FICA誘導体のキラル誘導化試薬としての性能評価
第36回フッ素化学討論会(筑波)
FICAのさらなる異性体識別能の向上を目的として芳香環上に置換基を有するFICA誘導体の合成を行い、それらの性能評価を行った。芳香環上への電子吸引性基、電子供与基の違いはFICA誘導体の合成収率に影響を与えたが、ΔδH値とΔδF値にはほとんど影響を与えないことが明らかとなった。一方、誘導体の置換基の位地はΔδF値に影響を与え、その効果はベンゼン環4位に置換基が存在するときにΔδF値を増大させることを明らかとした。共同研究により抽出不可