有機体を形成しているお互いがそれぞれに応じてそれぞれが持っているものを活か していくことによって、有機体は保たれ成長していく。このような有機体の在り方を 支える知の在り方を教育学、社会学・人類学、哲学の観点から考えてみたい。教育学の観点から以下の内容で「居心地の良いクラスをウェルビーイングの視点から探索する」として提題した。
「居心地の良いクラス」をウェルビーイング(以下、Well Being)及び非認知的能力の 視点から見直すことにより、「居心地の良いクラス」が非認知能力の増大や Well Being の高めることの重要な環境要因となることを述べる。詳しくは、「居心地の良 いクラス」が子どもたちの「マインドセット(心のありよう)」に働きかけ、「性格の 強み」と言われる「非認知能力(粘り強さ・誠実さ・自制心等が含まれる)」を増大さ せ、その結果、子どもの「Well being」が高められる、ということであることを発表した。