講演・口頭発表等[R]

基本情報

氏名 伊賀 聡子
氏名(カナ) イガ サトコ
氏名(英語) Satoko Iga
所属 看護学部 看護学科
職名 助教
researchmap研究者コード
researchmap機関

タイトル

精神疾患の母親をもつ成人した子どものライフストーリー -自身の子育て体験が人生に与える影響-

講演者

 

会議名

日本家族看護学会第28回学術集会 一般演題発表(口頭)

発表年月日

2021/09/22

開催年月日(From)

 

開催年月日(To)

 

招待の有無

 

記述言語

 

国名

 

会議区分

 

国際共著

 

会議種別

 

主催者

 

開催地

 

URL

形式

URL

無償ダウンロード

 

概要

統合失調症の母親を持つ、40 代 A さん、30 代 B さん、2 名の女性を対象とした。インタビュー時間は、1回平均 80.5 分であった。2 人はともに、病気の母親からの愛情を感じられずに生きてきた。子ども時代に暴言や暴力を受けた B さんは、自分も同じことをするのではないかと、子どもを持つことに躊躇していた。結婚して義父母の楽しい子育ての話を聞き、自分も子を産んでも良いのかもしれないと思えるようになった。娘の髪を梳いている時、自分も母親に梳いてもらったことを思い出し、自分が娘を愛おしく感じるように、母親も同様に感じてくれていたのではないかと思った。さらに、Z グループで仲間と語り合う中で、母親の良い面を知っても良いと思えるようになった。母親に面倒を見てもらえずに育った A さんは、母親の病気を隠して生きてきた。自分の子ども時代を知った息子に、「お母さんは、これだけのことを乗り越えたんだね」と言われ、息子のように愛情深く母親を見ていなかったと気付き、母親を受け入れられるようになった。子どもが、親となって子育てをする体験は、子ども時代を振り返り親からの愛情を再確認する場であった。成人後の生きづらさからの回復には、自らの体験を振り返る機会が必要である。
(発表者)伊賀聡子・横山惠子

主要業績フラグ