本研究では、今後の技術指導の基礎的資料のために、試合の中での攻撃の成立というところに視点を置いた。攻撃の成立を分析するには、第一にその種類の出現率を分析し、上位チームの攻撃の特徴を明らかにすることと、第二に攻撃を成立させるために最も重要なサーブレシーブの状態を知ることである。そこで著者らは、攻撃の種類を15種に分類し、さらにサーブレシーブの状況を6段階に分類し、それぞれの出現頻度から得られる特徴を数量化した。その結果。スパイクに関して、各国ともLオープン、L平行、B攻撃、B-Rの4つの攻撃が主流である。また強いチームはサーブレシーブが乱れたとしても、何らかの攻撃へとつなぐことができる能力を持っているということが示唆された。
共同研究(永田俊勝、森田淳悟、大下聖治、深山元良、山内賢)