キラル誘導化試薬FICA誘導体の合成と性能評価.
日本薬学会第140年会(京都,2020.3)
FICAは1H-NMRと19F-NMRの両方で絶対配置を決定できる有効なキラル誘導化試薬である。そこで、FICAのベンゼン環に新たにメチル基を導入した4-Me-FICAを合成して、各種2級アルコール類と反応させたエステルのΔδH値とΔδF値を比較した。さらに4位、5位、6位に臭素を導入した化合物を合成して、芳香環の置換基がΔδH値とΔδF値のどのように影響するか検討した。