本研究は,熟練ライフセーバーがRacing-BとRescue-Bで全力パドリングを行ったときのボード速度(BV),ストローク頻度(SR),およびストローク長(SL)を比較し,ボードパドリング技能を向上させるための知見を得ることを目的とした。K-PadとS-PadともにRacing-B群のBVは,Rescue-B群に比べて有意に高値を示した(p<.01)。両パドリングともにRescue-B群の最大BV(m/sec)は,Racing-B群の91%であった(K-Pad,Racing-B:2.79 vs. Rescue-B:2.53;S-Pad,Racing-B:2.62 vs. Rescue-B:2.38)。Racing-B群とRescue-B群のBVの差は,両パドリングともにRacing-B群のSL長がより長いことによると示唆された。
共同研究(深山元良、植松梓、浦田達也、遠藤大哉、荒井宏和、中塚健太郎、荒木雅信)