新抗生物質クラリスロマイシン(CAM)及びその代謝物(M1、M3、M4)の肝細胞に対する影響をみるため、これらをラットに投与後細胞内画分の抗菌活性を調べた。CAMを投与後2時間の各画分蛋白質量あたりの抗菌活性は、ミトコンドリア(Mit) > 核(Nuc) >細胞質(Cyto) >ミクロソーム(Micro)であった。CAM及び代謝物を1日1回3日間投与したとき、CAMは各画分の間に抗菌活性に差が無く、M1とM3はMit > Nuc >Cyto >Mic、M4はNuc >Mit >Micro=Cytoであった。これらの結果から、CAMによるラット肝細胞への影響は、Mitで大きいことが予想された。
(共同研究につき本人担当部分の抽出不可能)