本学科独自の客観的臨床能力試験(以下OSCE)でのトランスファー課題について会話分析法を用いて検討した。OSCEでトランスファーが1回で成功した学生(以下、成功例)2名と複数回で成功した学生(以下、失敗例)3名を対象とし、会話分析法を用いて分析した。成功例では患者の注意を喚起するノンバーバルコミュニケーションの活用が多く予定説明を明確にする特徴が見られ、失敗例では患者の動作の予測ができない特徴が見られた。会話分析は、トランスファー技術の習得において、実践的な指導につながる可能性が示唆された。
理学療法学39 pGe0073