本研究の目的は,脳梗塞病型によるADLの経時的変化の特徴をmodified Rankin Scaleを用いて明らかにすることである。結果,心原性脳塞栓は,アテローム血栓性梗塞とラクナ梗塞に比べ発症後90日の時点においてADLの重症度が高く,在院日数が長期化し,自宅復帰数が少ないことが示唆された。一方,ラクナ梗塞は退院時で病前のADLに回復し,さらに発症後90日においても維持していた。本研究の結果,脳梗塞病型による個別的な急性期理学療法を展開する必要性が示唆された。
共同研究につき本人担当部分抽出不可能