加齢性難聴の早期発見に向けた指こすり・指タップ音聴取検査の妥当性の検討
加齢性難聴早期発見のため,指こすり検査を改良した「指こすり・指タップ音聴取検査(FRFT検査)」の妥当性を検討した。65歳以上の高齢者を対象とし,FRFT検査と純音聴力検査を実施し,両者のスピアマン順位相関係数から併存的妥当性が確認された。また,ROC曲線から感度95.2%,特異度71.4%で軽度難聴以上を検出でき,非常に簡便で有効な検査であることが示された。
佐野智子・森田恵子・奥山陽子・伊藤直子・長田久雄 日本公衆衛生雑誌 第65巻第6号,P.288~P.299 (査読あり)