『The Miser’s Heart』をみる D.W. グリフィスの初期短編における並行編集
『The Miser's Heart』(1911)に、グリフィスの『並行編集』の典型的な例をみいだすことができる。短編の前半では、2組の登場人物による2つの物語が並行して語られる。物語の中程でそれらが出会い、事件となる。後半では異なる2つの組が形作られ、最後に再び出会うことで事件は解決する。このような構造が、グリフィスのサスペンスにとむ映像表現を実現していることを分析する。
城西国際大学紀要第18巻第5号