2010年度研究経費200万円(直接経費170万円、間接経費30万円)
概要:ラフチジンは、従来のヒスタミンH2ブロッカーが効きにくいとされている日中胃酸分泌を顕著に抑制することが臨床の治験として報告されているが、メカニズムについては解明されていない。また、カプサイシン感受性知覚神経を介した胃粘膜保護作用を示すことも報告されている。ラフチジンのメカニズムを解明することを目的とし、(1)ラフチジンの胃酸分泌抑制作用、(2)食道におけるカプサイシン感受性神経の分布について検討する。また、抗癌薬は消化管粘膜障害による下痢や心窩部痛を引き起こすが、この消化器症状発現のメカニズムに関してはあまり検討がなされていない。そこで(3)抗癌薬5-フルオロウラシル(5-FU)による消化管粘膜障害についても検討する。