臨床実習指導者研修会への参加動機によって、実習指導能力の認識にどのような違いがあるのかを明らかにすることを目的とした。
実習指導能力のうち、自身への備わりは実習指導の重要性に比べて得点が低く、指導における重要性を認識しているものの、指導能力は自身にあまり備わっていないと認識していることが推察された。実習指導能力37項目中6項目において、上司の指示以外群の平均値は上司の指示群に比べて高値を示し、これらは学生の実習が円滑に進められるための実習環境の整備と
指導方法に関することであった。上司の指示群が上司の指示以外群に比べて低値を示
した理由として、実習指導未経験による実習指導への興味が低い可能性が考えられ、
研修会参加を通して実習指導方法修得に向けた動機付けの必要性が示唆された。
アンケート内容の抽出。データ整理、統計