高齢入院患者と看護師間のコミュニケーション方法についての実態に関しては十分な検証がなされておらず,エビデンスに基づいたコミュニケーション方法は明らかにされていない.そこで高齢入院患者が看護師とのコミュニケーション時に感じる不自由さ,看護師に期待するコミュニケーションについて明らかにすることを目的とした.回復期リハビリテーション病棟へ入院した65歳以上の入院患者19名に対し,純音聴力検査及び半構造化面接法によるインタビューを行った.良聴耳平均聴力が25dB以下の健聴者に対して行ったインタビュー結果を,KJ法によりまとめ,概念の構造化・図式化したものを発表した.