脳卒中片麻痺者における歩行パラメータと歩行立脚期足底圧との関係
谷内幸喜
脳卒中片麻痺者41名を対象として立脚期前期と立脚期後期における足底圧と歩行速度・麻痺側/非麻痺側歩幅・歩行率との関係を調べた。片麻痺者の歩行能力向上は,非麻痺側立脚期前期の制動力を大きくすることで,同時期にあたる麻痺側前足部への荷重移動を代償し歩幅増大と歩行率増大を図っていることが示唆された。低年齢群では,歩行率ではなく歩幅増大によって歩行能力向上が示された。
理学療法科学
第36巻
第6号
13411667