン)、②仮説の提示(その問題の解決)、因果関係の推論、③論証(データ・事実・事例をもとに推論・論理で仮説を検証する)を学ぶ。 事前学習
・安斎勇樹・小田裕和『リサーチ・ドリブン・イノベーションー 「問い」を起点にアイデアを探究する』(翔泳社、2021年)と講義の内容をもとに、自分のリサーチ計画を適宜に修正し実行する。
・先行研究と事例研究をよく調べ、その成果を「論文計画発表会」テンプレートに従ってまとめる。 事後学習
・先行研究・事例研究を踏まえて、リサーチクェスチョンと研究仮説を書いてみる。「論文計画発表会」テンプレートに従ってまとめる。
4回
研究指導(2)
研究の枠組みを検討する。 ①先行研究・事例研究の収集と整理 ②リサーチクェスチョンと研究仮説の探索 ③分析フレームワーク・研究方法を確認し実施する 事前学習
・阿佐見綾香『電通現役戦略プランナーのヒットをつくる「調べ方」の教科書—あなたの商品がもっと売れるマーケティングリサーチ術』(PHP研究所、2021年)などのビジネス書を読む。
・自分の問題意識をさらに深く掘り下げ、テーマ設定の正当性を考える。 事後学習
阿佐見綾香『電通現役戦略プランナーのヒットをつくる「調べ方」の教科書—あなたの商品がもっと売れるマーケティングリサーチ術』(PHP研究所、2021年)で紹介されている「ペルソナ」「カスタマージャーニー」などの手法が目指している消費者に対する深い理解の重要性を理解した上で、自分の研究が時代・社会・消費者に対して、どのようにさらに深い理解に到達できるのかを再考する。
5回
研究指導(3)
研究枠組みの検討 資料・データ、先行研究・事例分析を分析・評価し、分析フレームワークを具体的に検討する。 事前学習
岩崎美紀子『「知」の方法論—論文トレーニング』(岩波書店、2008年)を読む。
事後学習
株式会社アンド『ビジネスフレームワーク図鑑 すぐ使える問題解決・アイデア発想ツール70』(翔泳社、2018年)を参考に、必要となる分析フレームワークを選択し、その内容を理解し使えるようにする。
6回
研究指導(4)
分析フレームワークによる分析の実施と結果推論 PEST分析・5 Force分析・3C分析・SWOT分析・STP・アンゾフの成長マトリクス・4P分析などの分析フレームワークに基づく分析を行い、結果を推論する。 事前学習
株式会社アンド『ビジネスフレームワーク図鑑 すぐ使える問題解決・アイデア発想ツール70』(翔泳社、2018年)を参考に、いくつかの分析フレームワークを使って分析してみる。
事後学習
株式会社アンド『ビジネスフレームワーク図鑑 すぐ使える問題解決・アイデア発想ツール70』(翔泳社、2018年)を読み、分析フレームワークを使った分析と結果推論を改善する。
7回目
研究指導(5)
研究枠組みの検討(分析フレームワークの構築) リサーチクェスチョンに答えることができるように、適切な分析フレームワークを複数準備し、表や文章にまとめ発表できるような形式を準備する。 事前学習
株式会社アンド『ビジネスフレームワーク図鑑 すぐ使える問題解決・アイデア発想ツール70』(翔泳社、2018年)を読み、複数の分析フレームワークを使って分析を行い、リサーチクェスチョンに答えることができる意味の結果を推論する。
事後学習
研究テーマに適した分析フレームワークを複数準備し、表や文章にまとめ発表できるような形式を準備する。
事例研究・先行研究を増やして上記の内容を改善する。 8回
論文指導(1)
研究仮説と先行研究・事例研究の関連性を正確に記述し、分析フレームワークによる分析結果を文章にまとめる。 先行研究・事例研究などの文献リストを整備し、研究仮説を正確に記述する。 事前学習
事例研究・先行研究の分析結果を整理し正確に記述する。文献リストを完備させる。
リサーチクェスチョンと研究仮説を正確に記述する。 事後学習
