フロセミド製剤のバイオアベイラビリティの及ぼす胃腸管滞留時間の影響
日本薬学会 第115年会(仙台市・東北大学教育研究センター)
日本薬学会
仙台
ループ系利尿薬フロセミド(FR)は経口投与後の血漿中濃度の変動が大きく、原因の一つとして吸収部位が上部であることが指摘されている。メトクラプラミド(MCP)あるいは塩酸ロペラミド(LOP)などで胃腸管運動を制御したビーグル犬でFRのBAを検討したが、胃腸管移動速度とFR徐放剤のBAとの関連は確認できなかった。また、ヒトやラットで低いとされる大腸吸収はイヌで大きく、吸収の種差が示唆された。