本研究の目的は、エリートおよびサブエリートパドラーに全力でのボードパドリング動作を行わせ、ボード速度を高めるための技術要因を明らかにすることとした。その結果、エリート群はサブエリート群よりもキャッチ・プル期からプッシュ期のボード速度が有意に速く、1ストローク長も有意に大きかった。また、エリート群の大腿および膝の角度・角速度の変位はサブエリート群と有意に異なり、エリート群の股関節屈曲速度が有意に速かった。両群の肩関節角度・角速度には有意差がなかった。このことにより、ボード速度を高めるための体幹および下肢の動作の重要性が示唆された。
共同研究(深山元良、植松梓、浦田達也、遠藤大哉、荒井宏和、中塚健太郎、荒木雅信)