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							基本情報 
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| 氏名 | 井上 敏昭 | 
| 氏名(カナ) | イノウエ トシアキ | 
| 氏名(英語) | Inoue Toshiaki | 
| 所属 | 国際人文学部 国際交流学科 | 
| 職名 | 教授 | 
| researchmap研究者コード | |
| researchmap機関 | 
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アラスカ先住民の石油開発/環境汚染への対応 Alaskan Indigenous Societies' Responce to Oil Development /Environment Problems
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アラスカの先住民社会が歴史的に経験してきた環境変化には「非先住民の活動による自然環境の改変」と「国家に編入された先住民の社会環境の変化」の二つの側面があり、この二つの変化は不可分な形で相互に影響しあいながら進行した。このような複合的な環境変化に対して、狩猟漁撈採集文化を維持する先住民社会がいかなる対応をしているのか、事例を挙げて論じた。とくに石油開発問題に対しては、一見賛否が分かれているように見えるが、内実は「生活主体として自己決定権を確保する」という根本のところで共通した理念を持った対応であること、直面した問題を国際問題化する戦略が多く用いられていること、環境改善活動の途上ではこれまでつながりの薄かった他の先住民社会と協働する動きが見られ、その紐帯として「伝統」が用いられていること、などを指摘した。
pp17~24