After the Twin Peaks: 新ヨーロッパ悲観論の台頭? EC統合と統一ドイツ
本論文では、欧州共同体(EC)の統合をめぐる悲観論を検証しながら、統一ドイツの出現とEC統合の相互の影響を検討した。ドイツ統一は、一時的にEC統合を促進したが、中期的にはドイツ統一が統合の阻害要因になるという仮説を検討した。本論文では、マーストリヒト条約締結以降の新ヨーロッパ悲観論を多角的に検討すると共に、ドイツが統一後、内向きになっている点を指摘し、仮説が妥当すると結論した。PP.101~130
国際大学日米関係研究誌『Outlook』第19号