2015年度に開始した本学の新しい教育プログラムでは、低学年からの“臨床マインド醸成”を目指し、学生に人間性・探究心・実践力の3つの「観点」とこれに紐づく9つの「培うちから」を提示している。また、1年次カリキュラムでは、主に午後の時間帯を活用して薬学概論を軸に複数科目を連携させた統合授業を行っている。さらに、学生には3つの観点に沿った個人の年間目標(個人目標)と培うちからの修得に向けた1年次の共通目標を持たせ、学期末にその達成状況を振返り、記録簿(以下、キャリアファイル)に記載させた。今回、このキャリアファイルをもとに1年次新カリキュラムと学生の成長について考察した。