Mental Health and Psychiatric Nursing Practicum

3Grade

2.00Credits

Have work experience

semester not specified

shimamura ryuji,Satoko Iga,Ota Yukio

日本語

Togane Campus

１．現在に至るまでのプロセスをふまえながら対象を理解する。
２．精神の健康上の問題のために、生活上の困難をかかえている対象について、セルフケアの視点から捉え、対象らしい生活に向けた援助を考える。
３．対象の地域生活のあり方について考える。
４．プロセスレコードによる自己洞察を行い、自己の感情や行動の傾向に気づき、対象や状況を理解する。

①科目名：精神看護学実習（Mental Health and Psychiatric Nursing Practicum）
②授業形態：実習（病院臨地実習、作業所臨地実習、学内実習）
③内容：以下のようなことを実習の中で体験し、学ぶことを期待する。
・精神の健康上の問題のために生活上の困難を抱えている対象について、セルフケアの視点からその対象を捉え、対象らしい生活に向けた援助の基礎的能力を習得する。
・精神保健医療福祉領域における地域資源と、対象の地域生活のあり方やその家族に対する支援を考える。
・対象との関わりを通して自分自身を見つめ、対象との関係形成のプロセスを通して、治療的存在としての自己を考える。

担当教員　太田幸雄　島村龍治　伊賀聡子

＜実習方法の概要＞
・入院患者1名を受け持ってセルフケアをアセスメントし、どのような援助が必要かを学習する。
・精神科病院や病棟の特徴、地域福祉施設の説明などに関する視聴覚教材を通して実習指導者や施設職員からの助言を受けながら精神保健医療福祉の場をイメージする。
・受持ち患者の抱える健康上の問題や看護・治療方針に関して、積極的に他学生やスタッフと意見交換を行い、
視野を広げることができる。
・作業療法、デイケア、ｍ-ECT、身体拘束、光療法、その他のプログラム等、精神科に特徴的な治療について学習する。

＜基本スケジュール＞
〔１週目〕
1日目：病院臨地実習
直前オリエンテーションにおいてDVD教材の視聴（病院紹介、病棟紹介、作業療法、デイケアなど）するなど、
実習に向けての準備を整える。
病院・病棟オリエンテーションにおいて、精神科病院・病棟の特徴を理解する。
受け持ち患者1名を決定し、コミュニケーションや観察をとおして関係を築きながら情報を収集する
グループカンファレンスにおいて本日の学びの発表や質問をとおして、メンバーそれぞれの考えを共有する。

2日目：病院臨地実習
受け持ち患者と行動をともにしながら徐々に関係を深めて、収集した情報からセルフケアの視点でアセスメントを行い、必要で効果的な看護について考える。
グループカンファレンスにおいて本日の学びの発表や質問をとおして、メンバーそれぞれの考えを共有する。

３日目：病院臨地実習
受け持ち患者と行動をともにしながらさらに関係を深めて、収集した情報からセルフケアの視点でアセスメントを継続し、必要で効果的な看護について考えを深める。
グループカンファレンスにおいて受け持ち患者の看護過程を発表して、質疑応答や意見交換をとおして、必要で効果的な看護について考えを共有する。

４日目：地域資源調査（学内実習）
地域の社会資源について調査して内容をまとめプレゼンテーション資料を作成する
地域資源の特徴を理解し、地域で暮らす対象に活用できる地域資源を検討する
地域資源調査のプレゼンテーションをとおして、グループメンバー同士で学びを深め、広げて、共有する。

５日目：作業所実習
作業所のスタッフからオリエンテーションを受ける
作業所実習は，作業所スタッフの指導，助言のもとに実習を行う
精神障害者小規模作業所・就労継続支援B型事業所にて、地域で暮らす対象及び支援スタッフと触れあいながらともに過ごし、地域で生活する精神障害者への支援の在り方について考える
地域で支援する専門職の活動を理解し、多職種連携・協働のあり方、看護職の役割について考える
グループカンファレンスにおける指導者への質問やグループメンバー同士の意見交換、学びの発表をとおして、
学びを共有する

〔２週目〕
６日目：作業所実習
精神障害者小規模作業所・就労継続支援B型事業所にて、地域で暮らす対象及び支援スタッフと触れあいながらともに過ごし、地域で生活する精神障害者への支援の在り方について考える。
地域で支援する専門職の活動を理解し、多職種連携・協働のあり方、看護職の役割について考える
グループカンファレンスにおける指導者への質問やグループメンバー同士の意見交換、学びの発表をとおして、
学びを共有する

７日目：作業所オンライン実習（学内実習）
DVD教材（作業所の施設紹介、活動内容について）を視聴して、学びや感想をレポートする
作業所スタッフから施設の説明を受けて質疑応答を行い、作業所の役割や機能について理解を深める
作業所の利用者へのインタビューを通じて、作業所に通いながら地域で生活する対象の生活上の困難などについて理解を深める


８日目：学内実習（グループワーク、発表）、個別面談
実習全体のまとめの話し合いを各グループ毎に行い、学びと課題を発表し共有する。

＊各々で病院実習日や作業所実習日が異なるためスケジュールの詳細は直前オリエンテーションで提示する。

詳細は実習要項を参照（精神看護学実習評価表に沿う）

レポート提出後、manaba 等で解説コメントを掲載します。

精神看護学 : 学生-患者のストーリーで綴る実習展開 第2版

田中美恵子編著

医歯薬出版

978-4-263-23673-4

2015年9月/定価2860円

１）『情緒発達と精神看護の基本，ナーシンググラフィカ精神看護学① 第5版』 出口禎子他編集 （メディカ出
版/2022年/定価2860円）　ISBN 　978-4-8404-7541-9
２）『精神障害と看護の実践，ナーシンググラフィカ精神看護学② 第5版』 出口禎子他編集 （メディカ出版/2022年/定価3520円）　ISBN　 978-4-8404-7542-6
３）『系統看護学講座 専門分野Ⅱ 精神看護の基礎 精神看護学〔1〕 第6版』 武井麻子ほか編著 (医学書院/2021年/定価2530円)　  978-4-260-04213-0
４）『系統看護学講座 専門分野Ⅱ 精神看護の展開 精神看護学〔2〕 第6版』 武井麻子ほか編著 (医学書院/2021年/定価2530円)　　 ISBN 　978-4-260-04214-7　
５）『ナーシング・ポケットマニュアル 精神看護学 第2版』　田中美恵子,濱田由紀編著（医歯薬出版/2017年/定価2400円）　ISBN　978-4-263-23972-8
６）『看護のための精神医学　第2版』　中井久夫他著　(医学書院/2004年/定価3080円)　ISBN 978-4-260-33325-2

太田幸雄：東金キャンパス・H棟・H203号室
島村龍治：東金キャンパス・K棟・K517号室
伊賀聡子：東金キャンパス・K棟・K616号室

金曜日4時限・金曜日5時限