アラスカ先住民社会におけるメンター教育の伝統とその若年者支援活動への応用　　

著者による調査によって、アラスカ先住民社会ではメンター教育は重要な教育法として文化伝承の場で多く観察されること、哲学などの継承がより重要な目的として認識されていること、「観察」が重要視されること、子どもの意思を以てメンター教育が開始されるがマッチングには周囲の大人が関与することが多いこと、問題に直面した若年者支援にも応用の事例があること、学校教育との整合性からフィッシュキャンプが活用されていることが明らかとなった。これを踏まえて現地研究協力者とともに、伝統的メンター教育を応用して、問題に直面した当該社会の若年者に対する支援制度案を策定し、その課題を検討した。

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『城西国際大学研究紀要』第28巻第3号