高度好熱菌から、新規にthermine、thermospermine、caldopentamine、caldopentamineが見いだされ、又、ポリアミン生合成基質の欠乏時にcaddaverin(Cad)が増加しaminopropylcadaverin(AP5)が合成される。これらのポリアミン誘導体による蛋白質合成促進効果が、温度によりどの様に変わるかを検討した。蛋白質合成促進効果は、30℃から50℃の範囲では、温度が高いほど大きく、アミノ基の数が増すほどこの傾向は強かった。誘導体の至適濃度は、温度が上昇すると共に大きくなった。以上の結果は、高度好熱菌を高温で生育した時に、4或いは5価の異常ポリアミンが増えることと良く合致した。
(共同研究につき本人担当部分の抽出不可能)