脳卒中片麻痺患者の咬合が歩行に及ぼす影響について
木原幸太谷内幸喜
脳卒中片麻痺者18名に対し、厚さ3mmのマウスガードシートを噛んでいる状態での歩行を分析した。非麻痺側単脚支持期時COP移動量および麻痺側両脚立脚期時最大足底圧力に有意な増加を認め、歩隔COP軌跡交差点の前後変動幅・左右変動幅の有意な低下を認めた。以上のことから、咬合は、片麻痺者歩行の歩行バランス・歩行機能に影響を与える可能性が示唆された。
理学療法科学
第36巻
第6号
13411667