ラパマイシンのNF-kappaB誘導作用
第9回マクロライド新作用研究会(東京)
免疫抑制剤FK506は転写因子NF-Bの核内活性を減少させのに対し、免疫抑制剤ラパマイシン(RPM)はNF-B活性を誘導することが判った。この時FK506とRPMはNF-Bの抑制因子IBの細胞内量に影響を与えなかった。RPMは、細胞質中のNF-B1リボヌクレオ蛋白質(mRNP)のリボソームへの結合を促進し、逆にFK506はNF-B1 mRNPを分解へ導くことによりNF-Bの核内活性を変化させた可能性が示された。(共同研究につき本人担当部分の抽出不可能)