研究仮説の視点に基づき、先行研究・事例研究・分析フレームワークによる考察の成果をまとめる。
研究仮説を正確に記述する。文献リストを整理する。 9回
論文指導(2)
先行研究・事例研究・分析フレームワークの結果から、論文の成果や提案に至る論証プロセスを文章として記述し展開する。 論文の推敲と添削を行う。 事前学習
先行研究・事例研究・分析フレームワークの結果から、論文の成果や提案に至る論証プロセスを文章として記述し展開する。
事後学習
論文の推敲と添削の結果で明らかになった問題や課題を至急に改善する。
10回
論文指導(3)
先行研究・事例研究・分析フレームワークの結果から、論文の成果や提案に至る論証プロセスを改善する。 論文の推敲と添削を行う。 事前学習
論文の推敲と添削の結果で明らかになった問題や課題を至急に改善する。
事後学習
論文の推敲と添削の結果で明らかになった問題や課題を至急に改善する。
11回
論文計画発表会に関する指導
・問題提起、仮説、研究方法の論証プロセスを明確にする。 ・論文計画発表会に提出する文章を推敲し添削する。 事前学習
論文指導(4)
問題提起、仮説、研究方法の論証プロセスを踏まえて、論文計画発表会に提出する文章を作成する。 事後学習
論文計画発表会に提出する文章を推敲し添削する。
12回
「論文計画発表会」の準備。
論証プロセスと結論を確認し、口頭発表に備えプレゼンテーション資料を添削する。 事前学習
「論文計画発表会」の準備。
口頭発表に備えプレゼンテーション資料を作成する。 事後学習
「論文計画発表会」の準備。
論証プロセスと結論を確認し、発表資料を準備し発表の練習を行う。 13回
「論文計画発表会」の審査結果に基づき、修正すべき内容を確認し改善計画を立てる。
追加すべき事例研究・先行研究・分析フレームワークを決定する。 事前学習
「論文計画発表会」の審査結果に基づき、修正すべき内容と方向性を考えて文章でまとめる。
事後学習
「論文計画発表会」の審査結果に基づき修正すべき項目を確認し、事例研究・先行研究を追加するとともに、論文の分析と論証プロセスを改善する。
14回
事前学習
事後学習
15回
事前学習
事後学習
16回
事前学習
事後学習
17回
事前学習
事後学習
18回
事前学習
事後学習
19回
事前学習
事後学習
20回
事前学習
事後学習
21回
事前学習
事後学習
22回
事前学習
事後学習
23回目
事前学習
事後学習
24回
事前学習
事後学習
25回
事前学習
事後学習
26回
事前学習
事後学習
試験及び成績評価
「論文計画発表会」の主査と副査のルーブリック評価によって評価する。
課題(試験やレポート等)に対するフィードバック
修士論文を完成し「最終口述試験・論文審査」に合格できるように、修士論文・プレゼンテーション資料などを添削しフィードバックする。
講義で使用するテキスト(書名・著者・出版社・ISBN・備考)
リサーチ・デザイン
村田正紀
白桃書房
978-4561264576
参考文献・推薦図書
安斎勇樹, 小田裕和『リサーチ・ドリブン・イノベーションー 「問い」を起点にアイデアを探究する』(翔泳社、2021年)
株式会社アンド『ビジネスフレームワーク図鑑 すぐ使える問題解決・アイデア発想ツール70』(翔泳社、2018年) 岩崎美紀子『「知」の方法論—論文トレーニング』(岩波書店、2008年) エイドリアン・ウオールワーク著、前平謙二・笠川梢訳『論文の書き方・アクセプト術』(講談社、2019年) 山田一成『ウェブ調査の基礎 : 実例で考える設計と管理』( 誠信書房、2023年) 研究室
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適宜、メールで質問等してください。メールアドレスは講義中に提示します。
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