講演・口頭発表等[R]

基本情報

氏名 岡田 美也子
氏名(カナ) オカダ ミヤコ
氏名(英語) Okada Miyako
所属 国際人文学部 国際文化学科
職名 教授
researchmap研究者コード
researchmap機関

タイトル

「藐姑射の山」の詩的イメージ-院政期和歌を中心に- 

講演者

 

会議名

融合・共生・インタラクション―第3回中日文化比較研究国際シンポジウム(東北大学:中国瀋陽)

発表年月日

2012/09/07

開催年月日(From)

 

開催年月日(To)

 

招待の有無

 

記述言語

 

国名

 

会議区分

 

国際共著

 

会議種別

 

主催者

 

開催地

 

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形式

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概要

平安末期および鎌倉初期、院御所と主である院の換喩として仙洞、藐姑射、蓬壺、脱屣、虚舟といった漢語が用いられ、願文の用例に関する研究、『荘子』逍遥遊篇を典拠とする「藐姑射(はこや)」の和歌の用例に関する研究がすでにある。これらをふまえて「藐姑射」がどのようなイメージの広がりを持ち、何を詠んでいるのかについて考察した。この語が最も盛んに詠まれた後鳥羽院政下の初期には「松」や「千代」「万代」の語を用いて永遠性・不変性を詠むほか、「日」「月」「光」の語で院の世の安寧、遍く注がれる恩寵を詠むもの、澄んだ「月(の光)」「水」によって清浄を詠むもの、日本の神に触れてその加護を暗示するものなどがみられる。また、『荘子』逍遥遊篇を踏まえて「椿」を詠みこんだ例や、浦島子伝説や蓬莱山の伝説との習合が見られるが、いずれも不変性や永遠の命を述べるものといえる。このように、後鳥羽院政下では「はこや」の語が『荘子』の世界を保持しつつ、自然の事象を詠み込むことにより、王権の永続性・清浄性を表していることを述べた。

主要業績フラグ