先住民社会によるユーコン川上流でのサケの獲得と分配の社会的意義
アラスカ先住民グィッチン社会におけるサケ資源の利用と分配に関する調査研究の報告を行った。まず、ユーコン川におけるグィッチンのサケ漁について、歴史、現状、漁や分配活動が有する文化的社会的重要性、社会状況の変化にともなって活動に近年生じた変化などについて報告した。さらに、先住民がサケ資源を利用するにあたって直面している問題の分析から、様々な対立軸が複雑に絡み合っている状況を明らかにした。pp.47~87
『先住民による海洋資源の流通と管理』(平成15~18年度科学研究費補助金・基盤研究(A)研究成果報告書 研究代表者 岸上伸啓編)国立民族学博物館・先端人類科学研究部・岸上研究室